株価の暴落が続いているが、リバウンドはいつ始まるのか?
新型コロナウイルスの影響で、株価は大暴落し、世界同時株安の状況となっています!
果たして、この下落はいつまで続くのでしょうか?
2月の下旬頃に大暴落が始まりましたが、その後、何度か底打ちしたような雰囲気を漂させた日もありました!
実際に、日経平均がプラスで引け、いよいよリバウンドするかなと思った矢先に、夜間の米国市場で株価が大暴落すると言ったことが続いています。
そして、翌日の日経平均も大暴落すると言った結果となっています。
恐らく、初動でエントリーしてしまった人は、既に多くの含み損を抱えてしまっているのだと思います。
一方で、株価の暴落が下げ止まり、上昇に転じたら買いに入ろうと、タイミングを伺っている投資家も多いと思います。
株価は、いつ、リバウンドに入るのでしょうか?
昨年末から株価の高値警戒感はあり、 売り方と買い方の激しい攻防が繰り返されていた!
少し思い出してみると、昨年末時点で株価の高値警戒感が意識されていました。
昨年末からマーケットを見ていた人は分かるかと思いますが、24,000円を超えようとすると、ヘッジファンドと思われる売り方が意地でも超えさせまいとして、 激しい攻防を繰り返していました!!
実際に、過去の日経平均のチャートを見てもらうと分かるかと思いますが、24,000円辺りで激しく揉みあっています!
このように昨年時点から、売り方が株価を崩そうとする動きは、明らかに見て取れる状況でした。
そこに、今回の新型コロナウイルスが発生し、売り方が一気に攻勢を強めてきたのは確かです。
ネットでも簡単に見ることが出来ますが、「投資主体別売買状況」を見て貰えばその辺りの痕跡も見て取れます。
2020年1~3月を見てみると、「個人」は買い越していますが、「海外」は大きく売り越しています。
ここからも分かる通り、ヘッジファンド等による売り仕掛けによって、大きくマーケットが崩されてきたと考えられます!
そして、こうした売り仕掛けによって、多くの買い方がロスカットに追い込まれて、それが更にマーケットの下落に拍車をかけたものと想定されます。
売り方優勢の状況の中で、マーケットはどのタイミングでリバウンドに入るのか?
では、このような売り方優勢の状況の中で、マーケットはどのタイミングでリバウンドに入るのでしょうか?
個人的には、来週辺りからマーケットは一時的なリバウンドに入る可能性があるのかなと考えています。
と言うのは、ヘッジファンド等の売り方にとっても、短期的に見ると、少し分が悪くなって来ているのかなと感じています。
例えば、日銀は3/16の政策決定会合でETFの保有残高を年間6兆円から12兆円、J‐REITを年間900億円から1,800億円に引き上げるなどの金融緩和策の強化を決定しています。
実際に、3/17には1,204億円、3/19には2,004億円もの巨額な資金を投入して、ETF買いを行っています。
ここで重要なのは、日銀は淡々と買いを進めて来るだけで、売りに回りません。
勿論、将来は分かりませんが、少なくとも現時点は買い支えに回っています。
そのため、売り方が更に値を崩そうと売り仕掛けをしても、日銀の巨大な資金が買い支えてしまいますので、売り方としても徐々に分が悪くなって行きます。
また、別の観点で言うと、日本の企業では、3月に配当の権利が付く企業が多く、実際に 3/27に権利付き最終売買日を迎える銘柄が数多くあります。
しかし、配当金の実際の支払いは2~3カ月程度先になります
そのため、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を始めとする年金などは株式資産の目減り分をカバーするために、先物買いで代用する傾向があります。
また、現状では配当利回りが5~7%近くになっている銘柄も多くあり、純粋に配当狙いの買いが入って来ることも期待されます。
更に、日本も米国も3月の「SQ」が完了しています。
こうした状況もあり、売り方の中には、相場が反転して利益が少なくなってしまう前に、利確してしまおうと、勝ち逃げを始める者が出始めてきます。
すると、需給のバランスが変わって、徐々に買い方が優勢になってくることが想定されます。
そうなると、まだ買戻しを行っていない、売り方も利確のために買戻しを始めます。
更に、買い方の優勢が明白になり、相場もリバウンドの兆候が見えて来ると、反転を見極めてからエントリーをする順張り勢による買いが入って来ます。
こうなると、一時的なリバウンド状況になることが想定されます。
仮に、株価がリバウンドしたとしても、一時的なリバウンドになる可能性が高い!
