株式投資の空売りで、ストップ高で値が寄らず、恐怖の日々を過ごした体験談

株式投資の空売りで、ストップ高で値が寄らず、恐怖の日々を過ごす!

株式投資を続けて行くと、色々な恐怖と出くわします!

そして、時には本当に精神を病んでしまう程、辛い恐怖に巻き込まれてしまうことがあります。

当然、こうした恐怖はリスクとして排除して、そもそも出くわさないようにすることが賢明です。

ただ、既に殆どの人がこうしたリスクを排除するために、投資ルールを整理し徹底しているはずです。

それにもかかわらず、こうした予期せぬ事態(恐怖)は、油断していたころに行き成りやって来るのです・・・。

そして人によっては、予期せぬ事態(恐怖)によって破産に追いやられたり、運よく生き延びることが出来ても、精神的な辛さに耐えられず投資を辞めてしまうと言ったことが生じます。

株式投資の空売りで、ストップ高で値が寄らないとどうなる?

かく言う私も、つい最近、こうした恐怖によって、精神的に大きな苦痛を受けたことがありました・・。

それは、ストップ高に巻き込まれてしまったと言うことです!!

ストップ高と聞けば、「良かったじゃん!」となるかもしれません。

ただ、これが「空売り」となると話は別です・・。

地獄です!

現物買いの場合は、最悪の場合でも損失は投下した資金迄で収まります。

ただ、空売りの場合は損失は青天井です。

ストップ高が連続する場合は、当然ですが値が付きません。

すると、損切りによって逃げることも出来ません。

ストップ高比例配分もありますが、まず当たることはありません。

仮に当たったとしても、需給が偏っている状況の中ですから、当たる枚数としては焼け石に水レベルです・・。

そのため、値が寄って売買が可能になるまでは、只管、資産が減り続ける恐怖と戦い続けなければなりません。

もし、信用取引によって保有資金を遥かに超えるような損失を被ってしまった場合、投資から退場を余儀なくされる可能性もあります・・。

東証の制限値幅の緩和要件の見直しとは?

更に厄介なのは、2020年8月3日より制限値幅の拡大要件が見直されています。

従来ですと、ストップ高(安)が3営業日連続した場合、翌営業日から制限値幅の上限(下限)を2倍に拡大していますが、これを2営業日連続した場合に翌営業日から4倍に拡大へと見直すと言うものです。

最近は、特に需給の偏りが顕著な銘柄において、現在の制限値幅制度では長期にわたって売買が成立しない例が増えているため、東証は今回の見直しを決めたようです。

ただ、想像してみれば分かるかと思いますが、ストップ高が2営業日連続で発生するのはそれほど珍しいことではありません。

個人的には、大損失を被る投資家が増えるだけの施策にしか思えないのですが、確かに3日目に制限値幅が4倍に拡大された頃には、相当に株価は上昇していることが想定されます。

そうなると、下落を恐れた投資家が、高値で利確することが想定されますので、値が寄る可能性は高くなります。

何日も値が寄らずに、ズルズルと上がって行くよりは精神的には楽なのかもしれません。

ただ、この辺りはもう少し統計が出てこないとどちらが良いのかは分かりませんが・・。

話が逸れましたが、売り残が多くなっているなど、極端な偏りで踏み上げられていた銘柄の場合、ジリジリと株価が上がって行く局面では多くの投資家が下落を信じて耐え続けます。

そして、もう直ぐで下落に転じるだろうと想定したタイミングで、一気に材料などが出てストップ高を食らってしまうと、耐えられなくなり堰を切ったように投げ売りに走ります。

するとそこが天井となり、一気に売り残の解消とともに株価が下落して行くと言ったことは良くあることです。

ただ、資金に余力があれば、少し待てば株価が下落して、損失が減少する可能性もあります。

ただ、実際にこうした状況に陥ると、冷静な判断を下すのは極めて厳しくなります。

投資の場合は、生き残ることが何よりも大切です。

どこまで損失が増えるか分からない精神状況の中では、まずは一刻も早く損切をして、まずはその危機を脱しなくてはなりません。

そのため、分かっていても天井で損切りすると言った事態に陥ってしまうのです・・。

ただ、私も株式投資を行っていく中で、ストップ高(安)に巻き込まれることが、如何に危険かは十分に理解しているつもりでした。

また、そのための対策もそれなりにやって来たつもりです。

エントリー時にはしっかりと損切り位置を決めて、常に逆指値を置くようにしています。

自分の定めた最大損失から、株価の利益と損失の変動幅を想定し、投入ロットを決めています。

業績内容や材料発表等にも十分に注意し、また需給の動向にも目を光らせていました。

保有期間もしっかりと熟慮していたはずです。

更に、浮動株の少ない会社を避けるなど、色々と対策は立てていたはずです・・。

それでも、巻き込まれてしまいました!

