投資の初期段階で、マーケットから退場を余儀なくされてしまう理由とは?
投資を続けて行く中で、最も重要なことは退場しないことです。
「そんなことは分かってる!」
そう思われた方も多いのではないでしょうか?
しかし、現実には、投資の初期段階において大きな損失を出してしまい、退場を余儀なくされてしまったと言うことが多くあるのも事実です。
投資の初期段階では、大きな損害を被ってしまうと、投資資金の大半を失ってしまい、投資が続けられなくなる可能性があります。
資金的にはまだ余力があったとしても、メンタル的に耐えられなくなり辞めてしまうと言う場合もあります。
ただ、残念ながらこうした損とは、投資を行っていく上では避けては通れません。
私自身もそうでしたし、多くの著名投資家が、投資の初期段階においては想定外の大きな損失を被っています。
下記は、FXで大きな損失を被った時の体験談です。
今は、損切や資金管理を徹底しますので、下記のようなバカげた取引はあり得ませんが、実態として下記のような取引を行ってしまったことも事実です。
話が脱線したので戻します。
投資の初期段階おいては、損失が避けて通れない無いことについて触れました。
ただ、逆の見方をすると、こうした損失を乗り越えながら、投資を続けることが出来れば、継続的に勝てるようになる可能性が高まってきます。
まずは、投資の初期段階においては、投資の世界からの退場を余儀なくされることを避け、如何に継続的にトライ&エラーを繰り返して行けるかが重要となります。
殆どの人が、自分の投資スタンスすらも固める所すら、辿り着くことが出来ない!
そもそも、投資がなぜ勝てるようにならないのかと言うと、殆どの人が自分の投資スタンスすらも固めるところまで行きつかないからだと思います。
この投資スタンスを固めると言うのは、単純に投資本を読んで、
「私は、中長期投資をする!」
とか、
「デイトレードをして行く!」
などと言った、単純なものではありません。
当然ですが、その人の生活環境を考慮した上で、自分の性格なども鑑みて、トライ&エラーを繰り返しながら固めて行く必要があります。
そして、トライ&エラーを通じて、自分なりにしっくりくるものを見つけて、繰り返して更に微修正を加え続けて行く必要があります。
例えば、最も上位の観点で言うと、保有期間などを決める必要があります。
投資を続けていく中で、こうした手法を少しずつ増やすしたり、理解できる範囲を広げることで、投資家としての厚みを増して行くことになります。
しかし、実際のところ、多くの人が、この一つ目のステップである、自分なりの投資スタイルを確立する前に、投資の世界から退場を余儀なくされてしまいます。
ただ、残念なことに、このトライ&エラーを繰り返して、自分なりの投資スタイルが固める期間は、負け続けてしまう可能性が高くなります。
それは当然のことで、投資スタイルが固まっていないので、エントリールールも中途半端になりますし、エグジット(利確・損切り)も中途半端になってしまうからです。
このような状況の中で、安定して勝つのは困難です!
勿論、運良く勝てることもありますが、逆にそれが危険だったりもします。
と言うのは、特に投資の初期段階の場合は、運良く数回ほど勝てただけにもかかわらず、自分には実力があると過信してしまうからです!
そして、たいして実力も備わっていないにも関わらず、大きなロットを張ってしまい、多額の損失を被って退場を余儀なくされてしまうのです。
投資スタンスが固まるまでは、ロット数を小さくして投資を続けることが重要である!
では、投資スタンスが固まっていない状況の場合、どのようにすれば良いのでしょうか?
それは、トライ&エラーを繰り返しているうちは、
『兎に角、ロットを小さくして投資をする』
と言うことです!!
ロットを大きくしてしまえば、失敗した場合の損失額の絶対値も大きくなるのは当然のことです。
更に、損失額が大きくなると冷静な判断が下せなくなるリスクが高まります。
手法によって含み損のできる過程は変わりますが、自分のメンタル的にコントロールできないような額まで含み損が膨らんだ場合、多くの人は買値まで戻ってくれと祈るばかりとなってしまいます。
しかし、熟練の投資家は、追い込まれた人を損切りさせて利益を積み重ねていきますので、とことん迄追い込んできます!
そして、もうこれ以上無理だと思って損切したところが底値や天井となり、自分の損切を横目に反転してしまうと言ったようなことが良く起きます!
これらを防ぐためには、エントリーする前からどのような状況・株価になったら損切をするかを明確にしておく必要があります。
しかし、投資の初期段階においては、自分のメンタル的にコントロールできないような含み損になってしまうと、損切を躊躇してしまう可能性も生じかねません!
そのため、初期段階においては、損切してもメンタル的に平常心を保てるレベルにロットを小さくしておくことが重要となるのです。
投資でロット数を大きくするのは、勝てるようになってからでも遅くない!
因みに、なぜ多くの人が投資を行うかと言えば、勿論色々と理由はあるでしょうが、主な理由としては資金を増やしたいからです!
そのため、投資を行う際は、複利で資金が膨らんでいくようにする必要があります。
仮に取引の期待値を維持するために、投資手法を固定して取引を重ねて行く場合、資金を大きくするには投下する資金を大きくするか、レバレッジを上げて行くしかありません。
後者はもろ刃の刃ですので、やはり複利の効果を狙って投入資金を大きくしていく方が王道です。
つまり、ロット数を上げるということです。
冒頭から、ロット数を小さくした方が良いと言っていることとは矛盾しますが、これもまた現実ではあります!
とは言え、安定して利益が出るようになる迄は、ロットを大きくしても損失が膨らむだけです!
ですから、まずは気にならないくらい小さなロットで取引を継続し、徐々に勝てるようになってきたらロット数を上げるように調整して行くことが重要です。
ただ、勝てるようになったと思っても、地合いが良かっただけで、自分の実力が伴っていない場合もあります!
そうした現実に気が付いた時は、またロットを小さくして試してみれば良いのです!
こうした地道な努力を続けて行くことで、気が付いたら大きなロットでもコントロールしながら取引が出来るようになって行き、それに伴って買った時の利益も増えて行くことになるのです。
こうした流れになるまでは、とにかく我慢して、小さなロットで取引を続けることが重要となるのです!!