米軍によるイランの司令官殺害を受け、 株式市場は全面安の展開!
2020年の取引が始まりました!
米軍によるイラン革命防衛隊の司令官殺害を受けて、米国とイランの対立が激化するとの懸念から、本日の株式市場は全面安の展開となりました。
結果として、大発会である1月6日の日経平均はマイナス451.76円でした。
上昇を続けていた株価は、一気に下落に転じるのか?
2020年の初っ端は、行き成り大きなマイナスから始まってしまいましたが、今後の株式相場はどのようになって行くのでしょうか?
2019年後半から上昇を続けて来た株価は、このまま一気に下落に転じるのでしょうか?
思い返してみると、2019年も正月期間の薄商いを狙って、為替が一時的に大きく動いたことが有りました。
但し、今回の動きは一時的なものとは様相が異なります!
トランプ大統領も、イランが何らかの動きに出れば大規模な報復で対抗すると警告をしており、対立は激化しています!
今後、数日の動向を見なければ何とも言えませんが、昨年の株価の上昇で高値警戒感が出ているマーケット状況からすると、余り雰囲気が良くないことは確かです。
特に、米国とイランの対立は、米中貿易摩擦とは様相が異なります!
と言うのも、米中貿易摩擦の場合は、お互いの長期視点での覇権争いではあるものの、軍事衝突した場合の影響の大きさから、軍事衝突を避けながら、お互いに合意の方向を目指しつつ、自国が有利となるように「交渉」を進めて行くと言った状況でした。
しかし、今回の米国とイランの対立は、両国とも「軍事衝突」も辞さない雰囲気となっています。
少なくとも、偶発的な事件から、大規模な衝突に発展しかねない状況です。
当然ですが、万が一、軍事衝突となってしまえば、石油の供給に大きな影響を及ぼします。
このような状況もあり、かなりの重しとなることが懸念されます!
勿論、相場全体の強さは続いているものの、2019年後半の株価の上昇で、高値警戒感も出ていることから、早めに利確をする動きもありそうです!
仮に、マーケットにおいて、利確売りによって、株価の上値が重いことが意識されると、売りが売りを呼ぶ状況になる陥る可能性もあります!
まずは、ここ数日の相場の動きを注視する必要がありそうです!
中東情勢の悪化で、株価上昇が期待される銘柄もある!
中東情勢が悪化し、原油供給に影響が及ぶと、株価は多くの銘柄が下落することが想定されます。
しかし、原油価格が上昇すると、株価上昇が期待出来る銘柄があることも事実です!
まあ、中東情勢の悪化を想定して、株式投資で利益を出そうとするのもどうかと言う声も聞こえて来そうですが・・。
ただ、こうした銘柄のうち、まだ上昇していないものがあれば、安いうちに買っておくと、対立が激化した場合は株価が上昇する可能性があります!
勿論、既に株価が高くなってしまっている銘柄もあるので、このタイミングで購入するのが良いかは、良く考える必要はありますが・・。
原油価格上昇で株価の上昇が期待される銘柄
ご参考までですが、原油価格が上昇すると、株価の上昇が期待される銘柄として、以下のようなものがあります!
銘柄 | コード |
国際石油開発帝石 | 1605 |
石油資源開発 | 1662 |
出光興産 | 5019 |
富士石油 | 5017 |
JXTG | 5020 |
コスモHD | 5021 |
日揮 | 1963 |
東洋エンジニアリング | 6330 |
千代田化工建設 | 6366 |
原油関連のETF銘柄
その他として、原油関連のETFは、以下のような銘柄があります。
銘柄 | コード |
WTI原油価格連動型上場投信 | 1671 |
ETFS WTI原油上場投資信託 | 1690 |
NOMURA原油インデックス連動型上場投信 | 1699 |
NEXT NOTES 日経TOCOM原油ダブルブルETN | 2038 |
株価が高値圏にある場合は、下落を警戒しておくことが重要である!
余談になりますが、
株式市場のアノマリー的には、年末の大納会では株価は下がり、年始の大発会ではご祝儀的に株価が上昇することが多いと言われています。
当然、私はアノマリーを意識して購入することはありませんが、 年末に買って大発会での株価上昇を期待していた人には厳しい1年の始まりになってしまったかもしれないですね・・。
私個人としては、下記の記事にも書いた通り、12月頃から現物株を現金化し、インバース系銘柄や空売り銘柄を増やしていたので、本日は運良くプラスでした。
勿論、株高が続けば、含み損が増えて行くことになりますが・・。
ただ、やはり株価が高値圏にある場合は、無理して購入するよりも、利益を得るチャンスは逃したとしても、保守的に損をしない投資を続けて行った方が、株式相場で長く生き残ることが出来るのだと思ってます!
とは言え、高値圏で取引を控えることにする場合、高値圏が続いてしまうと利益を上げるチャンスも無くなってしまいます。
また、資金が少ないうちは、ある程度リスクを負って勝負をしていかなければ、資産が増えて行かないことも事実です。
この辺りのバランスを、どう考えて対応して行くかで、かなり個性が出て来ますね。
まあ、どちらが正解と言うのは無いのでしょうが!!