三井ハイテック(6966)の株価が大幅下落!通期決算が赤字に転落!
三井ハイテック(6966)が、かなり株価を下げてます!
まだ、2019/12/13の前場が終わったところなので、この後どうなって行くのかは分かりませんが、前場終了時点でも▲427円(▲19.93%)と言った大幅な下落となっています。
これは、
■営業利益 : 前回予想300百万円 → ▲200百万円に下方修正
■経常利益 : 前回予想の500百万円 → ▲100百万円に下方修正
■当期純利益: 前回予想100百万円 → ▲500百万円に下方修正
と言ったように、一気に黒字決算から赤字に転落したことによるものです。
業績下方修正の理由とは?(決算発表書より抜粋)
業績が大幅な下方修正に至った理由を、決算発表書から抜粋しますと、
≪三井ハイテック(6966)≫
※2020年1月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)より抜粋
■通期連結業績予想数値の修正理由
売上高は、電子部品事業において半導体市場の低迷が継続しており、スマートフォン等の携帯用端末、民生及び車載向けリードフレームの需要が前回予想を下回る見込みですが、電機部品事業において車載向けモ ーターコアの需要が堅調に推移していることなどから、売上高は前回予想860億円を確保できる見通しです。
一方、営業利益は、電子部品事業の売上高減少と原材料価格上昇、電機部品事業の原材料価格上昇などの 影響により利益が前回予想より500百万円減少する見込みとなりました。
先期の発表で業績回復期待があっただけに、マーケットの強い失望売りとなった!!
三井ハイテックの先期(2Q)の発表では、
経常利益(当初の会社予想)
▲200百万円 → ▲6百万円に改善
と言ったように、大幅な業績回復によって、マーケットに期待感を抱かせていました。
実際に、先期の発表直後は窓を空けて大きく株価は上昇し、その後も株価の上昇が続きました!
これが、一気に通期として赤字に転落したことにより、マーケットからの強い失望売りに繋がっている状況となっています。
業績悪化のタイミングで、僅かな自社株買いをぶつける!
更に、個人的には「どうなのかな??」と思うのが、このタイミングでぶつけてきた自社株買いです。
2019年12 月13日から 2020 年1月10日 の期間に、0.95%という僅かながらの自社株買いをぶつけて来ています。
短期間での自社株買いは、終了後の下落を狙って、機関投資家が敢えて株価を釣り上げて来ることがあります。
経営陣も、それが狙いだったのでしょうか?
少なくとも、自社株買いの発表によって、株価の下落を少しでも食い留めようとしたのは間違いないと思います!
ただ、こうした姿勢も、「果たしてどうなのかな~?」と言う思いが強いです。
やはり、経営陣としては、業績に対して責任を取るべきです。
小手先の自社株買い発表などで株価の下落を食い留めようという思いが少しでもあるのなら、それは更に株主の怒りを買ってしまうだけではないでしょうか?
今後の株価の動向とは?
まあ、まだ2019/12/13の前場が終わったばかりなので、この後にどうなるかは分かりません。
ただ、前場の値動きを見ていると、売り方はストップ安に張り付けるために、かなりの売り仕掛けをしているように見受けられます。
前場終了直後に、若干の買戻しが入ってましたが、依然として厳しい状況であることは間違いありません。
繰り返しになりますが、やはりマーケットからすると、「先期の発表は何だったんだ~!」という怒りが強いのだと思います。
少なくとも、株主に疑念を抱かせるような経営の仕方は、如何なものかなと思わずにはいられません!!
決して、売り煽りでも買い煽りでもありませんが、今後は業績に対する経営陣の真摯な姿勢を期待したいものです!