NYダウや日経平均が連日暴落!株価のリバウンドは見込めるが積極的に買いに入るのが危険な理由とは?
今日、職場で普段通り仕事をしていたのですが、何処となく株式投資に関する雑談話が聞こえて来ました。
株式投資の話なので、ついつい気になって聞いてしまいました。
勿論、私は職場の人達には株式投資をしていることは伝えてないので、話に加わった訳ではありませんが・・。
因みに、聞き耳を立てていた訳でなかったの、誤解なきようお願いします。
声が大きかったので、否が応でも聞こえてしまっただけです・・。 (笑)
株価がリバウンドした場合の背景とは?
余談はさておき、周りの雑談で聞こえてきた内容によりますと、
この2日ほど、新型コロナウイルスで株価が暴落しているが、リバウンドするので、明日(2/28)が買いであるとのことでした。
よって、もう1年以上も株をやってないけど、明日に積極的に買い行こうと思っているとのことでした。
確かに、ここ数日、日本だけでなく米国を始めとして、株価は大きく下落しています。
そう言った意味では、リバウンドする可能性は十分に考えられると思います。
仮に、超短期で売買をするならば、絶好のタイミングとも言えるかもしれません。
ただ、この人達が、売り時なども含めて、しっかりと勘案した上での判断であるかは疑問です。
仮に、リバウンドが発生すると言う前提で考えた場合、このリバウンドはどのような原因で発生するのでしょうか?
可能性は色々とあり得ますが、一番大きな可能性は「売り方による返済買い(=利確)」によるものが大半であると想定されます。
少し前の話になりますが、今回の新型コロナウイルスの場合は、初期段階では早期に問題は解決されるとの見方もありました。
まだ、皆様も記憶に新しいと思います。
このような背景などもあり、思いの外、株価が下落してこなかったと言うのが率直な感想です。
実際に、新型コロナウイルスが発生した後も、NY市場の株価は史上最高値付近で推移したりしています。
ただ、これは逆の視点から見た場合、先を見越していた人達からすると、絶好の売り場になっていたことになります。
と言うのは、今回の新型コロナウイルスは、見方によっては問題が長期化し、経済に与える影響も甚大であると想像することは可能でした。
よって、そのタイミングで売り仕掛けした人は多くいます。
また、そもそもですが、昨年末時点から株価は高値警戒感が出ており、売りの仕掛けが何度もされていました。
ただ、昨年末時点では、買い方に何度も踏みあげられており値を崩すまでには至っておりません。
しかし、売りが多く積み上がっていたの間違いありません。
つまり、このタイミングでリバウンドした場合、まず考えられるのはこうした売り方による返済買い(=利確)によるものが大半であると想定することが出来ます。
仮に株価のリバウンドが起きた場合、株価はどの程度まで戻るのか?
では、リバウンドが仮に起きたとして、株価がどの程度まで戻るのでしょうか?
それは、上記で述べた「返済買い」に加えて、純粋な「買い」がどの程度入って来るかと言うことです。
少し、思い返してみると、2018年末~2019年頭に掛けて、株価が大きく下落した時期がありました。
しかし、2019年の初旬からGW付近でトランプ大統領による米中貿易協議でサプライズ的な破談ニュースが出るまで上昇を続けました。
綺麗な「V字回復」パターンです!
では、今回も同様に「V字回復」するのでしょうか?
勿論、正解は分かりませんが、大きな違いは企業業績の強さです。
当時は、トランプ大統領による減税効果などもあり、企業業績が堅調でした。
しかし、今はどうでしょうか?
現在の企業業績を見渡してみると、今回の新型コロナウイルスが企業業績に与えるマイナス影響は計り知れません。
例えば、外食関係、イベント関係、旅行会社、航空会社、製造メーカなど、影響を受ける会社は数え切れません。
更に、新型コロナウイルスは沈静化するどころか、拡大する方向となっています。
問題が長期化すると、更に企業業績に与える影響は甚大なって来ます。
このように考えると、株価を大きくV字回復させる程の、純粋な「買い」が期待出来るのでしょうか?
