株式投資やFXで負け難くなったのに、安定して稼げるようにならない理由とは?

投資で成功までに経験していくプロセスとは?

投資を始めたばかりの人が、「今日も儲かった~!」などと言ってるのを見たことは無いでしょうか?

確かに、投資を始めたばかりは、不思議と投資が上手く行って利益を出せたということが続いたりします。

中には、「自分は投資の天才ではないか?」と勘違いする人もいるかもしれません。

確かに、地合いが良い時は、実力が備わっていない場合でも勝ててしまうことは良くあることです。

ただ、残念ですが、こうしたビギナーラックは長くは続きません!!

投資を始めて順調に増えていた資金が、地合いが変わった途端に、たった数回の大きな負けで、資産を一気に減らしてしまったりするものです。

「いやいや、あれは運が悪かっただけだ!」

「俺の実力は、こんなものじゃない!」

と言って、損を取り戻そうと、更に大きな資金で投資を行います。

すると、更に負けが続き、あっと言う間に資金が尽きてしまい、投資の世界から撤退を余儀なくされてしまうのです。

ただ、こうした経験は、殆どの投資家が経験しているのではないでしょうか?

確かに、運よく投資経験が豊かな方から投資を継続的に学ぶことが出来たり、更に管理されている状況の中で投資を行うことが出来るなら、このような失敗を経験しなくても良いかもしれません。

ただ、大半の人は、自己流で初めて、失敗などの経験を通じて成長して行くと言う道をたどることになります。

勿論、投資スタイルなどによって、直面する失敗(悩み)は変わってくるのですが、私の経験なども例に出しながら、投資を始めた人がどのようなプロセスや思考を経て、安定して勝てるようになって行くかと言うことについて触れてみたいと思います。

投資を始めて暫くすると、勝てなくなってしまう理由とは?

そもそもですが、投資の世界は数多くのプロが参加している場所です。

まあ、言われなくても、当然、分かってるよと思うかと思います。

ただ、投資を始めて早々の段階で、ここを深く認識しながら投資を行っている人は、案外少ないのだと思います。

野球に例えるなら、プロの投手が投げて来るボールを、素人がバットを振ろうとしているのと同様です。

そこに、素人が勝負を挑もうとしているのですから、結果は自ずと見えています。

偶然、バットに当たってヒットを打ってしまう可能性もあります。

ただ、安定して2~3割と言った打率を残すのは不可能です。

ですから、投資を始めたものの、暫く経つとトータルで見ると、全然勝て無くなると言うのは当然のことです。

それは、シンプルに言ってしまえば

「実力がないから」

です!!

恐らく、これ以上に、的確かつシンプルな言葉はないと思います!

とは言え、投資マーケットからプロがいなくなることはありません。

そうなると、こうしたプロの人と戦えるように実力を付ける以外に方法はありません。

そのため、こうした直面した失敗に対して、原因を分析して改善をすると言うプロセスをひたすら続けて行く必要が生じます。

多くの人は、こうした地道なプロセスを続けることなく離脱してしまいます。

ただ、僅かな人だけは、ここで踏みとどまり、実力を上げるプロセスに挑んで行くことになります。

投資では、勝つよりもまずは負け難くなって、損失を最小限にすることが重要である!

このタイミングまで辿り着くと、多くの人が、どのように勝つかと言うよりも、どのように負けないかと言うことが自分にとって重要であることに気が付きます。

そして、

 「どのようにしたら負けないようになるのか?」

 「いや、一定数は負けるとしても、どのように負けをマネジメントして行ったらよいのか?」

などのように、損失をコントロールする術を学び始めるのです!!