ただ、注意しなければならないのは、これは短期的な値動きの話だと言うことです。
現在の新型コロナウイルスによって、飲食業界・旅行業界・航空業界・小売業界など、様々な業界に大きな悪影響を及ぼしています。
こうした経済活動の停滞は、企業業績に大きなマイナス影響をもたらします。
そうなると、多くの企業が業績を下方修正してくることが想定されます。
更に、新型コロナウイルの問題が長引き、消費の低迷が続くと、経済活動も負のスパイラルに陥りますので、長い下落相場が続いてしまう可能性があります。
ですから、中長期で投資をする場合は、現時点が買いタイミングかと言われると、まだ早すぎると考えます。
とは言え、現在のような投機相場においては、株価の動向を完ぺきに当ててやろうと思ってもそれは不可能です。
従って、上記で述べた想定も、一つの仮定に過ぎません。
ただ、投資とは自分自身で仮説を作り、それに則って粛々と取引を行っていく必要があります。
今回の場合でも、限りなく勝てる可能性が高いと言う仮説を自分で導き出せた場合は、それに基づいて粛々と取引を行って行くことが重要です。
そして、運良く、自分の想定通りに株価が動いた場合は、大きなリターンを得ることが出来るかもしれません。
しかし、現在のようにボラティリティの大きな相場においては、逆に想定外の値動きになってしまった場合は大きな損失を被る可能性があります。
ですから、こうした相場で取引を行う場合は、失敗することも想定して取引を実施することが不可欠です。
まず、やるべきことはロスカット(損切り)をどうするかを決めておくことです。
勿論、莫大な資金を持っているならば、ロスカットを全くしないと言う方法もありかもしれません。
しかし、マーケットが一時的にリバウンドしたとしても、その後の企業業績の悪化とともに下落相場が長く続く可能性が十分に考えられますので、値が戻るまでに長い時間が掛かる可能性があります。
そのため、仮に今回のタイミングでリバウンドを狙いに行く場合は、早めに早めに逃げられるようにしておくことが重要です。
また、こうしたボラティリティの大きな相場環境では、投入する資金も普段よりも小さくしておかなければなりませんす!
ちょっとした想定外の事態が発生すると、一気に退場に追い込まれる可能性も否定できません!
ですから、一気に大きな利益を取りに行こうとするよりは、死なないことを意識して取り引きしておくことが重要です!
相場が分からない時は、無理に取引をする必要もない!
さて、3/22以降の相場はどうなるのでしょうか?
既に日本市場では、内需系の銘柄などはリバウンドを始めています。
私も、原油安・円高で、寧ろメリットが出るはずの電力会社なども、全体相場につられて安くなっていたので仕込んでいました。
しかし、想定よりも早くリバウンドしてしまったので、ちょっと早いかなとも思いながら3/19に利確したりしています。
一方で、3/20の米国市場では、NYダウが▼913.21になるなど、不安定な相場が続いています。
こうした状況では、相場の動向を当てに行って投資をしようとすると振り回されるだけです。
ですから、先ほども述べましたが、自分自身としての仮説をたて、自分が想定した流れに株価が来た場合は、粛々と取引をすることが重要です。
当然、エントリーする前には、利確・損切りが決まっているので、相場に翻弄されることもありません。
もし、激しい相場動向に精神が追い付かないのであれば、最初からIFDO注文などのように、「エントリー値・利確・損切り」を機械的に入力しておくことも有効です。
このように、マーケットにコントロールされるのではなく、自分でコントロール出来る場合に限って、エントリーすることが重要です。
もし、それが厳しいのであれば、こうした荒れ相場からは距離を離した方が良いかもしれませんね!
投資の世界は、何度、球を見逃しても三振にはなりません。
自分が打ちやすい球が来た時だけ打てば良いのです!
そして、そうしたチャンスは焦らなくても、生き残っていれば必ず来るものなのです!!