少なくとも私には疑問です!!
どのような考えで投資判断をし、失敗した時にどのように対処するのかを、戦略的に行っていくことが重要 である!
このように考えると、冒頭で明日(2/28)に株を買うと言っていた人はどのような戦略を取ろうとしていたのでしょうか?
当然、短期的なリバウンドを取るならば、可能性はあり得ると思います。
ただ、サラリーマンで画面に張り付くことも出来ません。
また、一年以上も、株式投資に触れてもいない人達です。
到底、エグジットの戦略が立てられているとも思えません。
更に、話の内容を聞いていると、下落前レベルまで株価が戻ると思っている様子でした!
果たして、昨年末レベルまで株価が戻るのでしょうか?
どちらかと言うと、確かに少々、株価はリバウンドするかもしれませんが、大きくは戻らずに少々の間揉みあう可能性の方が強いのかなと思っています。
そうしている内に、新型コロナウイルスが経済などに与える影響が各種指標として出始めてきて、もう一段下げる可能性も十分に考えられると思います。
少なくとも、そうしたリスクは想定した上で、ロスカットをどうするかと言った戦略も必要です。
果たして、もう一段の下げは想定しているのでしょうか?
繰り返しになりますが、昨年末に売り方が、何度も高値圏にある株価を崩そうと、売り仕掛けを何度も行っていました。
しかし、その度に、踏みあげられている状況でした。
こうしたプロの機関投資家達が、この程度の下げで果たして許してくれるものでしょうか?
私には、到底、そうは思えません。
高値圏で、値を崩そうと、何度もロスカットをしている場合は、大きく下落で値幅を取らないと割りに合いません。
プロの機関投資家ですから、取れる利益は根こそぎ取りに行くはずです!
当然ですが、こうしたプロの機関投資家からすると、ニュースに飛びつく素人達は格好のカモです。
まあ、何が正解かは過ぎ去ってみなければ分かりませんが、少なくとも私自身としては、このタイミングで積極的に中長期で買いに入るのはエッジが効いた取引とは思えません。
私自身としては、このサイトでも何度も書いてますが、昨年末に掛けて現物株は段階的に現金化をして来ました。
そして、インバース系の銘柄に切り替えを行ってきています。
そのため、こうした銘柄を少しずつ利確していく状況を続けています。
そして、ある程度売却が完了した後に、少し株価がリバウンドしたら、銘柄によってはもう一度、空売りを入れると言った方法を取るつもりです。
ただ、積極的に買いに入るのは、もっと先の予定です。
タイミングとしては、更に、もう一段・二段も下がってからと言った感じです。
買いに入る時期も、まだ早すぎると考えており、もう少し先だと思っています。
そうした買い時が来るまでは、相場動向が分からなければやや短期での取引に留めるつもりです。
また、相場動向が分からなければ、リスクを負ってまで積極的に動く予定はありません。
あれこれ言ってしまいましたが、結局のところ、株式投資において正解などはありません。
ただ、自分自身として、どのような考え方に基づいて投資判断を実施し、失敗した時にどのように対処するのかを、戦略的に行っていくことが重要です。
本日の職場の周りの人も、若しかしたら戦略的に考えているのかもしれません。
ただ、一年近くも株式相場に触れておらず、周りが騒ぎ出したので株を買ってみようと言ったスタンスでは、一時的に上手く行ったとしても中長期的な成功は望めないと思います。
投資は、日々、真剣に向き合っても負けてしまうほど厳しい世界であり、思い付きで簡単に勝てる程、甘い世界ではありません。
少なくとも、ビギナーラックはあるにせよ、継続的に勝って行くことは困難です。
まあ、彼らからすれば余計なお節介だと思いますが・・。
いずれにせよ、会社の周りの人達には株式投資をやっていることは言ってないので、彼らに何かを伝えることも出来ませんしね・・。(笑)