為替差損によって、業績を下方修正する企業も増えてくるかも!

前日のNYダウがプラスだったことや、中国人民元安が下げが落ち着いたこともあったのか、今日の日経平均はプラスの91.47でした。

ただ、暫くは、神経質な相場が続くのかなと感じています。

四半期決算も概ね出揃ってきた!

四半期決算も、概ね出揃ってきました。

米中貿易摩擦や為替差損などの影響で、思いの外、減益となる企業が増えているなと言う印象を受けています。

私も業績分析を軸に、中長期での投資を続けてきたのですが、少しこのような流れだとやりにくくなるなと言う感じがします。

特に、為替については、特に輸出関連企業にとって、重い足かせになって行くと思われます。

前回の、米国の金利引き下時に、FRBのパウエル議長より予防的な措置であるとのコメントがありましたが、やはりこのような雰囲気になってくると利下げ期待が高まってくると思います。

日本の金利引き下げは限られていますので、自ずと日米金利差が縮小することとなり、円高に振れる可能性が高まってきます。

110円弱付近で為替を設定していた企業は、105円台になると大きな業績の下振れ要因となります。

更に円高が進むようだと、次期の決算発表では、為替差損によって業績を下方修正する企業も増えてくる可能性があります。

また、消費税の増税も既定路線でしょうから、一時的な駆け込み需要があるかもしれませんが、下期はその反動で買い控えが出てくる可能性もあります。

勿論、業績が順調な会社は株価も上昇するでしょうが、全般的には厳しい決算になってくる可能性を考慮しておかなければならないのかなとは思ってます。

今回の下げでも、ちょっと株価が下がっても、金余りから下げ止まりが出てきますので、リーマンショックの時のようにヒステリックに下がるということは無いのかもしれません。

ただ、これまでの株価の上昇局面では、安定した企業業績がベースとなっていたので、それが崩れてくると、いよいよ流れが変わってくる可能性もあり得ます。

少し現金ポジションを多めにしながら、確実に勝てそうなものに集中投下し、余り粘り過ぎずに、リターンを回収できる時に、確実に回収しておくと言うスタンスでも良いのかもしれません。