株式投資において、振り子の原理とか、サイクル理論と言われるような投資手法があります。
こした手法は、どのような、相場局面において有効に機能するのでしょうか?
株式投資で、振り子(サイクル)の原理を用いた投資方法とは?
投資ついては、基本的には個別銘柄の分析をして、投資をして行くことが王道だと言われることが多いです!
当然、市場の予想を超えて業績拡大を続ける銘柄は、外部環境の動向に関わらず、株価は上昇をして行きます。
また逆もしかりで、どれだけ外部環境が良くても、市場から見放されてしまったような銘柄は、下落の一途を辿ってしまうことになります。
勿論、一時的にその会社の株式の需給によって、乱高下することはありますが、株価は中長期的には個別企業の業績等に収束してくる傾向が強いです。
株式市場には、株価のサイクルがあることを理解することが重要である!
しかし、こうした王道的な分析手法とは別に、投資の原理として「振り子」「サイクル」と言った考え方があるということを理解しておくことも重要です。
市場において、取り巻く環境が好調で株価が右肩上がりに上昇しているような相場の場合、投資家は慎重さを忘れ去ってしまい、チャンスを逃してなるものかと、我先に買いに殺到します。
ただ、残念なことに、こうした時期が永遠に続くとは限りません。
逆に、市場が混乱に陥ると、株価は下落に転じることになります。
そうなると、投資家は、自分の資産を守ろうとして、雪崩を打ったように売りに殺到することとなります。
マーケットでは、こうした「振り子の原理」ような、株価の上下を繰り返すサイクルが、永遠と繰り返されるのです。
レンジ相場の傾向が強まっており、振り子(サイクル)の原理を使った投資が有効になっている!
先月の相場は、米中貿易摩擦の激化などを理由に、市場全体が悲観的な雰囲気がありましたが、ここに来て少しマインド的にも改善して来たように感じます。
勿論、ちょっとした悲観的なニュースが流れるだけで、市場のムードが一気に変わってしまうので、楽観視することは出来ません。
ただ、ここ数日のリバウンドで、含み資産が増加した人も多いのではないでしょうか?
丁度、私も、8月28日の投稿で、「そろそろ、割安株を仕込むには良い時期になったかもしれない!」と言う内容を記載させて頂きました。
詳細は、以下の投稿をご参照下さい!
勿論、明日のマーケットがどうなっているかも不明なので、何とも言えないのですが、タイミング的には絶好の仕込みタイミングだったと思います。
この記事を見て割安株を仕込まれた方は、少し含み益が出ているかもしれないですね(^^)/
株価の上下サイクルが、数ヶ月レベルで繰り返される傾向が強まっている!
特に現在のマーケットでは、こうした株価の上下サイクルが、数ヶ月と言った短いスパンで繰り返される傾向を強めています。
市場に対する警戒感から、株価の上値が重たくなって来ている!
こうした状況の背景として、多くの投資家が、リーマンショックレベルの市場の暴落を恐れて、相場に対して慎重な姿勢が強まっています。
そのため、ちょっとしたニュースにも過剰に反応するようになっており、トランプ大統領がTwitterで、米中貿易摩擦のことなどをつぶやくと、一気に株価が下落したりします。
また、こうした悲観的なムードによって、企業が設備投資などの見送りが現実化しており、実企業の業績にも影響を与えつつあります。
また為替も円高傾向に進みつつあり、日本企業の中で輸出をメインとした会社は、為替差損が発生し兼ねない状況になって来ています。
こうなると、株価の頭が抑えられたような状況になってしまいます。
すると、一時的に株価が上昇する場合もあったとしても、次第に株価の上昇幅も抑え込まれてしまい、上値も重たくなって来ています!
株価が下落に転じても、再び資金が流入するため、株価の下支えになっている!
一方で、株価が下落に転じた場合、リーマンショックレベルの市場の暴落が起きるかと言うと、その前に株価がリバウンドに転じることが多くなっています。
これは、日銀などを中心に、マネーが市場に多く投下されており、金余り状況となっています。
これは、日本だけに限ったことではなく、世界的な低金利政策などから、世界中のマーケットで金余りが続いている状況です!
このような状況の中で、株式市場が悲観的なムードになると、一時的に相場から資金が引き上げられますが、結局、投下できる場所も限られていますので、割安感が増した銘柄増えてくると、そこに資金が再び流入するようになります。
こうして、現在はちょっとしたレンジ相場のような状況になっているように感じています。
株式市場では、暫く振り子(サイクル理論)が有効に働くことが想定される!
こうした状況がずっと続くとは限りませんが、ただ上にも下にも、どちらにも突き抜け難い、相場になって来ているのは間違いないと思います。
そのため、暫くの間は、数か月に一回レベルで来る、相場が冷え込んだタイミングでは、割安株を仕込むと言うのは有効に働くように感じています。
但し、リバウンドによる上昇相場も、それ程長く続くとも限らないので、欲張らずにある程度のタイミングで利確するのも重要だと思います。
株式投資の世界において、行き過ぎた相場の動きは、いつかは反転するものです。
但し、そろそろ、天井とか底と思っていたにも関わらず、反転せずにズルズルと下が(上がる)ってしまうことも良くあることです。
そのためには、どのタイミングでエントリーするとか、どうなったら一時的にロスカット(損切り)をするとか、自分なりの投資ルールを決めて臨むことが、何よりも重要になってくるのだと思います。
株式投資における振り子(サイクル)理論では、ハワード・マークスを学ぶことが不可欠!
因みに、この株式投資における「振り子の原理」とか「サイクル理論」と言われるもので、世界的に有名な投資家としては、ハワード・マークスがいます。
ご存じの方も多いと思いますが、ハワード・マークスはオークツリーと言われるファンドを立ち上げた人で、ウォーレン・バフェットがバークシャーの総会に来た投資家に対して、彼の書いた本を配ったことでも有名です。
ここで配られた本が、振り子(サイクル理論)について書かれた「投資で一番大切な20の教え」という名著です!!
この本では、「振り子の原理」とか「投資のサイクル」についても、詳しく触れられておりますので、どちらかと言うと中長期で安全(=防衛的)な投資をして行きたい人は、一度は読んでおくべき世界的な名著だと思います!!