株式相場は反転して来たが、利確タイミングは決めておく必要がある!

ここ最近、日経平均は連続で上昇が続いています。

8月に相場が下落したこともあり、売り方の買戻しが出ていることや、相場のリバウンドによって、順張り派の投資家たちが買いを入れ始めている部分もあるのだと思います。

また、9月末の配当取りに向けて、高配当銘柄でまだ値が低い銘柄などに対して、買いが進んでいるようにも見受けられます。

更に、為替のドル円相場も、108円付近まで値を戻していることも、投資マインドの改善にも繋がっているのだと思います。

米中貿易摩擦等の進展がないと、相場の上昇ムードも一転してしまう!

ただ、こうした流れがずっと続くかと言うと、そこは疑問です。

やはり、米中貿易摩擦の問題は解決されてませんし、対話を再開したとしても、また進展が思わしくないと、こうしたムードも一気に変わってしまう可能性があります。

実際に、本日の、上海総合指数などは下げて終わるなど、必ずしも世界全体が上昇に転じているとは言えない状況でもあります。

また、先月は、円高による為替差損が発生し、企業業績の悪化につながるとの懸念が、株価の押し下げ要因のひとつになっています。

しかし、米国の金利引き下げの可能性は残されており、金利差が縮小することにより、円高傾向にまた戻ってしまう可能性も依然として残っています。

為替の観点でも注意が必要です。

利確タイミングは、決めておいた方が良い!

そのため、8月の割安な時期に仕込めた銘柄については、どのタイミングで利確をするかについては、ある程度想定しておく必要があります。

ここで、欲を出して引っ張りすぎると、相場が一気に反転する恐れがあることから、ある程度のタイミングで利確する方が安全だと思います。

また、含み損を抱えてしまっている銘柄についても、仮に買値まで戻り切らなかったとしても、上昇しているタイミングで損失を覚悟でロスカットしておく方が良いかもしれません!

やはり、現在の相場においては、株価が大きく値が下がると、市場の金余りからリバウンドしてくるのですが、一方で先行きの警戒感から上値も重い状況です。

そのため、長期間での上昇相場は余り期待しない方が良いかと思います。

少なくとも、相場に対する警戒感を持って、防衛的な投資をしておいた方が、大きな損失を回避できる可能性が高まります!

とは言え、まだ相場も反転を始めたばかりであり、売り残が多く残っている銘柄も多い状況です。

もう暫くは、上昇は続くのだと思います。

但し、株価がある程度上がってきた際は、上値が重くなってきますので、順張り的に大量の資金を投下して、上値を追っていくのは少し危険かもしれませんね!!