新型コロナウイルス の長期化懸念から、株価が大幅下落となっている!
昨日のNYダウは、1031.61ドルの大幅な下落でした。
そして、本日の日経平均も一時は1,000円近い下落となり、終値でも781.33の大幅下落となりました。
これは、新型コロナウイルス感染が、中国や日本・韓国などのアジア圏だけでなく、イタリアなどのヨーロッパにも拡大したことが大きな原因となっています。
マーケットが、このまま下落基調に転じて行くのか、それともまた切り戻して来るのかは分かりません。
ただ、新型コロナウイルスの問題が、一時的なものではなく長期化する方向に進んでいることは確かです。
仮に長期化してしまうと、更に、もう一段、株価が下落する可能性を考慮しておく必要がありそうです。
逆張り投資手法は、株価等の大幅下落時には、精神的に楽である理由とは?
今回の大幅下落を受けて、Twitterやネット情報などを見ていたのですが、悲鳴に似たような声が多く見受けられました。
年始の米国とイランの軍事衝突懸念でも、直ぐにマーケットは切り返しています。
また、今回の新型コロナウイルス問題でも、早期に解決するだろうとの憶測もあり、マーケットが思いの外、下がらなかったことから、大きく買いを入れていた人も多くいたのだと思います。
当然、投資手法は、人それぞれですから、何が正解などはありません。
ただ、こうした高値圏で強気に買い進めて行くと、大きな下落に捕まってしまう可能性は高いなと言うのは、毎回のように感じています。
逆に、私の場合は、基本的には逆張り投資なので、こうした大きな下落局面の時は、精神的には「楽だな~!」と言うのは良く感じます。
もし、このような大幅な下落時に、大きな買いポジションを持っていた場合、かなりの損失を食らってしまうことになります。
しかし、逆張り投資の場合は、株価が高値圏にある場合は、大半の銘柄を現金ポジションに変え、更にインバース系の銘柄や空売り銘柄に切り替えを行います。
そのため、こうした大きな下落は、寧ろ、「待ちに待ったタイミングがやっと来た!」と言う状況なる訳です。
実際に、このサイトで何度か書いてますが、私も昨年末のタイミングで、かなりの銘柄を現金ポジションに変えてしまっています。
そのため、今回の下落で、大した損失は被っていません。
そう言った意味では、逆張りは精神的に楽だなとは思います。
逆張り投資も、マーケットの上昇時には、小さな痛みを被り続ける可能性がある!
ただ、こうした逆張り投資も、エントリーするタイミングを間違えると、大きな損失を被る可能性があります!
当然ですが、逆張り投資家とは、例えば株価が上昇しているタイミングで、下落に転じることを想定してエントリーする必要があります。
勿論、
「現在の株価は高いので、そのうちに下がると思う!」
などのような評論家的なことを行ってみたところで、1円の儲けにもなりません。
また、そのような、一般論は誰でも言うことは出来ます!
しかし、我々は投資家なので、自分の貴重な財産をどこかのタイミングで投下しなければなりません。
ただ、難しいのは、
「いつ下落に転じるか?」
「いつ上昇に転じるか?」
を、毎回タイミングよく見極めるのは限りなく困難であると言うことです。
そのため、こうしたマイナス点をカバーするために、逆張り投資かも色々な策を講じます。
当然、講じる策は、人によって異なります。
例えば、上昇相場の末期的なタイミングでエントリーすることで、上昇による損失を限定したりします。
しかし、想定に反して上昇が続いてしまうことは良くあるため、一定程度の上昇でロスカットを行うことで損失を限定したりします。
このため、逆張り投資の場合は、上昇基調で多くの投資家が気持ち良く過ごしている時に、含み損が拡大したり、ロスカットすることになるなど、痛みが生じてしまうのです。
そう言った意味では、順張りも逆張りも精神的には同じなのかもしれません。
ただ、上昇局面は、ズルズルと緩やかに上昇する傾向にあるので、比較的対策が立てやすくなります。
そのため、痛みも小さくコントロールすることが可能です。
他方、順張り投資の場合は、瞬間的な大幅下落が起きてしまうと、立てれる対策も限られます。
当然、今回のような大幅な下落が起きてしまうと、損失も大きくなってしまいますし、精神的にもかなり厳しい状況となってしまいます。
そう考えると、個人的には逆張り投資の方が、精神的には楽なのかなと思います。
投資を長く続けて行くためには、精神的な痛みをコントロール可能な投資手法を選んでいく必要がある!
因みに、「逆張り投資が精神的に楽なのでお勧めである」等と言った安直なことを言いたいわけではありません。
正直なところ、逆張りであろうと、順張りであろうと、やり方によってはどちらでも負けますし、逆に勝つことも可能だと思います。
また、逆張りが単純に精神的に楽とも思いません。
勿論、投資を続けていく限り、ある程度の辛さは許容するしかないとは思います。
ただ、毎回、精神的に追い込まれてしまうような投資スタイルは、長続きしないと思っています。
そのため、投資手法は自分がやりたい方法を選べば良いのですが、その投資手法によって精神面をコントロール可能な状況にしておくことが重要だと感じています。
やはり、人間は精神的に崩壊しているような状況では、理性的な判断は下せませんので、精神状態の安定は投資を行う上では不可欠です。
もし、今回の大幅下落によって、精神的に大きく追い込まれてしまっている場合は、今後も同じようなことが何度も起きてしまう可能性が高いことを覚悟しておかなければなりません。
それが耐えられないのであれば、投資手法を見直してみる必要があるのかもしれませんね!