米国CPIは3.2%でインフレ鈍化の兆し!今後の株価の推移は?
本日の日経平均は、プラス823.77円と大きく上昇しました。
TOPIXもプラスの27.93円で、全体的にかなり強い相場状況でした。
要因としては、前日に発表された米国CPIの結果が、前年同月比3.2%であったことが主な要因となっています。
この数値は、前月の3.7%から3.2%に縮小したものであり、更に市場予想の3.3%も下回ったものとなっています。
このため、FRBによる更なる利上げの可能性が薄まったと判断され、特に金利上昇圧力に弱いグロース系銘柄などで株価の大きな上昇が見られました。
個人的には、数日前にも記載しましたが、ダブルボトムの下限辺りで仕込みをしておりました。
とは言え、ここ数日は、日経平均の32,500円付近で足踏みをしていたため、一度、下押しする可能性もあるかなと考えていましたが、やや売られすぎていたグロース系銘柄に資金を多めに投入し、更に売却せずにホールドしていたことから、本日は大きく含み益を伸ばすことが出来ました。
但し、ダブルボトムの辺りから、少々、短期間で上がりすぎているのと、2023年に入ってからの上限値に近づいているので、一度この辺りで少々上下する可能性はあるかなとは思っています。
更に、バリュー株にはこの1年大きく株価を上げてきましたが、理由としてはどちらかと言うとPBR1倍割れの銘柄や自社株や増配などの株主還元をした銘柄に資金が流れている状況です。
(勿論、銀行株などのように業績自体も好調な銘柄もありますが・・)
しかし、大きく業績が右肩上がりで上昇をしているという訳でもない会社の場合は、更なる株主還元が難しくなって来ると、株価上昇のトリガーが乏しくなって来ます。
こうした会社が多くなって来ると、成長余力の乏しいバリュー系銘柄には資金は入れ難い状況になって来ることが想定されます。
他方、グロース計銘柄は、これ以上の利上げ懸念が薄らいでくると、バリュー株に比べて、割安に放置されている銘柄も多く、資金が流れ込む可能性はあり得ます。
勿論、金利上昇懸念の薄いマーケットは米国などであり、日本ではこれから本格的に金融緩和を解除しようというステータスなのかもしれません。
しかし、米国などで金利上昇が収まって来ると、日米金利差縮小に伴って円高に推移する可能性が高まります。
そうなると、輸入価格の下落に伴って、思いのほかインフレが進まず、利上げは抑制的である可能性も想定されます。
まあ、この辺りは実際にどうなるかは注視して行くしかないのですが、何れにせよマーケットで資金余りの状況は続いていますので、日本市場には更に資金が投下され続ける可能性は高そうかなと推測しています。
そうなると、年末にかけては上げ下げは繰り返しつつも、少し切り上げて行く可能性は高いのかなと思っています。
このため、個人的には、基本スタンスとしてはホールドかなとは思っています。
勿論、マーケットに合わせて売買はコントロールして行く必要はありますので、数日後には違うことを言ってる可能性はありますが・・