コロナショックによる株価下落は底を打ち、絶好の買い場が訪れているのか?

コロナショックによる株価下落は終わったのか?買いタイミングはいつなのか?

4月のマーケットも終わり、ゴールデンウィークとなりました。

今年は「ステイホーム週間」と呼んだ方が良いのかもしれませんね!

株式相場を見てみると、2月~3月の大荒れな相場と比較すると、随分と落ち着いた動きとなって来ました。

日経平均でも、19,000円~20,000円付近を推移するなど、方向性の乏しい相場環境となっています。

こうした状況を受けて、Twitterなどを見ていると、

「既に相場は底を打っており、今後は上昇を続けて行く!」

などと言った意見なども、出始めています!!

コロナショックによる株価の下落は、底を打って上昇に転じているのか?

ただ、私個人としては、こうした意見には疑問を持っています。

直近では、外出自粛の流れもあり、私も家に閉じこもり気味になっています。

そのため、々、街に繰り出して雰囲気を感じると言うことも難しい状況です。

ただ、緊急事態宣言によって休業を余儀なくされている店が多くなっているのも事実です。

こうした休業要請も、短期で終わるのであれば、経済に与える影響も限定的なのかもしれません。

ただ、現在の状況を見てみると、新型コロナウイルのワクチンが早期に出回るとは思えず、経済損失が小さく済むとは到底考えられません。

そうなると、大変残念なことですが、体力のない店は、営業を続けて行くことが困難となって来ます。

勿論、国による休業補填などもありますが、自粛が長期間に及んだ場合、全ての損失を国が補填するのは不可能です。

そうなると、淘汰が始まり、資金余力が無い場合は倒産する会社が多く出てきます。

こうなると、不良債権が増加して貸し渋りが増えたりして、更に資金難に拍車をかけてしまう可能性も高まります。

また、給与にも影響が及ぶ可能性も高く、消費の悪化も深刻化していきます。

国による一人当たり10万円の支給などの支援も始まっていますが、これだけで経済が回復基調に戻るとは到底思えません。

5月は業績発表が相次ぐが、企業業績の悪化は株価に織り込み済なのか?

このような状況の中で、5月は業績発表が相次ぎます。

企業業績の悪化は株価に織り込み済であり、悪材料出尽くしで上昇相場になると言う声もあります。

勿論、こうした可能性も否定はできません。

ただ、仮に織り込み済であったとしても、やはり新型コロナウイルが早期に解決しない限りは、自粛を完全に回復するのは難しいのではないでしょうか?

このようにしているうちに、負のスパイラルが深刻化し、更に景気が悪化していく可能性は否定できません。

現在は、負のスパイラルの入り口辺りにおり、早期にワクチンが開発され市場に出回れば、経済が深刻化する前に危機を脱することも可能かもしれません。

ただ、残念ながらそれは厳しいと言うのが実態なのだと思います!

このような状況もあり、株価が上昇すると高値警戒感が発生してしまい、株価の上昇も限定的になっていると感じています。

株価は下落し、2番底が訪れてしまうのか?

では、株価は2番底に向けて下落に転じるのでしょうか?

こちらも、判断が難しい所です。

と言うのも、現在の株式相場の状況を見ていると、相場全体のリバウンドに重なったことに加えて、日銀の買い支えや自社株の発表などによって踏み上げが発生している状況です。

ただ、通常の経済環境の際に踏みあげられている銘柄の場合は、イナゴ投資家によって、一気に高値まで上げられてしまうことが多々あります!!

しかし、現在の個別株の状況を見ていると、それなりに踏みあげられているものの、経済悪化に伴う高値警戒感などもあり、株価も一定程度上がってしまうと買いに回る投資家も少なくなり上値が限定的となっているように見受けられます。

そのため、急騰すると言うよりはズルズルと上がっていると言った雰囲気をかんじています。

また、特定の銘柄を踏みあげて行くと言うよりは、まだ上がり切っていない銘柄を連想買いしている場合が多くあります。

このような状況もあり、株価の踏み上げが生じているのは間違いないのですが、かなりの投資家が耐えられてしまっていると言うのが現状なのではないでしょうか?

そのため、極端に株価が高まって、歪なほど需給が買い方に偏っているという状況にも見受けられません!

仮にこのような状況で下落に転じた場合は、買い方も下落に備えた保守的なポジションになっている場合が多く、下落に転じたとしても思いの外、株価は下がり切らない可能性もあります。

そのため、機関投資家も、もう少し仕掛けを時間かけて来る可能性もあります。

また、もし直近の業績発表などを機に、株価が下がったとしても、2番底は浅い下落に留まるのかもしれません。

ただ、皆が2番底を打ったと安心して買いに入った時に、一気に3番底まで突き落とされるのかもしれません。

また、景気が後退局面となり、長期間に渡ってズルズルと下落する可能性もあります。

とは言え、相場の方向性を想像しても、どうなるかなどは誰も分かりません。

株価動向は、2次的・3次的な思考で考えることが不可欠だが、時にはシンプルに捉えることも重要である!

重要なのは、どのような状況になる可能性があるかを想定し、それに対処出来るようにしておくことが重要なのだと思います。

投資を行って行くと、チャンスを逃すことを嫌う人が多くいます。

確かに、既に株価は底を打っており上昇していくのであれば、今のタイミングで投資を行っていなければチャンスを逃してしまうことになります。

ただ、それはチャンスを逃すことになるかもしれませんが、損はしていないので良いのではないでしょうか?

それよりも、今後の業績発表や休業の長期化などに起因にして、更なる下落に備えておく方が重要だと思います。

直近の四半期で、業績が悪化していることは確実です。

重要なのは、今後の業績をどのように発表して来るかです!!

大半の企業が、早期に回復するという発表をするのは困難なのだと思います。

恐らくは、将来の業績を見極めることすらも厳しいのではないでしょうか?

このような状況の中で、株価がどのように動くと判断すれば良いのでしょうか!?

当然ですが、株価は、様々な要素によって動きます。

特に短期になると、企業業績を無視して、需給の偏りによって予期せぬ方向に動くことが多々あります。

ただ、やはり中長期的に見ると、ベースは企業業績に収束していくのだと考えています。

この企業業績が中長期的に悪化していくのであれば、幾ら金融政策を施したとしても、中長期的に株価を維持していくのは困難となります。

株式投資を行う場合は、2次的・3次的な思考で、裏を読み込んで投資を行って行くことが不可欠ですが、時にはシンプルに捉えると言うことが重要な場合もあります。

そして、今の状況をシンプルに読み解いた場合、やはり中長期的に株価が上昇していくと言うのは困難に思えてなりません。

今後の株価をどの様に考えて、どのように対処して行くかは人それぞれですが、少なくとも私自身としては株価が上昇していくと言うよりは、下落に備えた対応をしておく方が賢明なのだと感じています!!