米国大統領選挙は、バイデン新大統領でほぼ決定!今後の株価に与える影響とは?

アメリカ大統領選挙は、バイデンの勝利でほぼ決定!今後の株価の動向とは?

アメリカの大統領選挙も、ほぼバイデンで決着となりました。

まだ、トランプ大統領は敗北を認めず、も法廷闘争を続ける姿勢を示してますが、凡そ決着はついたと考えて良いかと思います。

ただ、今回の選挙と株価の動向を見てみると、金余りの過剰流動性相場だなと言うことを改めて痛感させられました。

思い返してみると、大統領選挙が開票した直後はバイデン有利との見方が広がりました。

すると、新型コロナウイルスに対する大規模な支援策が実現するとの期待から株価は大きく上昇しました。

その後、トランプがフロリダ州などで勝利したことが伝わると、一転してトランプ有利との見方が広がり、株価は一旦は下落しました。

しかし、経済活動を優先するトランプの再当選による期待から、直ぐに株価は切り返して上昇に転じました。

その後、郵便物などの開票も続き、バイデンが勝利する州が増えて行くと、再びバイデンが優位となる展開になりました。

当然ですが、こうした情報が出て来ても株価は下落しません。

更に、連邦議会選で上院の過半数を共和党が維持し、「ねじれ議会」が続くとの観測からバイデンが新大統領に就任しても重しになる可能性が高まりましたが、トランプ大統領が進めた減税路線の修正などが困難になるとの憶測から、依然として株価は下がることなく堅調に推移しています。

アメリカ大統領選挙は、トランプ・バイデンのどちらが有利になっても、結局株価は下がらなかった理由とは?

思い返してみると、今回の大統領選挙の経緯は、状況によっては全て株価の下落理由にもなってもおかしくないものでした。

但し、結果から言うと若干の乱高下はあったにせよ、どちらが有利な展開になったとしても株価は堅調に推移しました。

まあ、言ってしまえば株価の上げ下げの理由は、後付であれば何とでも言えてしまします。

ただ、やはり株価が上昇を続け大きな理由は、金余りの過剰流動性相場であると言うことが大きな要因になっているのだと思います。

世界各国の中央銀行による低金利政策や、新型コロナウイルスに伴う大規模な財政出動によって、マーケットは金余り状況が続いています。

こうした金余りの過剰流動性相場によって、そもそも株価が下落し難くなっているのは間違えありません。

また、開票直前は株価が下落していたことや、大統領選挙に対するヘッジ売りの踏み上げが起きたことも、株価が堅調に推移した理由の一つだとは思っています。

ただ、大勢は決した中で、お祭りムードも徐々に沈静化していくはずです!

そうなると、いよいよバイデン新大統領による政策が、株価にどのような影響を及ぼして来るかがシビアに見極めて行くことになります。

この4年間は良くも悪くも、本当にトランプ大統領に振り回された期間でした。

今後バイデン新大統領がどのような政策を取って行くのかは分かりませんが、少なくともこれまでのアメリカの政策が改めて見直されるのは間違いないと思います。

とは言え、金余りの過剰流動性相場が一気に解消されるとも思えませんので、依然として金余りによって株価が下落し難い状況が続くことは想定されます。

但し、既にコロナショック前の株価水準まで戻っている中で、更に株価が上昇して行けるかは不明です。

更なる上昇のためには、業績改善によるEPSの上昇が不可欠です。

しかし、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化している企業も多く果たして現在の株価の上昇が実態を表しているものなのか、それとも過剰な期待で高値で買われて過ぎてしまっているのかは冷静に見極めて行く必要があります。

何れにせよ、世界に最も影響を与える国の政権交代が起きるのは、ほぼ間違いない状況となっています。

株価は、政権の意向や政策などによって大きく影響を受けますので、今後の株価への影響は冷静に見極めて行く必要がありそうですね!