米中貿易摩擦が深刻化する中で、今後の株価動向はどうなるのか?

本日の日経平均は、マイナス453.83でしたね。

直近でのマーケットの注目としては、FOMCで金利の引き下げが行われるのかだったと思います。

市場の想定通り0.25%の引き下げが行われましたが、発表後のパウエル議長の会見で追加利下げ期待がしぼみ、S&P500種株価指数は1%を超える下落で引けました。

ただ、金利発表直後の日本の株式市場は、極端に円高傾向に進まなかったこともあり、比較的落ち着いた値動きだったのかなと感じております。

直近では業績発表が続いているのですが、業績が悪化している企業でも株価が上昇する株もあり、比較的、金利引き下げ関連の情報はマーケットに織り込まれていたのかなと思います。

トランプ大統領のサプライズ発言で・・

ただ、トランプ大統領による米中貿易摩擦のコメントは、マーケット的に、かなりのサプライズだったのだと思います!

ドル円の為替も、109円代から106円代に一気に円高に進んでおり、日経平均だけでなく世界的に株価が大幅に下落したところからも、かなり虚を突かれたのだと思います。

来週以降の株価がどのようになっていくかは不明ですが、やはりマーケット心理的にはマイナス要因は大きいだろうと思います。

直近の決算発表資料を読んでいると・・

直近の決算発表資料を色々と見ているのですが、やはり「円高」であったり「米中貿易摩擦により見通しが不透明」と言った文言が、多くの企業の決算発表資料に書かれています。

多くの企業が、まだ「見通しが不透明」=「どうなるか判断し難い!」と言った雰囲気なのだと思いますが、米中貿易摩擦の不透明さが続けば、各企業の設備投資の見送りなども現実化してくる可能性が出てきます。

そうなると、実際に受注などが減少し、企業業績に具体的な悪影響を及ぼす可能性も高まってきます。

つまり、現状は「見通しが不透明」→「どうなるか判断し難い!」だったのが、実際に「受注が減った」→「業績悪化」という流れになってしまう可能性があります。

更に、貿易摩擦だけでなく、消費税の増税などもありますので、企業側とはしてはどうしても保守的な姿勢になってしまうのはやむを得ないのかなとは思います。

やはり現在の株高は、好調な企業業績がベースとなっていますので、この企業業績が全般的に悪化傾向になってくると、いくら金融政策を駆使しても、厳しくなってくるのだろうな~と思っています!

株価の下落は、良銘柄を仕込むチャンスか?

ただ、こうしたマーケットが悲観的な時は、良銘柄を仕込むチャンスではあります。

現在の、日銀の緩和的な姿勢は変わらないでしょうし、世界的に金利引き下げを行う傾向にあるので、マーケットから一気に潤沢な資金が無くなってしまうという事は考え難いと思っています。

やはり過剰流動性相場は、当面の間は続くと考える方が現実的で、一時的に株価が下落傾向に進んでも、潤沢な資金は投資先を求めているので、一気に下落傾向に進むとは思いません。

ただ、企業の業績自体が、かなり悪化傾向に進むと、投資先としてのリスクが高まり、それを避けるために株式市場への資金投入が、抑制傾向に向かう可能性もあります。

そうなると、いよいよ、株価の持続的な下落が現実的になってくる可能性もあります。

業績発表などを通じて、企業の投資マインドを注視しておく必要がありそうです。

来週、株価が安くなったら、直ぐに購入する?

繰り返しになりますが、マーケットが悲観的な時は良銘柄を仕込むチャンスではあります。

ただ、株価が一気に安くなったからと言って、初動で大半の資金を投入してしまうのはやめた方が良いのかなと思ってます。

去年の年末や、今年の5月頃もそうでしたが、暫くの間はズルズルと株価が下落する可能性もありますので、一定程度の下落を見極めつつ、エントリーした方が良いのかなとは思っています。

下がらなくて、エントリーチャンスを逃しても、それはそれで良いのではないでしょうか?

また、直近では業績発表が相次ぐので、この辺りの動向も見極めつつ、慎重にエントリーをして行く必要があるのかなと思っています。

と言いながら、私は今日も株式を仕込んでしましました・・。

と言うのは、直近の業績発表でサプライズ的に好業績発表になると想定している銘柄があります。

それが、本日の世界的な株価下落に引きずられて安くなっていたので、ついつい買い込んでしまいました。

さて、こうした銘柄の株価がどうなるのか?

今日も、好業績銘柄は、厳しい外部環境にもかかわらず、株価が急騰していたので、そうなってくれると良いのですが・・・。