理由は、新型コロナウイルスによって、未発表となっていた業績の突然の発表でした。

最近良くある「新型コロナウイルスによって業績の予想が出来ない。業績が見通せるようになったら発表します」というものです。

適時開示情報など、関連資料は読み込んでからエントリーしていますが、新型コロナウイルスによって業績動向が想定し難かったため、通常の四半期決算発表の前には、仮に損失が出ていたとしても損切りしてエグジットする予定でした。

ただ、その前にサプライズ的な要素を含んだ、業績発表が突如されてしまったという訳です。

後になって振り返れば、この辺りのことも当然想定しておきべきでした。

原因は色々とあるのでしょうが、一番の要因は、春先から余りにも勝ち過ぎていたため、完全に油断をしていたことだと思います・・。

新型コロナ後は、市場の不安定さから投入ロットを極端に減らし、安全運転に徹して来ました。

そのような中、勝率が9割を超すような状況で、ある意味、異様な状況が続いていました。

但し、安全運転のために1取引辺りの投入資金を減らしていたため、利益の絶対額としては満足の行かない状況となっていました。

ただ、こうした異様な勝率の時は、油断などからバランスを崩した取引をしがちです。

案の定、私も投入資金を増やしてしまい、更に投資する際の分析もかなり甘くなっていました!

本来なら、こうした時こそ気を引き締めるべき時なのですが・・

今思えば、起こるべくして起きたと言う感じではあります!

今回は運よく、ストップ高は1日だけで済み、2日目には価格が寄ったため、損切りして軽傷のうちに離脱することが出来ました。

因みに、FX取引のように、膨大な出来高があるものは、価格が飛ぶことは殆どありませんが、株式投資は発行株数が限られており、浮動株の数は更に少なくなります。

そのため、需給が極端に偏ってしまうと、簡単に値が飛んでしまいます。

とは言え、仮に4倍の値幅になったとしても、死なないようなロット数で投資を行っていたので、即退場という訳ではなかったのですが、それでも精神的な苦痛は計り知れないものでした・・。

投資を続ける以上、予期せぬ事態は避けては通れない・・

今回の件は、授業料を払って、改めて良い勉強をさせて貰ったと思い、改めて課題の整理と今後の対策を練り直して行く予定です。

ただ、まずはこうした事態に、如何に巻き込まれないかが重要です。

巻き込まれてしまえば、金額もそうですが、精神的にも大きな苦痛を伴います。

頭の中は恐怖で一杯となり、精神的に追い込まれます!

食事ものどを通りませんでしたし、普通にサラリーマンとして働いているので、他の人と会話することも辛い状況した・・。

勿論、過去にも何度かこうした苦しみは味わっています。

今では、こんな取引方法は絶対にやりませんが、過去のFXでの取引は本当に地獄でした・・。

ただ、不思議と言うべきか、必然と言うかべきは分かりませんが、保有資金は増え来ていますが、投資経験が増すほど、こうした場合の損失額は減少傾向にあります。

そこは、リスクに対する対処方法が少しずつ身について来ているのだとは感じています。

ただ、残念ながら、味わう精神的な苦しみは、さほど変わらない気はしています・・

出来ることなら、もう二度と味わいたくないものです!

とは言え、予期せぬ事態は、忘れた頃にやって来るものです。

こればかりは、どれだけ投資家として成長していったとしても、予期せぬ事態は避けては通れないのだと痛感しています。

だからこそ、予期せぬ事態は起きるものだと仮定し、ロット数を減らして不測の事態に備えるしかないのだとは思っています・・。

お互い、このような事態に陥らないよう、頑張りましょう!!