株式投資の逆張りと順張りは、どちらが勝率が高いのか?

株式投資を行う場合、逆張りと順張りとは、どちらが適しているのか?

恐らく、株式投資を始めると、どちらの手法を選択すべきか迷われるケースが多いと思います。

当然、外部環境・投資に充てられる時間・保有期間・リスクに対する考え方など、様々な要因を加味して、どちらが自分に向いているかを自分自身で決めて行くしかありません。

私の場合は、ずっと昔から逆張りでした。2017年に投資手法を一から見直しましたが、やはり逆張りは変わりませんでした。

順張りと逆張りとは、何が違うのか?どちらの手法が良いのか?

「逆張りは勝率が高い」とか、「順張りは損失が小さい」とか、色々と言われたりします。ただ、本当にそうなのか?と思ってしまうことが良くあります。

逆張りは、本当に勝率が高いのか?

例えば、逆張りは勝率が高いと言うものですが、この理由も色々なものがあるとは思います。

主な理由としては、「減速としては、上がったものは下がり、下がったものは上がる」ため、逆張りでエントリーすれば、想定した方向に株価が反転すると言うのが主な理由の一つなのだと思います。

確かに永遠に上がり続けるものや下がり続けるものはないかもしれません。

しかし、だからと言って、逆張りが勝率が高いと短絡的に言うのは、ちょっと思考が浅すぎるかなと感じます。

例えば、株価が下落基調にあった場合で、企業業績が改善されるのを見越して、逆張りでエントリーしたとします。

株価が下落基調にある中で、完璧な底値でエントリーすることは、ほぼ無理です。

もし、少し下に逆指値を設定するならば、かなりの確率でロスカットに引っかかってしまうと思います。

また、だいぶ下に逆指値を置いておいた場合、業績発表前までにかなりエントリー値から株価が下に突っ込んでしまう可能性があります。

そして、想定通り業績が改善したことにより、株価が上昇したとしても、エントリー値まで戻らないなどのケースも良くあることです。

順張りは、本当に勝率が低いのか?

では、順張りは勝率が低いのでしょうか?

これも、単純にそうとは言えないと思います。

順張りで取引をする場合、トレンドが発生したのを見極めてからエントリーすることになります。

そのため、例えば逆張りで先行してエントリーしていた人は、順張りでエントリーをした時には、既に利確タイミングになっている可能性もあります。

そのような場合、順張りでエントリーした瞬間に、株価が下落基調になり、負け取引になってしまうと言ったものが、よく言われる理由だと思います。

確かに、それは仰る通りだとは思います。

ただ、これもやり方次第であり、一律に順張りイコール勝率が低いとも言えないと思います。

例えば、企業業績が好調な場合、一時的な需給や外部環境等によって、小さな上げ下げを繰り返しながら、基本的には上昇していくことになります。

先ほどの例だと、小さな下げのタイミングで、ロスカットをしていれば、確かに勝率は低くなってしまいます。

しかし、業績等に裏付けられてトレンドが出ている訳なので、小さな下げは無視して保有すれば、基本的には株価は上昇して行きます。

そうなると、必ずしも順張りが勝率が低いとも限りません。

逆張りと順張りで、どちらの手法がリターンは高いのか?

逆張り・順張りにおいて、リターンの観点では、どうなのでしょうか?

こちらもケースバイケースになると思います。

単純な例で考えると、株価が300円から100円に下落し、100円で反転した後に、200円まで値を戻したとします。

当然、一番利益が大きいのが、逆張りで底値を完ぺきに当てて、100円でエントリーした場合です。

この場合は、100円が利益になります。

一方で、順張りは、一定のトレンドが発生したのを見極めてからエントリーしますので、底値からスタートすることが出来ません。

仮に、150円でエントリーできたとすると50円の利益となります。

こうして考えると、一見、逆張りの方がリターンが多いように感じられるかもしれません。

しかり、毎回、底値でエントリーするのは限りなく困難です。

なので、例えば150円あたりからエントリーして反転したとすると50円の利益となります。

この場合、どちらも同じ50円の利益なのですが、順張りの方が保有期間が短いため、資金効率は高くなります。

但し、もし逆張で110円でエントリーできた場合は、90円の利益となりますので、その場合は逆張りの方が利益が大きくなります。

こうした単純な例からしても、どちらがリターンが大きいと、単純に言い切るのは難しいと思います。

逆張り派が多い理由とは?

冒頭で私は「逆張り派」だとお伝えしました。

理由は多々ありますが、主な理由としては、以下のようなものがあります。

例えば、業績や新商品の情報などトレンドが変換するような材料が発表されたとします。たいていの場合は、15時以降に発表されますので、多くの場合は翌営業日に株価は窓を空けて暴騰します。

仮に、前日の株価が5,000円だったとすると、翌営業日は5,001円からではなく、例えば5,500円などのように、窓を空けてスタートすることが大半です。

上記の場合ですと、例えば4,500円付近から仕込んでいた人がいたとすると、既に5,500円でも十分と考えて、利確をする人も出てくるでしょうから、5,500円からもう少し上昇したとしても、利確に伴う売りが出て株価が下がる可能性もあります。

また、材料が出たタイミングでは、イナゴ達がわっと沸いて株価を押し上げたものの、冷静になって良く考えると、大した材料ではなかったために、株価が下落すると言ったケースもあり得ます。

当然、こうした株価の動向を見極めてからエントリーする場合、エントリーできたタイミングでは、既に株価に割安感が無くなってしまっている可能性があります。そのため、株価が上昇する前に比べて下落リスクは高まります。

また、サラリーマンをしているので、どうしてもずっとマーケットを見続けることは出来ません。そのため、マーケット動向を見ながら、状況に応じて柔軟に対処していくことは困難です。

これらの理由から、他の人が気が付いていないときに、丹念に関連資料を調べることで割安なタイミングで購入し、皆が気が付いた時には売却することで、株価の下落リスクを抑えつつ、サラリーマン生活とも共存できるため、私は逆張りの方を選択しています。

ただ、エントリーするタイミングが早過ぎたため、利益が思ったほど得られなかったとか、株価が下落中に逆張りでエントリーしたものの、自分の業績分析が甘く、悪い業績が発表されてしまったというケースもあります。

この場合、株価は反転しないどころか、更に大きく下落してしまうため、結果的に大きな損失を被ってしまうことになります。

そのため、必ずしも、私のような環境だからと言って、順張りが適しているとも言えないと思っています。

逆張りと順張りはどちらが良いのか?

結局のところ、外部環境、自分の目標達成までの期間や、1日のうち投資に充てられる時間、自分の性格など、諸々を加味して、逆張りと順張りのどちらの手法にするかを選択し、更に選択した手法を使ってどのように利益を得るということを、自分自身で決める必要があります。

そして、特に初心者のうちは、手法を固定して、その手法に当てはまるケースが来るのを丹念に狙い続け、タイミングが来たら迷わずエントリーする判断を下すことが重要なのだと思います。

しかし、上記のように狙い続けてエントリーした場合でも、100%の確率で勝てるとは限りません。

そのため、負けた時のエグジット戦略を事前に決めておき、残念ながら想定通りにならなかった場合は、潔くロスカットするしかないのだと思います。

株式投資を深堀して行くと分かると思いますが、単純に逆張りだから〇〇、順張りだから△△と言った、確実な法則みたいなものは無いのだと思います。

そうではなく、なぜそのようになるのか?という事を自分なりに突き詰めることが大切で、その上で各手法のリスクとリターンを理解し、自分なりにスタンスを決めて実践して行くという事が重要なのだと思います。