株式投資で、短期間で億り人になるのが困難な理由とは?

株式投資で、短期間で成功しようとすると失敗してしまう理由とは?

株式投資を通じて、億り人を目指している人は多いと思います。

ただ、実際のところ、株式投資を通じて1億円と言う壁を超えることが出来る人は僅かです!

何故なのでしょうか?

当然ですが、投資を始めた初期の段階では、大きな資金を持っていない人の方が多いと思います。

勿論、人によっては、既に数千万円ほど持っている人もいるかもしれません。

ただ、大半の人は、数十万円とか数百万円と言ったところから始めるのだと思います。

目標に関しても、人それぞれです!

ただ、リスクを取って株式投資をやるからには、1億円と言う大台を一つの目標にして始める人は多いと思います。

しかし、自分の保有している、数十万円とか数百万円と言う資産を、目標である1億円という金額から割り戻してみた時に、途方もない期間が掛かると言う現実に直面します。

勿論、投資には複利の効果が働くので、単純に保有資産で割り戻せばよいと言うものではありませんが、いずれにせよ相当の期間が掛かることに気が付くのです。

どうしても短期間で成功しなければならない場合、どのような戦略で投資を行っていけば良いのか?

この時、投資家として取るべき道のりに対して、判断を求められることになります!

1つの道のりは、数十年かけて「ゆっくり」と資産を築いていくと言う道です。

そして、もう一つは、可能な限り「短い期間」で資産を築くと言う道です。

通常、このような話を始めると、

「後者の場合は、リスクが高く破産する可能性が高いので辞めておけ!」

と言うアドバイスをするのだろうと思うのではないでしょうか?

確かに、このアドバイスは、「ごもっとも」だと思います。

実際に、後者の道を選んだ場合、恐らく多くの人が大きな損失を被り、目標に達成することなく投資を諦めてしまう場合が大半です!

では、数十年もかけてゆっくりと資産を築いて行くべきなのでしょうか?

答えは、余程の覚悟がない限りは「YES」です。

当然ですが、時間がたっぷりとあるのであれば、数十年かけてゆっくりと資産を作って行くべきです!

ただ、今から20年とか30年と言った期間を許容できる方は、どの程度いるのでしょうか?

確かに、現在、20歳の方であれば、仮に30年経ったとしても50歳です。

まだ、体も十分に動くはずです!

では、現在の年齢が50歳だったらどうでしょうか?

30年後は、80歳です!

40歳の方であっても、30年後は70歳です!

現代人は寿命が延びて来ているとは言え、健康体で居られる時間は思いの外、長くないのかもしれません!

勿論、お金の使い方は、人それぞれです。

ただ、ただ単純にお金を貯めることが出来たと言うだけでは意味はなく、その貯めたお金をどの様に使うかという所も含めて、逆算して成功するまでの時間を決めるべきです。

このように考えると、思いの外、資産を構築するまでに許される期間が短いことに気が付くのです!

勿論、運良く時流が合って、簡単に億越えを達成してしまう場合もあります。

ただ、そのような幸運は自分には来ないと考えておく方が無難です。

そして、こうして導き出された期間を、目標の1億円から逆算してみた時に、如何に資産を加速度的に増やして行かなければならないのかと言うことに気が付くのです!

投資で、成功までの期間を短くするために、レバレッジを使うとどうなってしまうのか?

では、この加速度的に資金を増やして行かなければならないと言う現実をどのように解決していけば良いのでしょうか?

当然、初期段階の保有資産によって、実現すべき利益率も変わって来ます。

ただ、初期段階で数十万円レベルの資金しか持っていない場合で、仮に10年にも満たない期間で億越えを達成したいとした場合だと、倍々レベルで資金の増加が求められます。

勿論、机上の計算で成功までの金額を算出するのは簡単です!

しかし、伝説の投資家であるウォーレンバフェットでも、複利で年率30%と言われる世界です。

このように考えると、倍々レベルでの資金増加が、如何に途方もない妄想に過ぎないかと言うことに気が付きます。

ただ、それでも目標を達成したい!!

どうしたら目標が達成できるのか??

