株式投資の高配当銘柄が、リスクが高く危険と言われる理由とは?

株式投資を実践する場合、銘柄を選定する際に「配当率」を、基準の一つに入れている人は多と思います。

更に、その中でも「高配当」である銘柄のみを選んで投資をされている人もいるのではないでしょうか?

確かに、配当金は、沢山貰えるに越したことはありません。

ただ、こうした「高配当」だけを条件に銘柄選定をしている場合、「高配当」が今後の株価にどのように影響をもたらす可能性があるかについて知っていなければ、非常に危険な投資になってしまうのです!!

高配当銘柄は、その後の株価にどのような影響を与えるのか?

まず先に、「高配当」が、その後の株価にどのような影響をもたらす可能性の高かについて触れてみます。

結論から言ってしまうと、大きく分けて以下の2つです。

  1. 高配当銘柄であるため、株価の下落を助長してしまう要因になる可能性がある。
  2. 高配当銘柄のため、株価の下落リスクの緩和に繋がる可能性がある。

上記の2つの文章を読んで、「それは、そうだよね~」と思った人は安心です。

しかし、上記を読んで、そもそも(1)と(2)は矛盾しているし、意味が分からない~!!

と思われてしまった方は、非常に危険です・・。

高配当銘柄が、株価の下落を助長してしまう理由とは?

まず、(1)について説明をさせて頂きます。

(1)では、高配当銘柄であるため、株価の下落を助長してしまう要因になる可能性がある。

と記載させて頂きました。

どういうことなのでしょうか?

繰り返しになりますが、配当金は貰えるのであれば、沢山貰えるに越したことはありません。

当然、高配当銘柄には人気が集まりますし、「増配」と言う発表があるだけで、株価が大きく上昇したりします。

ただ、この「高配当」と言うものについて、企業側ではどのような意味を持っているのかについて考えてみる必要があります。

当然、配当を支払うのは企業側なので、高配当であるということは、それだけ企業側の支出が増えるわけです。

勿論、好業績を維持していたり、業績が右肩上がりの拡大をしている場合は、高配当の状況が続いていても問題ないのだと思います。

しかし、業績が悪化傾向に転じてしまうと、「高配当」の状況を続けるのが困難となり「減配」となってしまう可能性があると言うことを、理解しておかなければなりません!

当然、このような「減配」を発表した銘柄は、「高配当」による旨味がなくなりますし、業績悪化を裏付ける材料にも繋がってしまうので、株価が大きく下落する可能性が高まります。

こうなると、「高配当」によって稼ぎ続けてきた配当金を、大きく上回る含み損を抱えてしまうことになり兼ねません・・。

因みに、上記のような業績悪化に伴う減配は分かり易いのですが、企業側の何らかの意図によって配当を多く出す場合もあります。

その場合、業績が悪化していないにもかかわらず、減配の発表が出てしまい、株価が一気に下落すると言ったことも起こり得るのです。

従って、高配当銘柄に投資する前には、必ず、減配のリスクがないのかについて、入念に調査をした上で、投資に踏み切る必要があるのです!

高配当銘柄が、株価の下落リスクの緩和につながる理由とは?

では、(2)について、触れてみたいと思います。

(2)では、配当銘柄のため、株価の下落リスクの緩和に繋がる可能性がある。

と記載させて頂きました。

単純にこの文章だけを読むと、(1)で説明したものと矛盾しているように聞こえるのではないでしょうか?

何事もそうですが、物事には裏と表があり、同じ一つの「高配当」と言う事象だけを取っても、夫々の人の立場によって意味合いが変わって来るのです!

まず、シンプルに考えてみると、高配当はどのような状況の時に良く発生するのでしょうか?

通常のイメージですと、(1)で説明したように、業績が好調で右肩上がりの時に、企業側が増配を繰り返したことによって高配当になった状況をイメージするのではないでしょうか?

確かに、それは正しいです!!

しかし、会社側は全く増配もしていないのに、高配当になる時があります。

それは、株価が下落した時です。

例えば、株価が1,000円の銘柄があったとします。

この会社が、10円の配当を出している場合、この銘柄を保有することで「1%」の配当を受け取ることが出来ます。

しかし、株価が大きく下落し、200円まで下がってしまうと、配当の割合は「1%」から一気に「5%」まで跳ね上がります!

その間、企業としては増配をしている訳ではないのですが、株価が下落することによって「高配当」銘柄になってしまうのです。

マーケットにおいて、高配当銘柄は、どのように受け止められているのか?

では、マーケットにおいて、この「5%」の配当というのは、どのように受け止められるのでしょうか?

当然、株式投資をしている投資機関の中には、積極的にリスクを取りながら高リターンを求める機関もあります。

一方で、例えば年金などを運用している機関の場合は、リスクを可能な限り限定しながら、安定したリターンを求めて運用することになります。

その場合、「5%」であっても十分と捉える機関も多く存在します。

そのため、上記のように株価が下落しており更なる下落リスクが低いにもかかわらず、業績が安定しており減配リスクが低い。

また出来高も大きく、株価が乱高下するリスクも低い。

上記のようなた銘柄の場合、こうした安定したリターンを求める投資機関が資金を投入してくる可能性が高まります。

また、こうした投資機関の場合は、中長期で銘柄を保有する可能性も高いので、株価の下支えにつながる可能性があるのです。

従って、「高配当」であり、且つ、減配リスクが少ない銘柄の場合、株価が更に下がった場合は、高配当であることを理由に資金が流入する可能性が高く、株価が下落し難くなると言った特徴があるのです。

以上のように、単純に現在の配当率が高いからと言って、単純に高配当銘柄を購入してしまうのは危険です。

減配リスクの少ない高配当銘柄は、投資しても危険はないのか?

一方で、その銘柄の業績動向や配当に対する考え方について、しっかりと調査した上で、減配のリスクがない高配当銘柄は、投資しても危険は無いのでしょうか?に値するのでしょうか?

今後も業績が拡大して増配の可能性がある場合や、株価が低迷しているものの減配のリスクがなく、業績も悪化するリスクが低い場合は、こうした「高配当銘柄」に投資する価値があると考えます。

しかし、株価が低迷しているために、高配当になっている銘柄の場合は、注意が必要です。

当然、株価が下落しているということは、その企業の内部要因によって下落している可能性があります。

つまり、将来の業績に何らかの問題が生じていることがマーケットに織り込まれたため、株価が下落している可能性があるからです。

但し、外部環境の悪化などに引きずられて、一時的に株価が下落してしまったが、その企業の業績等には問題が無い場合は、こうした高配当銘柄を狙う絶好の仕込み時となります。

このような銘柄の場合は、良質な高配当銘柄としてマーケットの注目を浴びる可能性が高まりますので、資金が流入することで株価も上昇する場合もあります。

この場合、高配当を得ながら、株価上昇によるキャピタルゲインも得られるという、2重に美味しい銘柄になります。

高配当銘柄を取り巻く環境は、随時変わっているので、監視は不可欠である!

但し、こうした状況は長くは続かないことが多いので、必ず銘柄の監視を続け、危険な兆候が出てきたら早めに逃げることも重要です。

当然ですが、配当率は良くても年率で5~7%程度ですが、株価の下落はわずかな期間で10%を超えることは良くあることです。

そのため、あっと言う間に、せっかく稼いだ配当を上回る、含み損を抱えることにもなり兼ねません!!

こうしたリスクも十分に理解した上で、高配当銘柄対しては、投資をすることが重要なのです!!