投資で正しい負けを積み重ねる事が、勝てる投資家になるために不可欠な理由とは?

投資で正しく負けることが出来れば、自ずと勝てる投資家・トレーダーになれる理由とは?

投資を行っていく中で、どのように負けを積み重ねて行くかが、トータルで勝てる投資家・トレーダーになるために極めて重要な要素となります。

この時点で「本当にそうだよね~!」と思った方は、投資に真剣に向き合い、本当に苦労を乗り越えて来た方なのだろうと思います。

但し、恐らくは多くの方が、

「負けを積み重ねて行く」

と言う表現に違和感を感じたのではないでしょうか!?

まずは、自分の得意とする取引パターンを見つけ出す!

そもそもですが、多くの人が投資を始める場合、まずはどのようすれば利益が得られるのかを模索するところから始まります!

当然のことですが、投資の手法は無数にあります!

私たちの性格も、人それぞれです!

また、兼業投資家も多く、現実として時間的な制約によって、取れる手法が限られるのも事実です!

更に、取り巻く環境も、時期によって大きく異なります!

こうした、様々な不確定要素がある中で、自分の性格や置かれている環境などを踏まえつつ、得意とするパターンを見つけ出し磨き上げて行くことが不可欠となります!

当然ですが、こうした得意とするパターンを確立するためには、様々な投資に対する知識を深いレベルで理解することを求められます。

確かに、投資本を開けば一般的な投資の知識は簡単に手に入りますが、表面的な理解では全く実用性がありません。

「カモ」になるだけです!

当然、1つ1つの投資手法・知識が、マーケット参加者のどのような群集心理や行動の中から導き出されたものであるかを理解する必要があります。

発表された一つの材料(テクニカル的なポイントでも良いです)に対して、株価が上がるのか・下がるのか・それとも反応しないのかは、教科書だけを読んでいても自分なりの判断を出来るようにはなりません。

当然、自分なりに判断した場合でも、想定通りに動くかは分かりませんが、

少なくとも

「仮説を置いて自分なりの判断をし、実態の結果に伴ってどのように行動するか!」

と言うことを、自分なりの投資パターンとして確立していくことが不可欠です!!

ただ、多くの人が、こうした過程を乗り越えることすらも出来ず、投資の世界からフェードアウトして行くことになります。

しかし、ここで必死にマーケットにしがみ付き、様々な苦痛を乗り越えて行くと、自ずと自分なりに得意とする(しっくりくる)投資パターンが見つかって来ます。

そして、実際に自分の貴重な資金をマーケットに投下し、これらの投資パターンを試し改善を図って行くことで、少しずつ偶然ではなく確信を持ってエントリーし利益が出ると言う機会が増えて行きます。

このようなトライ&エラーを繰り返して行くことで、少しずつ自分の勝ちパターンが確立されて行きます。

そして少し経った後に振り返ってみると、ある程度、勝てていることを実感するようになります。

更に不思議なもので、時流が自分に見方をするようになり、急激に勝ち取引が続いたりします。

こうなると不思議なもので、何を買っても(売っても)上手く行くような日々が続きます!

すると「やっと自分もやっと勝てるようになったのかな~」と言った感情が芽生えてきたりします!

更に、こうした勝ち取引が続くと、いよいよ自分の実力が本物であるという確信を持つようになって来ます。

同じ手法を使っているはずなのに、突然、勝てなくなってしまう!

しかし、こうした日々は長く続かないものです!

これまでは何をやっても勝てていたはずなので、ある時から全然勝てなくなったりします・・

それは当然のことで、マーケットは一定の周期で変化しますので、同じ投資手法であっても勝てる時期は誰がやろうと勝てるのですが、マーケット環境が一変すると途端に勝てなくなってしまいます!

これはやむを得ないことです・・。

但し、問題は、こうした変化に対応できる能力を身に着けているかです!!

因みに、用いている手法にも依りますが、原則として、自分のエントリー理由が間違っていたことが明白になった場合、損失が出たとしても撤退をしなければなりません。

所謂、損切り(ロスカット)です。

この損切りと言うのも厄介なもので、自分の想定とは異なる方向に値が進み含み損が増えてしまった場合でも、時流が良い時は、運よく価格が切り返して建値付近で撤退出来たりすることが良くあります。

勿論、時流が良い時であっても、全ての場合で価格が切り返すとは限りません。

含み損が膨らみ、想定外の損失を被ってしまう可能性があります!

当然、大きな損失を被った直後は、苦痛を被ります!!

ただ、時流が良い場合は、その他の取引の勝率が良いため、トータルでは利益が出てしまう傾向にあるため、こうした失敗を軽視しがちとなってしまうのです。

このように損失について、しっかりと向き合って来なかった場合、時流が変わってしまうと状況が一変します!!

従来までは、運良く切り替えして建値付近で撤退出来ていた取引は、全く切り返す兆候が見られず、含み損が膨らんで行くような状況となります!

また、損失を相殺できていた勝ち取引も少なくなり、トータルでもマイナスになって来ます!

しかし、こうした事態に対処する能力を持ち合わせていない場合、ただ只管、マーケット環境が改善するのを祈るしか出来なくなってしまいます・・。

但し、残念ながらこうした祈りは聞き入れられず、状況は悪化の一途を辿るだけとなってしまうのです!!

株式投資やFX等で、正しく負ける経験を積み重ねる必要性とは?

では、このような状況に陥らないようにするにはどのようにしたら良いのでしょうか?

それは、「正しく負ける」と言う経験を積み上げるしかありません。

確かに、エントリー後に判断が間違っていたが、運よく建値で逃げられた場合、損失は少ないか、逆に少しプラスで終われたりします。

こうなると、精神的な苦痛は小さく、悪い取引をしたと言う記憶も余り残りません。

逆に、正しい損切りをする場合、勝率は下がる傾向が高まりますので、精神的な苦痛を味わう機会も増えてしまいます!

人間は、こうした苦痛は避けたがる傾向がありますので、どうしても損失を回避しがちです。

こうなると、正しい負け方を身に着けることが出来ません。

このため、コツコツドカンを繰り返し、結果としてトータルでは勝てないと言った事態に陥ってしまうのです!

こうした事態を避けるためにも、やはり正しく負けることを繰り返し、こうした負け取引に真剣に向き合って行く必要があります。

正しい負けを繰り返して行くと、損切りをある程度コントロール出来るようになると同時に、こうした負け取引が記録に残ることになります。

これらの記録から、自分の得意パターンの取引おける、失敗の割合などが統計として蓄積されて行きます。

これらから、自分の取引の勝率や損失額のレベルが分かってくると、トータルで勝つためにはどのような取引をしなければならないかが分析出来るようになって来ます。

こうした取引を続けて行けば、台数の法則で長期的には勝てる期待値が高いと言うことが分かれば、直近で負け取引が続いても動じないようになって来ます。

正しく損切りが行えるようになって来ると、大きな損失を防止することが出来るようになってくるため、時流が悪い時でも、勝てなかったとしても損失はある程度コントロール出来るようになって来ます!

このようにして損失が抑えられると、また自分に合った時流が巡って来ると、一気に資産を増やすことが出来るのです。

ですから、私たちは「利益を出すために投資手法の改善を重ねる」のと同様に、「正しい負け方を積み重ねて行く」必要があるのです。

これらを繰り返して行くことで、自ずとトータルで勝てる投資家・トレーダーになって行けるのです!!