そして、必死に考えた挙句、このタイミングで多くの人が導きだす答えが「レバレッジ」なのです。

レバレッジとは、端的に言ってしまえば、人からお金を借りて投資を行うことです。

株式投資の信用取引の場合は、3倍のレバレッジを掛けることが出来ます。

FXの国内口座の場合ですと、25倍まで使うことが出来ます。

もし海外口座を使うのであれば、数百倍と言ったレバレッジも使えないこともありません。

当然、数十倍~数百倍と言ったレバレッジを使えば、リターン率も相当に大きなものになります。

仮に、数十倍~数百倍と言ったレバレッジで勝ち続けることが出来れば、成功までの期間は一気に縮まり、あっと言う間に億越えを達成することが可能となります!

ただ、問題は「勝ち続けることが出来れば・・・」です!!

まず、投資を行う上で、絶対に理解しておかなければならないことがあります。

それは、原則として「リスク」と「リターン」は、バランスされていると言うことです。

簡単に言ってしまえば、リスクの高い投資を行えばリターンは高く、リスクの低い投資を行えばリターンも低いと言うことです。

国債の場合ですと、基本的には元本が保証されていますのでリスクは低いと言えますが、リターンは微々たるものとなってしまいます。

逆に、数十倍と言うレバレッジを掛ければ、リターンも大きくなりますが、ちょっとでも投資判断を誤れば、あっと言う間に資産を吹き飛ばしてしまいます。

先ほど、ハイレバレッジを掛ければ、資産構築までの期間が圧倒的に短く出来ると言いました。

それは間違いないと思います。

ただ、このハイレバレッジ投資の危険な点は、ハイレバレッジの投資で得た資金を、ほぼ満額再投資し、またハイレバレッジ投資を続ける必要があります。

仮に、このやり方で勝ち続けることが出来れば、途方もない資産を構築することが出来ます。

しかし、運良く99回勝ち続けて来たとしても、このハイレバレッジを使って投資を続けた場合、たった1回の失敗で資産の多くを失ってしまいます。

勿論、資産が小さいうちは、資産の大半を失ってしまっても、労働収入で稼ぎなおすことが出来ます。

しかし、1億近くまで資産が膨らんできた時に、1回の失敗で資産の大半を失ってしまった場合、労働収入でその分を稼ごうとしても膨大な期間が必要となります。

人間はこうした現実を受け入れることが出来ず、また種銭を作ったらハイレバレッジで勝負します。

そして、運よく何度か勝ったとしても、たった数回の失敗で資産の多くを失うと言うことを繰り返すことになってしまうのです!

このように考えると、ハイレバレッジを使って期間短縮を図るのは、基本的には避けるべきです。

ハイレバレッジを使わずに、投資で成功までの期間を短くする方法とは?

とは言え、成功までに要せる期間も限られています!

では、どうしたら良いのでしょうか?

答えは、人によって変わってくると思います!

例えば、

・デイトレやスキャルピングなどを用いて、資産回転率を上げて資産拡大を目指す方法!

・10倍株、100倍株などのような、一発ホームランを狙う方法!

などが、考えられます!

当然、スキャルピングの場合は、マーケットにはりついている必要がありますので、サラリーマンやOLなどの場合は、現実的ではありません。

10倍株、100倍株などは、当たればリターンは莫大ですが、そう簡単に掴めるものでもありません。

私も、過去に足利銀行、AIGなどで、10倍株以上を掴んだこともありましたが、ボロ株に対して多くの資金を投下することが出来ず、得られた絶対額としてはそれほどではありませんでした。

ただ、私は上記のどちらの手法も用いてはいません。

リスクとリターンのバランスが、崩れるタイミングを見つけ出して投資を行う!

では、「お前はどのような方法で実現しようとしているのか?」と言われそうなので、ご参考までに答えておきます。

私自身が使っているのは、

■リスクとリターンはバランスが、一時的に崩れたものに資金を集中投下し、リスクを抑えつつ大きなリターンを狙う!

と言った方法です。

いやいや、先ほど「『リスクとリターンは原則としてバランスされている』と言ったばかりじゃないか!」と言われそうですね・・。

ご指摘、ごもっともです!

