投資初心者は、どのように投資手法を選定すれば良いのか?

投資初心者は、どのように投資手法を選定すれば良いのか?

投資初心者が、投資を始める際に、決めなければならない観点は色々とあります!

その中でも、最も重要な観点のひとつは、投資手法の選定です。

では、この投資手法はどのように選定したら良いのでしょうか?

まず投資手法を選定する際に、考慮しなければならない観点は沢山あります。

 ■インデックス投資、個別株投資

 ■ファンダメンタル分析、テクニカル分析、

 ■長期投資、中期投資、スイングトレード、デイトレード、スキャルピング

 ■大型株、小型株

 ■バリュー株、グロース株

 ■低位、ブレイク

 ■逆張り、順張り

 ■ショート、ロング

 ■レバレッジ掛ける、掛けない

等々、他にも考慮すべき観点は、まだ沢山あります。

但し、正直なところ、初心者の段階で色々と本を読み漁ったところで、これらを全て正しく理解しきるのは不可能です。

そのため、どこかで割り切って投資を始めるしかないのも事実です。

とは言え、実際に投資を始める場合、適当にルールなく投資をするのは危険です!

勿論、ルールなく投資を始めたとしても、運良く勝ってしまうこともあります。

それどころか、何連勝も続いてしまう可能性もあり得ます!

ただ、そうした勝ちが正しいものだったのか、運良く勝っただけで、本来は良くない勝ちだったのかを、自分の中で正しく認識をすることが出来ません。

このように言うと、「投資は勝ちさえすれば良いじゃん」と言う声も聞こえて来そうです!

まあ、確かにそうかもしれません。

しかし、投資を続けて行く過程においては、「正しかったことは継続する、間違っていたことは改善する」といった活動を繰り返して行くことが不可欠です!

当然ですが、「負け」も同様です。

投資を行っていく以上、一定割合の負けは必ず受け入れる必要があります。

ですから、同じ「負け」であっても、「正しい損切りによる負け」と、「何も考えていない負け」では、全く意味合いが異なります。

投資を続けて行くには、この「正しい損切による負け」を出来るようにしていく必要も生じてきます。

このようにルールなく投資を行ってしまうと、正しかったことは継続する、間違っていたことは修正するといった活動を、正しく繰り返して行くことが出来ないため、実力を高めていくということが出来ません。

そのため、勝った・負けたで、一喜一憂するような投資スタンスになってしまいます・・

これらを防ぐために、まずは投資手法の選定は不可欠となります。

では、どのように投資手法を選定すれば良いのでしょうか?

株式投資における投資手法の選定方法とは?

繰り返しとなりますが、この投資手法を選定するための観点は沢山あります。

そして、選定すべきタイミングでは、それらの判断すべき観点の全てを正しくは理解できていないのです。

それでも、継続的に成長を図っていくためには、手法は選定しなければなりません。

では、どのようにしたら良いのでしょうか?

それは、まずは「投資を通じて得たい目標金額」と「期間を明確にする」ことです!

もう少し簡単な言い方をすると、

「いつまでに」

「いくらにしたいか」

を明確にすると言うことです!

勿論、投資は個別企業の業績だけでなく、外部環境など、様々な要素が複雑に絡み合いますので、目標を明確にして手法を選定したからと言って、目標を実現できるかはわかりません。

ただ、逆の言い方をすると、目標に対して、確実に実現できない手法を一生懸命続けたとしても、目標を実現出来ることはあり得ないのです!

例えば、2年間で資金を10倍にしたいという目標があったとします。

まあ、初心者にしては、かなり無茶な目標ではありますが・・

ただ、この方がトヨタに、長期・ロング・現物・ファンダメンタル分析で投資を行った場合はどうでしょうか?

まあ、達成はほぼ無理だと思います!

トヨタ株の値動きからすると、仮に外部環境が良かったとしても、2年間で10倍と言うのは現実的ではありません。

では、小型成長株の場合はどうでしょうか?

ファンダメンタル分析の結果、有望な小型成長株を選定でき、外部環境なども整っているような場合は、実現できる可能性はあります。

また、スキャルピングやデイトレ、スイングトレードの場合はどうでしょうか?

こちらも資金回転やレバレッジなどを、上手く味方につけれれば、実現できる可能性はあります。

では、違う例として、銀行に預金していても利子は少ないので、年間1~3%程度の利益が欲しいので、トヨタに投資をするのはどうでしょうか?

当然、値幅からすると達成は可能だと思います。

と言うか、1~3%程度ならば、1日で動く可能性も全然あります!

但し、この投資がリスクに対して割に合っているのかは疑問です。

当然、株価は上昇する可能性もありますが、下落するリスクもあります。

トヨタ株であれば、年間で数十%程度の変動は、全然あり得ます!

それであれば、全世界株インデックスや米国株インデックスに、長期で分散投資をして行った方が、株価の下落リスクを考えると良いのかもしれません。

勿論、こちらも下落リスクはありますが、中長期で年間数%程度の利益を取っていくならば、こちらの投資の方がリスクとリターンのバランスが取れていると思います。

このように、まずは自分の

「いつまでに」

「いくらにしたいか」

を明確にすることで、自分として選択しても実現できない観点を切り落として行けば、自ずと選ぶべき観点は限られてくるのです。

投資手法の選定には、生活スタイルや性格も考慮することが重要である!

但し、このようなふるい落としを行った場合でも、まだ多くの選択すべき観点は残っているかと思います。

では、更に、どのようにふるい落として行けば良いのでしょうか?

それは、

「自分の生活スタイルを考慮して選択可能なもの」

「自分の性格に合った手法」

を考慮しながら、選択して行くことが重要です!

例えば、先ほどの「2年間で資金を10倍」と言う無茶な目標がありましたが、

 ■小型成長株への長期投資

 ■スキャルピング・デイトレ、スイングトレード

ならば、実現できる可能性があると言いました。

しかし、上記の二つだけをとっても、手法は大きく異なります!

そして、それぞれの投資を行う場合、求められるスキルも大きく異なりますし、自分の生活スタイルによっても選択可能な手法は絞られてしまいます!

例えば、サラリーマンやOLなどのように、昼間に仕事を行っている場合、スキャルピングやデイトレを行うのは困難です。

とは言え、どうしても自分の性格上、ファンダメンタル分析は不得意で、どちらかと言うとテクニカル分析をベースにトレードを行いたい人の場合、小型成長株への長期投資はファンメンタル要素が不可欠のため避けた方が良いかもしれません。

そうなると、数日単位で取引が可能な、スキャルピングが自ずと選択肢になってきます。

勿論、スキャルピングでも、ロング・ショート、狙うチャート形状、資金管理、損切など、選定すべき手法や、学ぶべき観点は色々とあります!

ただ、上記のように要素を絞り込み手法を選定して行けば、自分の生活スタイルや生活に合った手法で、且つ、目標を実現できる可能性が高い手法を選ぶことが出来ます。

そして、選んだ手法を用いて試行~改善を繰り返し、また知識や経験の蓄積と共に、その手法の周りにある観点を少しずつ学んで固めて行けば、目標を達成できる可能性は自ずと高まっていきます!

少なくとも、何も考えずに投資を行い、勝った・負けたを繰り返しているよりも、目標に近づく可能性が高まるのは間違いありません!!