投資初心者が、投資で勝つために、エントリー時に気を付けるべき事とは?
投資で勝つためには、気を付けなければならないことは沢山あります。
当然ですが、これをやれば勝てるようになると言った単純なものはありません!
しかし、投資でエントリーする際に、あることを気を付けておくだけでも、勝てるようになる可能性が高まるのも事実です!
それは、どのようなものなのでしょうか?
先に、答えから言ってしまうと、
自分の行っているエントリーが、損切幅に対して、利益幅の方がが大きくなってか?
と言うことです。
それだけか?
そんなことは誰だって知っているよ!
と言った声が聞こえてきそうです・・。
でも、案外、分かっているようで、しっかりと上記の考え方に沿った取引が出来ていない場合が多かったりするものです!
まあ、余り概略的な話をしてもつまらないので、少し具体的なスタンスの話をしたいと思います。
損切幅に対して、利益幅の方が大きくなっている取引手法とは?
まず、株式投資行う中で、株価はどのようなスタンスで動いているかを理解する必要があります。
細かく言い出すときりは無いのですが、大きな考え方としては、株価は一定レンジでもみ合い、上または下にブレークし、また一定レンジでもみ合うと言ったことを繰り返します。
例えば、現在、株価が【A】の位置で揉みあっていたとします。
当然ですが、この後の株価は、
・このまま横ばいを続ける
・ブレイクして【B】の方向に上昇する
・【A】の位置より下落してしまう
の3パターンが想定されます。
横ばいのままでは、キャピタルゲインは得られませんので、当然ですが、ロング(買い)でエントリーした場合は、Bの方に上昇する可能性の高い銘柄を選択する必要があります。
その際、上昇のカタリストとしては、需給・業績改善・材料の発表など、上がるという根拠を見つけ出し、事前にその銘柄を仕込む必要があります。
当然、仕込んでからカタリストが発動するまでの期間が短いほど、資金効率は高くなります。
但し、この部分は本論とはずれてしまうので割愛をさせて頂きます。
いずれにせよ、買いでエントリーした場合は、自分の中で上昇するという何らかの根拠は必要となります。
そして、自分の中で一定の根拠が出来た場合は、
【A】付近にある二重線の辺りでエントリーをし、【A】の下限値に逆指値を置いれる必要があります。
当然ですが、自分が一定の根拠を持って上昇するだろうと思っても、百発百中で当てるのは不可能だからです。
ですから、一定程度の失敗は必ず発生します。
なお、損切のラインも手法や狙う値幅によって微調整すべきですが、ここでは細かい話は割愛することとします。
何れにせよ、上記の位置に損切を設定して取引を行った場合、損切幅に比べて利益幅の期待値の方が高くなります。
そのため、ある程度、勝率が低くても、取引を続けて行けば、トータルで利益が出る可能性が高くなります。
更に、勝率を上げて行けば、更にトータルの利益は増えて行きます。
しかし、ここで注意しなければならないのは、【A】と【B】の中間あたりの微妙な辺りでエントリーをしないということです!
仮に上記のような中途半端な位置でエントリーしてしまうと、利益の期待幅に対して、エントリー地点から【A】の下限付近までの損切幅が大きくなってしまいます。
まあ、確かにどこまで利益を伸ばして行くかにもよりますが、【A】から見て次のレンジラインである【B】ラインまでの上昇幅を取りに行こうとした手法の場合だと、利益幅に比べて損切幅の方が大きくなってしまいます。
この場合、相当に勝率を高めなければ、トータルで利益を出すのは難しくなってしまいます。
勝率の高い取引を目指すということ自体を否定するつもりはありませんが、まずは初心者の段階では、やはり利益幅が損失幅よりも大きな取引をベースに取引を行っていく方が無難です。
そして、このような取引が出来るようになってから、あとは一定程度の揉みあいの【B】のラインで利確するのか、それとも勢いがある限りは、徹底的に伸ばしていくのかなど、後は利益はどの程度まで伸ばして行くかなど、細かいルールは自分自身でルールを作って行けば良いと思います。
逆指値の方も同様で、【A】の下限値に損切を設定するのか、だましがあるので、少し下の方に置くのかなどは、ある程度、基本が出来るようになったら微調整をして行けば良いと思います。
損切幅の方が利益幅より大きくなってしまう手法とは?