ただ、ここで重要なのは「原則として」という所です。

繰り返しになりますが、投資は「原則としてはバランスされている」のですが、一時的に極端にリスクとリターンのバランスが極端に崩れてしまう時があります。

それは、例えば現在のようなコロナショックなどの外部要因によって、需給が著しく偏り、株価があり得ない方向に極端に進んでしまう時があります。

また、〇〇ショックと言う時ではなく、平常時であっても、様々な要因によって、一時的に需給が歪な状況となり、リスクとリターンのバランスが極端に崩れる時があります。

ただ、こうした歪な状況は、いずれはあるべき状況に戻ります。

そのため、こうした戻りのタイミングを狙ってで、資金を投下するのです。

この投資の重要なポイントは、一時的にリスクは限定され、リターンは短期で大きいと言った状況が生じるということです。

株価は、需給のバランスで、歪な方向に向かい出すと、あり得ない位置まで動いてしまうことが多々あります。

しかし、あり得ないレベルまで乖離してしまうと、そこから先の株価には硬直性が発生します。

そのため、このタイミングで投資が出来ると、リスクは限定され、リターンは短期で大きいと言った状況が生じるのです。

ただ、現実はそれほど甘くはありません。

株価は、そろそろ限界値だろうと思っても、それを遥かに凌駕するくらい歪な金額まで動いてしまうことが多々あります。

ですから、リスクが低いと思われた場合でも、想像以上の損失を被ってしまう可能性は十分にあり得るのです。

更に、この手法の場合は、10倍株などのような、一撃必殺のホームランと言った資産拡大は望めません。

確かに、リスクが限定された状況の中で、短期間で大きなリターンを期待することが出来ます。

ただ、大きなリターンと言っても数十%くらいが現実的です。

やはり、余りにも極端に歪な状況が生じると、解消を狙った資金が入ってくるので、ある程度の範疇までしか広がりません。

そのため、こうした手法を使っても、短期間で億越えを達成するのが如何に厳しいかと言うことに気が付くのです。

それでも、短期間で目標を達成しなければならないのであれば、こうしたタイミングで一気に資金を集中投下する必要が生じます。

当然ですが、投下する資金が増えれば、リターンの絶対額も増えます。

ただ、実際にやってみると分かるかと思いますが、こうした歪の状況の時は、マーケット全体が総悲観のような状況になっていることが大半です。

このような状況の中で、冷静に状況を見極めて、資金を集中投下するのは、実際には非常に難しいのが実情です。

これを成し遂げるには、マーケットが歪になっており何れは解消するのが間違いないと言う確証を持つ必要があるのですが、そこまでには相当の経験値が必要となります。

また、こうした歪な状況は、その辺りにゴロゴロと転がっている訳ではありません。

当然、自分で探す必要があります。

毎日のように、適時開示情報や決算報告書などを、丹念に調べ続けて行く必要があります。

こうしたことを地道に続けて行くことで、経験値が増していき、また自信を持って資金を投入することが出来るようになってくるのです。

ただ、このような状況に至った場合でも、100%勝てる保証はありません。

当然、失敗する可能性もあります。

ですから、失敗した場合も想定して、如何にして損失を最小限に留めることが出来るかと言うことも重要となります。

投資で成功までの期間を短くするには、相応のリスクを取る必要がある。また手法は自分で導き出すしかない!

色々と述べて来ましたが、上記はあくまでも、目標を達成するための一例に過ぎません。

具体的にどのようにするかは自分で決めるしかありません。

ただ、間違えて欲しくないのは、基本的にはリスクは下げて、長期にわたって着実に資金を構築していくと言う道を選ぶべきです。

ただ、どうしても短い期間で成功をする必要があるならば、相応のリスクを取る必要があります。

しかし、相応のリスクを取った場合でも、かなりの確率で失敗すると言うことを認識しておかなければなりません。

ですから、自分としてどこまでのリスクが許容できるのか、その場合は目標達成までにどのくらいの期間が必要なのかと言うことを冷静に分析する必要があります。

そして、自分なりのリスクとリターンのバランスを導き出し、それを実現可能な投資手法を選択することが重要となるのです!

そして、その選択した投資手法を、愚直に繰り返して行くことで、目標に一歩一歩近づいて行くことが出来るのです。