株式相場のバブルは終わり、株価は2月から調整局面に入るのか?

株式相場は高値警戒感から下落に転じるのか?

2021年が始まって、あっと言う間に1ヶ月が過ぎようとしています。

気が付いたら、もう2月です!!

何だか、年々、時間が過ぎるのが早くなって行きますね・・

そんな雑談はさて置き、いよいよ、マーケットの雰囲気も変わって来ましたね!!

少し前までは、

「日経平均も3万円を回復かぁ~!?」

と言ったような声すらも聞こえていました。

成長株などの多いマザーズ銘柄は、大きく上昇してしまい、既に割安な株も見つけ難い状況となりました。

そして大型のバリュー銘柄なども上昇し、直近では半導体関連銘柄や電気自動車関連銘柄が上昇するなど、幅広い銘柄が買われて大きく株価は値上がりしました。

マーケットでは高値警戒感が強まる中、材料出尽くし感から売られる局面が増えている!

しかし、ここ2週間位で相場の雰囲気は変化が生じています。

これまでは、好材料が株価上昇に繋がるのは当然のことですが、悪材料であっても逆にそれが材料視されて上昇すると言ったことが続いていました。

どんな材料が出ても上昇に繋がる状況で、ある意味、バブルのような雰囲気すらもありました!

このような中で、バイデン政権が誕生し1.9兆ドル規模の新たな景気対策案を発表がありました。

これまでだと、株価は大きく上昇するはずでしたが、逆に材料出尽くしとなり、下落の要因となってしまいました・・。

こうしたこともあり、相場の少し潮目が変わってきたように見受けられます。

因みに、直近で発表された「投資主体別売買動向」を見ても、海外勢が売り越しに転じており、海外勢による利確売りや売り仕掛けが行われているものと想定されます。

このような状況もあり、株価も大きく下落する日が出始めています。

実際に、昨日の日経平均は534.03の大幅な下げで終わ、NYダウも同様で620.74の大きな下落となっています。

このような状況から、株式相場も一時的な調整局面に入る可能性が高いのかなとは思われます。

株価は、下落ではなく、更にブレイクする可能性があることも念頭に入れておく必要がある!

このように、株価が一時的に調整する可能性が高まって来ましたが、今後はどのような戦略で株式投資を行って行けば良いのでしょうか?

こう言っては何ですが、それは人それぞれです!!

ただ、忘れてはならないのは、このまま一気に下落局面になるものだと思いこまず、更に上にブレイクする可能性もあると、頭には入れて慎重に立ち回って行く必要があると思っています。

思い返してみると、2020年でコロナショックによる暴落後、2度ほど、下落局面に入るとして警戒された時期がありました。

しかし、どちらの場合も、下落懸念を打ち消して、株価は大きくブレイクして行きました!!

日経平均のチャートを見てみると分かり易いですね!

1.日経平均でコロナショック前の価格帯をブレイク

まだ、最近のことなので、多くの人が記憶に残っているかと思いますが、まずは日経平均23,000円付近をブレイクした時が一回目となります。

2020年3月頃にコロナショックが発生し株価が急落しましたが、2番底を警戒されながらも株価は24,000円付近まで急回復しました。

この24,000円付近は、コロナショック前で揉みあった水準であり、24,000円を超えられずにかなりの期間でもみ合う展開となりました。

2.日経平均で27,000円水準をブレイク

9月や10月頃になると「株価は調整可能性が高い!」と言った声も聞こえ始めましたが、警戒感とは逆に一気にブレイクし27,000円水準まで上昇をしています。

流石にこの水準まで来ると高値警戒感も出始め、利確売りや売り仕掛けなどが入り、「投資主体別売買動向」でも個人は12月後半は売り越す結果となっています。

しかし、1月に入るとこうした売りを嘲笑うかのように、再度ブレイクし29,000円付近まで上昇を続けました。

直近では、株はバブル状況になったので業績とは関係がない、「もう行くところまで行くだけだ!」などと言った声も出始めていました。

株価の調整局面入りの可能性が高まって来たが、どのような戦略で株式投資を行って行くべきなのか?

少し話が長くなってしまいましたが、このように高値警戒感から調整が懸念された時でも、株価のブレイクが起きています。

現状としては、金融政策に大きな変更は生じておらず、マーケットにおける金余りの状況は変わっていません。

確かに、株価が一時的に調整する可能性は高まっていますが、こうしたブレイクが起きる可能性があると言うことだけは頭に入れておく必要があります。

ここから先でどのように、相場で利益を取ろうとするのかは人それぞれだと思います。

人によっては、高値圏にある株価が、更にブレイクすることを狙って、更に買い進める人もいるかもしれません。

確かに、多くの人が売りポジションを積み上げることが想定されますので、ここを再度ブレイク出来たら大きな利益が出ると思います。

ただ、私は流石にここから強気で買っていくのは無理です。

やはり、ある程度含み益が出ている銘柄は利確して、キャッシュポジションを厚くしておく戦略の方が無難だと思います。

そして、株価が調整によって下落したら、割安感が出た銘柄を仕込んで行けば良いのだと思います。

なお、「売り」もやっている人であれば、まだ移動平均線から大きく上に乖離している銘柄も多い中で、上値への警戒感がありますので、比較的、やり易い相場になると感じています。

但し、売り仕掛けをする場合には、再度ブレイクされる可能性だけはしっかりと頭に入れておく必要があります。

また、2月からは新型コロナウイルスのワクチン接種も開始されますので、相場マインドが改善される可能性も想定されます。

ですから、逆指値をしっかりと入れておくことは欠かせないですね!!

まあ、何れにせよ、今はアベノミクスの初動の時のような簡単な相場ではなく、日々、情勢が変わってしまうような難しい相場環境となっています。

このような時は、現金ポジションを高めておきつつ、情勢が変わったらいつでも逃げれるように用心しながら、やや短期的なスパンで利益を取って行くのが無難なのかなとは感じています。

まずは、来週の相場がどうなるかが注目ですね!!