損失をコントロールするための方法としては、色々なアプローチがあります。

例えば、デイトレーダーやスイングトレーダーなどのように、チャート分析を基に、短期で売買を繰り返す場合は、一定の%で強制ロスカットをするなど、ロスカットルールを厳格化するなどの方法があります。

また、中長期のファンダメンタル派であっても、エントリーした際のストーリーが変わったら、迷わずロスカットを行うなどの方法もあります。

更に違う観点ですと、優位性が極めて強い場合のみに限定して、エントリーを行うなどの方法もあります。

要は、無駄なエントリーをなくすということです。

その他にも色々とありますが、これらは夫々の投資家が試行錯誤しながら自分に合ったルールを決めて行くしかありません。

因みに私の場合も、損失を限定する方法を、自分なりに身に着けるまでには多くの時間を費やしてしまいました。

まず最初にやったのは、自分のポートフォリオの改善です。

保有する銘柄の中に塩漬け状況になっているものが多くありました。

これらは、ほぼコントロール不能な状況に陥っており、マーケットを取り巻く環境に合わせて、含み損が減ったり増えたりすると言う状況で放置されていました。

そのため、まずはこうした銘柄のうち、利益が得るストーリーが描けないものは、多額の損失を伴いましたが腹を括ってロスカットしました。

これにより、ポートフォリオの中身が改善し、自分の投資判断に結果が紐付くような状況になりました。

まあ、デイトレのように持ち越しのない人は、無縁の悩みかもしれませんが・・。

更に、エントリー機会を厳選し、優位性が極めて強い場合のみに限定してエントリーを行うようにしました。

その上で、ロスカットルールも試行錯誤の上で、自分なりにロスカットルール整理しました。

とは言え、ロスカットを淡々と行えるほどのメンタルが出来ていなかったため、塩漬け株を作ってしまうことを防止するために、機械的に逆指値で切って行くというスタイルを取りました。

これによって、損失がかなり限定され、負け難い投資が行えるようになってきました。

こうして、ある程度、利益が出るようになってきたのですが、ここでまた一つの壁にぶち当たってしまうことになります!

投資で成功するには負け難いだけではダメ!どのように勝つかも考えなければならない!

先ほども述べたように、確かに投資で負け方がコントロールされるようになってきました。

そして、利益も出るようになってきています。

しかし、思うようにに資産が増えて行かないのです・・・。

確かに、投資の世界では負けないことが何よりも大切です!

ですから、負け難いと言う状況がクリアー出来たのなら、そうした投資を淡々と繰り返していけば良いのかもしれません!

ただ、一方で考えなければならないのは

「人生は有限である」

と言うことです。

投資で、どこを目指すかは人それぞれです!

ただ、ある程度のレベルを望むなら、一定程度の利益を積み上げて行けなければ、成功と言うレベルにはたどり着くことは出来ません。

とは言え、寿命とか健康体で居られる時間と言ったものを考えつつ、成功までの期間を逆算した場合、このままだと途方もないくらいの時間が掛かってしまうことに気付かされます。

そのため、私の場合だと、このまま負けない投資だけを行っていても、自分が望む時期に望む所まで、到達できないと言う事実に直面しました。

勿論、投資なので運良く、利益が出せてしまう可能性もあります。

ただ、人生は一度きりです。

死ぬ直前に後悔はしたくありません。

ですから、そのような運に任せた人生を歩むわけにも行きません。

そのため、『ゴールと現在の位置を線で結び、それを達成するためのプロセスを毎日の行動に落とし込んで、淡々とこなして行く』と言う状況を作り上げる必要があります!!

確かに、スキャルピングやデイトレードなどのように、チャート分析を行って優位性が高い場合にエントリーを繰り返し、大数の法則に則って利益を積み重ねて行くスタイルの場合は、こうした悩みは出てこないのかもしれません。

ただ、私の場合は、ファンダメンタル分析によって企業業績や需給を分析し、更にチャートを使ってギリギリまで引き付けた上で、初めてエントリーすると言うプロセルを取っているので、自ずとエントリーできる機会は限られてしまいます。

更に、負けないように利益幅を限定して、固く勝負をしていたため、利益の絶対額が足りないと言う課題に直面しました。

そのため、負け難いようにするステージから、更に「どのようにして勝つか」という課題を乗り越える必要が生じてきたのです!

