米国とイランの対立から、イラク戦争時(2003年頃)の株式投資の雰囲気を思い出してみた!

米国とイランの対立によって、今後の株式市場はどのようになって行くのか?

本日の日経平均は、イラクにある米軍の駐留基地2か所が、イランから数十発の弾道ミサイルによる攻撃を受けたと発表により大きく下落しました。

日経平均は、1月7日に大きく反転したため、

巷では、

「今回の米国とイランの争いも、現在の株式市場の強さからすると恐れることは無い!」

などと言った、勇ましい声も囁かれてました・・。

しかし、実態として、かなり緊迫感が漂っている状況になっています!!

今回の米国・イランの対立は、昨年の米中貿易摩擦とは様相が異なる!

思えば、2019年も、米国と中国が貿易関税を廻って「ドンパチ」していました!

しかし、米中貿易摩擦の場合は、両国にとって将来の覇権争いの代理戦争と言う側面もありましたが、軍事衝突に発展すると言った雰囲気はありませんでした。

どちらかと言うと、どこかで妥協点を見出すことを念頭に置きながらも、自国が有利となるように「交渉」を進めて行くと言った雰囲気でした・・。

しかし、今回の米国とイランの対立は、両国とも「軍事衝突」も辞さない雰囲気です!!

勿論、米国もイランも、戦闘の拡大は望んでいないとは思います。

しかし、偶発的な衝突から本格的な戦闘に発展することも全く否定は出来ないのも事実です。

暫くは、米国とイランの動向によって、相場が一喜一憂するような状況が続くのだと思われます。

今回の米国とイランの対立と、イラク戦争時(2003年頃)の株式投資の雰囲気の違いとは?

若干、話が変わりますが、今回の米国とイランの対立を受けて、2003年頃に発生したイラク戦争時の相場を思い出しました・・。

(まあ、今回の米国とイランの対立と、余りつながりは無いのですが、その辺りは気にしないで下さい(笑))

私が株式投資を始めたのは2001年になりますが、当時は、まだバブル崩壊後の不況感を引きずっているような状況でした。

巷では

「失われた〇〇年」

と言ったような文言が多く出回っており、バブル崩壊後の不景気がまだ色濃く残っている雰囲気だったと記憶しています!

ただ、私の株式投資を始める直前の1999年は、ITバブルによって一時的に株価も急騰しています。

しかし、この頃はまだ株式投資を始めていなかったので、株式市場の雰囲気がどうだったのかは分かりません。

しかし、何れにせよ2002年頃までは、バブル崩壊の余韻が残っていたのは間違いありません!

このような状況で株式投資を始めた訳ですが、投資を始めた当初の2001年・2002年は、株式投資の「イロハ」も全く分からない状況でした。

そのため、余り深い考えもなく、僅かな収入の中から余剰資金を作り、そのお金で株を買っては、ひたすらホールドすると言ったことを続けていました。

それが、2003年にイラクが大量破壊兵器の保持疑惑を理由として、「イラク戦争」が発生すると、株式市場の雰囲気は一転しました。

それまでの下落が打って変わったかのように、株価が上昇に転じたのを覚えています!

私の保有資産も、2003年のイラク戦争を機に、一気に含み益に転じ、更に利益が増加していくことになりました。

この経験により、私は2001年から2017年までは、不景気に株を買いこみ、好景気になって株価が上昇すれば売却すると言った手法で投資をすることになります!

因みに、好景気が続いて、何もすることが無くなり、FXに手を出して大損をした経験もあります。

ちょっと話が逸れたので戻します!

第二次安倍政権が発足するまでは、小泉政権を除いて政治が安定していなかったこともあり、数年単位で好景気と不景気が繰り返す傾向にありました。

そのため、このような単純な数年単位の取引でも、一定の利益を得ることが出来たのです。

しかし、今思うと、こうした手法は、一定の優位性のある取引だったと思う反面、投資手法の改善を図ったり、経験値を積み重ねていくと言ったことを妨げる要因にもなってしまいました。

と言うのも、好景気と不景気は数年レベルでしか変わらないため、一度不景気のどん底で仕込みが完了してしまうと、景気が改善する数年間は保有銘柄すら見る必要が無くなってしまいます。

実際に、酷い時には、1年に数回程度しか保有銘柄を見ないと言った年もありました。

当然ですが、これでは投資手法の改善・向上は期待出来ません。

しかし、これでも利益が出ていたのも事実です。

確かに、不景気のどん底で銘柄を仕込むわけですので、数年単位で好景気になるまで保有すれば、大半の銘柄は株価が上昇します。

そのため、損切りする必要性もなく、殆どの銘柄が利確することが出来ました!

こうして、損切などの資金管理ノウハウを全く身に着けることなく過ごして来てしまったたのです。

これが、2017年以降で投資手法を抜本的に見直した後に、損切りが出来ずコツコツドカンを繰り返してしまうことに繋がる原因にもなってしまいました!

また、保有資産が少ない中で、何の疑問も無く、数年単位の投資を行ってきた訳ですが、それも「どうだったのかな~?」という思いもあります。

と言うのは、長期投資をする場合は、例えば「小型成長株」のような銘柄に投資すれば、10倍株なども期待出来ます。

こうすれば長期投資であっても、上手く銘柄を選定出来れば、ある程度のリターンを期待することが出来ます。

しかし、私の場合は不景気のどん底で仕込んでいたため、倒産リスクの少ない安定株を中心に購入をしていました。

こうした理由から、株価が持ち直しても10倍になると言ったことは殆どありませんでした。

そのため、株価の上昇分を保有年数で案分すると、思ったより利益が出ていないと言うことが多くありました。

勿論、足利銀行、AIGなどで、10倍株は経験してますが、破綻同然の状況で購入しているので、それ程多くの資金をつぎ込むことも出来ません。

そのため、こうした銘柄から得られた利益も、残念ながら余り多くはありませんでした!

このように、過去において、戦略も無く投資を続けてしまったため、現在もまだ保有資産が数千万円に留まっている状況です。

やはり株式投資では、まずは目指すべきところと、達成したい期間を決めておき、その上でどのような手法でそれを成し遂げるのかと言うことが重要なのだと思います。

それが決まれば、あとは鋼の意志で、それを継続して行くだけです!

米国とイランの対立如何に関わらず、市場に対して警戒感を持たないといけない時期にはなっていた!

話が長くなってしまったので、過去の振り返りはこの辺りでお仕舞にします。

少し話を戻させてもらいますが、冒頭にも記載しましたが、今回の米国とイランの対立が、今後どのようになって行くのかは分かりません。

不謹慎な言葉なので余り好きではありませんが

「戦争は買い」

などと言われることが良くあります。

ただ、このタイミングで安易に「買い」に走るのはちょっと違うのではと言う思いは強いです!

勿論、今後も、更に株価が上昇する可能性は否定できません!

しかし、今回の米国とイランの対立如何に関わらず、相場に対して警戒感を持つべき時期に来ていたのも事実だと思います。

暫くは、相場は不安定な動きが続きそうですが、まずは企業業績と株価の相関関係を冷静に見極める必要があると思います。

確かに大規模な軍事衝突に発展してしまうと、原油の安定供給などに大きな影響を及ぼしますので、市場に対するスタンスを変える必要も出てきます。

しかし、大規模な軍事衝突に発展しないのであれば、暫くは不安定な株価動向が続くとは思いますが、これまで考え方に則って、冷静に対処していけば良いのかなとは感じています!

何れにせよ、今回の対立が大きな軍事衝突に繋がらず、尊い人命が失われることの無いことを祈るばかりです!