株式投資における短期投資と長期投資はどちらが優れているのか?

株式投資において、短期投資と長期投資のどちらが優れているのか?

良く聞くフレーズですね!

まあ、短期投資で勝ってる人もいれば、長期投資で勝っている人もいるわけで、どちらが優れているという議論は、余り意味がないんじゃないかな~って思います。

結局のところ、その人の生活リズムや投資の目標、保有額、外部環境などによって取るべき戦略が決まってくる訳で、自分自身でどちらかを決めたら勝てるように突き詰めて行くしかないのだと思います。

因みに、私の場合、2001年から2016年までは、長期投資一辺倒で短期投資には見向きもしない時期を過ごして来ました。

今思うと、どこかのタイミングで短期の勉強もしておいて、場合によっては短期取引もこなしておけば良かったなと感じています。

そんなこともあり、最近は、従来通り中長期での現物買いの取引は継続してますが、一方でやや短いスパンの取引も少し進めています。

目標から期間を逆算すると取るべき戦略が決まってくる

目標から期間を逆算すると、原資が小さい場合はどうしても資金回転を意識しなければなりません。

例えば、長期の場合に投入できる原資が大きければ、リターンの絶対額も十分な額になりますが、原資が小さいと仮に10倍になっても絶対額としては大した額にはなりません。

仮に20年で億超えを達成したいとした場合で、5年毎に景気が循環するとしますと、上げ相場は2回来ることになります。

各上げ相場で10倍になったとしても、当初の原資が1,000円だったとすると「1回目:1,000円→1万円で売却」「2回目:1万円→10万円で売却」ですので、億超えなどは夢のまた夢です。

まあ、原資が1,000円と言うのも現実的でないですし、更に個別株は景気循環とは異なる動きをしますので、上記は極端な例に過ぎません。

ただ、投入できる資金が小さければある程度資金回転を意識する必要はあるのかなとは思います。

他の観点としては、短期投資では他の市場参加者どう考えているか?と言うことを考えながら投資をすることになりますので、市場の需給などに関する知識が積みあがります。

その他にも、資金管理などのも不可欠なので、特にロスカットなどの資金を守る知識も積み上がる可能性が高まります。

また、長期投資はスパンが長いので、エントリーからエグジットの期間が長くなります。そのため、投資手法や結果を検証する機会がどうしても少なくなりがちです。取引結果を次に活かす場合は、ある程度の期間で取引を回して行く必要がります。

更に、資金がある程度大きくなると、自分の売り買いだけで株価が動いてしまうので、余り短期で資金を動かすのは難しくなってくると思います。

そのため、資金が小さいうちは短期投資で資金を膨らませ、ある程度大きくなったら長期にスライドして行くと言うのがセオリーなのかなとは思います。

ただ、長期投資は、アベノミクスの初動の時のようにタイミングに乗れると、保有資産が一気に増加する可能性が高まりますし、頻繁に売買を繰り返す訳ではないので売買コストを節約できます。

また、株価の短期の動向に一喜一憂せず、株価の本源価値を見極めて中長期で投資できるというメリットもあります。ただ、こう書いておきながら言うのもなんですが、業績が良くなったからと言って単純に株価が上がると言った簡単なものではなく、市場の想定よりも業績改善が芳しくなければ、業績自体は良くても売り材料になったりします。

結局のところ、その人の環境(生活リズム、資金量など)、目標、外部環境などによって取るべき戦略は変わってくるのかなと思いますし、長期・短期と区別せず、それぞれの投資手法から学んだことを総合的な自分の知識として蓄積し、どちらの手法を取ってもその知識を活かして投資して行くのが良いのだと思います。

なお、私が資金の一部をやや短期の方にスライドしている理由は、資金回転の他に、景気の悪化懸念という観点があります。

これまでの相場は、「今後も企業業績が改善していく」→「EPSも増加する」→「株価も上昇すると多くの人が想定する」→「株価が上昇する」と言った好循環が起きていました。

しかし、この根源的な部分である「今後も企業業績が改善していく」と言う部分が崩れてしまうと、「今後は企業業績が悪化していく」→「EPSも減少する」→「株価も下がると多くの人が想定する」→「株価が下がる」と言った負の連鎖に陥る可能性が高まります。

また、低金利によって潤沢な資金が市場に流れ込んでいますので、リスクのある投資対象にも資金が流れがちになります。

しかし、景気の悪化傾向が強まってくると、担保となっている資産価値も目減りしますので、追証などを追加投入する必要性が生じます。

余剰資金がある人は問題ないのでしょうが、資金が足りなければ保有資産を売却して追証に充てる必要が生じます。

その際に、流動性のある株式は現金化しやすいため、売りが売りを呼ぶ悪循環に陥る可能性も考えられます。

ましてや、日本は米国のように金利引き上げを行っていないので、取り得る金融政策も限られてくると思います。

勿論、リーマンショックを経て、金融ショックに対する対応はなされているとは思いますが、永遠に好景気が続くことはあり得ませんので、アベノミクスの初動の時などのように長期の現物買い一辺倒の戦略では危ないのではと感じています。

よって、資金を引き揚げやすい短期取引や、空売りなどの知識を積み上げておく必要を感じています。

と言うこともあり、やや短期の取引を意識的に進めているのですが、7月になってエントリーできたのはわずか5回です。

短期取引の状況は?

状況としては、2勝、1敗、2継続中となってます。

まあ、勝率ではなくトータルで利益が出るかが重要なので、勝率云々は良いのですが、半月経って5回のエントリーなので、これで良いのかは少し考える必要があるとは思ってます。

今は経験値を積み上げるフェーズのため、小ロットで取引してますが、もう少し投入資金も増やさなければならないと思ってます。

こちらも、まだまだ色々と改善が必要そうです・・。