因みに、初心者の段階は、リバウンドを狙った手法は、取りあえずは避けた方が良いかなと思います。
良くあるのは、株価が一気に下落した場合、結構下がったので、そろそろ買っても良いのではと安易に考えてエントリーしてしまう場合があります。
下記の場合だと、【A】から株価が一気に下がり、【C】辺りまで下がって安そうなので、何となく買いに入ってしまういうものです。
上記の場合、注意しなければならないのは、大きく下落したということは、何らかの大きな理由がある訳です。
ですから、根拠もなく、安そうだという安易な考えでエントリーしても、そこから反転するというのは考えが甘すぎです。
業績悪化や悪材料、相場環境の悪化などが原因であれば、これまでのチャートのレンジ感と言うのは白紙になってしまい、新たに相場で知れ渡った情報のもと、それに適合した株価が形成される可能性が高まります。
つまり、これまでの情報を基にした株価推移をベースにして、安くなったからと言ってエントリーしても意味がなく、まだ高ければ更に下落してしまうのです。
また、短期的には株価は需給で動きますので、自分の入った位置で反転して上昇に転じるよりは、そのまま下がってしまうリスクの方が高い可能性があるということをしっかりと理解しておく必要があります。
とは言え、株価が大きく下落した場合は、一定割合下がると、ロング勢の損切が出尽くしたり、ショート勢も利確に入ったりしますので、一定程度のリバウンドが生じることが期待出来ます。
実際に、こうしたリバウンドを狙っている投資家も多くいます。
しかし、投資初心者の場合は、このリバウンドを狙った投資は、まずは避けておいた方が良いと思います。
と言うのは、冒頭でもお伝えした通り、このリバウンドを狙った投資は、リターンに対して、損失の方が大きくなってしまう可能性が高いからです。
上の図でもわかるように、【A】から一気に【C】まで下げた場合、かなり安くなったように感じます。
そのため、【C】のラインでエントリーしようとする場合、【C】のラインを切った位置に逆指値を置いてエントリーすることになります。
しかし、このような下落の場合、どこの位置で止まるかは読みがたく、そのままほとんどリバウンドすることなく、更に【D】の方向に下落してしまうことは多々あります。
運よく、【B】の方向にリバウンドしたとしても、【A】から【C】への下落幅に対して【C】から【B】のリバウンド幅は小さくなりがちです。
また、直ぐに【E】の方に下がってしまう可能性があるので、小さな利益率でも直ぐに利確して逃げなければ、一瞬だけ含み益が出て、直ぐに大きな下落に巻き込まれてしまう可能性があります。
このように考えると、利益と損切幅が、余り割に合っていない投資と言えなくもありません
急落の後はリバウンドはしやすいので、一定の利益は狙えるのは確かです。
しかし、損切・利確もピンポイントで行う必要があるため、初心者は避けた方が無難です。
このように、自分の行っている投資手法が、利益幅と損切幅を比べた際に、しっかりと利益幅の方が大きくなる可能性の高い取引になっているかを改めて確認する必要があるのです。
投資でリスクリワード管理の次にするべき事とは?
そして、これらの基本的な取引手法が固まって来れば、自ずと大崩れはし難い状況になってきます。
後は、トータルで利益を出せるようになって行くには、損切額は自ずと決まっていますので、
・損切になってしまう、取引の割合を減らすよう努力をする!
・可能な限り利益を伸ばしていく!
と言った観点を磨いていく必要があります。
そのためには、エントリータイミングを厳選して、損切に引っかかる割合を減らしたり、しっかりとトレンドが出て行くものを選び、流れに乗って利益を伸ばしていくなどが重要となります。
但し、少し長くなりましたので、この辺りの対応方法は、また別の機会に触れたいと思います。