そこで私が考えたのは、1回当たりの投資額を大きくすると言うことでした。

当然ですが、ロットを大きくすれば絶対額も増えます。

ただ、結論から言うと、これは上手く行きませんでした。

自分のコントロール出来るレベルを超えて投資額を増やした結果、失敗時の損失の絶対額が大きくなり、まだ軽傷のうちに冷静にロスカットをすることが出来ないと言うことが起きたためです。

これによって、安定して小さく買って、数回のみ大きく負けると言った、負のスパイラルに入ってしまったのです。

余談ですが、現金ポジションを多く確保しながら投資を行っている人は、それほど多くないと思いますので、投資額を大きくするという手段を選ぶこと自体が難しいのかもしれないですね・・。

次に考えたのは、エントリー機会を増やすと言うことでした。

先ほども述べた通り、私の場合、現金ポジションがまだ多く残っていたため、エントリー機会を増やすことで、利益の絶対額を増やすと言うことも可能な状況でした。

投資機会を少しでも逸しないために、投資手法を限定して、分析プロセスをパターン化することで作業を効率化し、機会を増やすなどの努力を行っています。

とは言え、サラリーマンなどを行っている場合は、投資に掛けれる時間も限られています。

更に、投資を取り巻く環境が、自分の投資手法が合わない時は、幾らエントリー機会を探したところで、殆ど見つからない場合が多いです。

とは言え、エントリー条件を緩和してしまうと、勝率が悪化する懸念があります。

そのため、私がこの状況を打破するために試したのは、「勝てる時に利益を大きく伸ばす」と言うことを行いました。

つまり、買った場合の利幅を増やすための改善を行ったと言うことです!

と言うのは、損失を限定するために、利益確定も固く(少ない利幅)行っていました。

まあ、これは合理的に利益を小さくしていたと言うよりは、プロスペクト理論で言う「目の前の利益は、損をせずに固く取りたい」という心理が無意識のうちに働いていたのかもしれません。

そのため、絞りに絞った優位性の高いエントリーが行えた場合、早く利確したという思いが強まっても、利確を我慢して限界まで利益を伸ばして行くという方法に切り替えて行きました。

具体的なやり方としては、トレーディングストップのように、逆指値を徐々に上げて行き、そこに引っかかるまでは只管利益を伸ばし続けると言う方法を取るようにしました。

当然、全ての取引が大きな利幅が取れる訳も無く、大半の銘柄が10~20%程度もチャートが動くと反発するため、多くが早いタイミングで逆指値に引っかかって約定してしまうことになります。

ただ、数本の取引が大きな利益を生み出すようになり、これだけで利益の絶対額が大きく改善するようになってきました。

投資は永遠に直面する課題を解決し続ける必要がある!その覚悟が無ければ投資など辞めた方が良い!

気が付いたら、私の個人経験談みたいな話になってしまいました・・・。

この辺で、経験談は終わりにしますが、これは私の辿って来た一つの例えでしかありません。

当然、夫々の投資家によって手法や置かれた環境はは全く異なりますので、直面する課題は異なっているはずです!

ただ、間違いなく言えるのは、投資においては、直面した課題をクリアーしていかなければ先に進むことは出来ません。

そして、残念なことなのかもしれませんが、投資において一つの課題をクリアーすると、また次の課題が生じてしまうのです・・。

このように考えると、投資を続けるということは、こうした課題をクリアーし続けるということを永遠に続けると言うことなのだと思います!

もし、その覚悟が無いのであれば、そもそもリスクのある投資など、最初からやるべきではありません!

しかし、こうしたことを地道に続けるならば、自分の成長を感じることが出来ます。

そして、必ず結果としても表れて来るのだと思います!

お互いに、諦めずに成長し続けましょう!!