株式投資やFXで、ロット数を大きくした途端に勝てなくなる理由とは?

株式投資やFXで、ロット数を大きくした途端に勝てなくなる理由とは?

株式投資やFXなど、投資を続ける中で、ロットを増やした途端に勝てなくなったと言う経験は有りませんか!?

これで、やっと勝てる投資家の仲間入り!!!

そう思っていたのも束の間で、もっと利益を増やしたいと思いロットを増やした途端に勝てなくなる・・・

こんな経験をしたことが有る人は、多いのではないでしょうか?

では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

まず投資を始めると、自分の投資スタイルの確立から始めなければなりません。

勿論、投資スタイルは色々とありますが、自分の生活環境(投資に充てられる時間など)や性格などに応じて、自分なりに試行錯誤を通じて作り上げて行く必要があります。

特に、投資の場合は、必死に勉強を重ねたからと言って勝てるようになるとは限りません。

寧ろ、初期段階においては、一生懸命勉強をして試行錯誤を重ねる程、負けが膨らんでしまったりするものです。

とは言え、一度、投資で成功すると心に誓った以上は、ここで諦めてしまう訳にも行かず、「本当に勝てるようになるのだろうか?」と言った不安と戦いながら投資を続けて行くことになります。

しかし、こうした勝てない期間においても、自分の大切な資金をマーケットに投じて取引を続けて試行錯誤を続けて行かなければなりません!

こうして試行錯誤を重ねつつ、投資を継続して行くと、ある時期から急速に勝ちが続いていることに気が付きます。

こうなると、人間はどのように考えるでしょうか?

そうです、

「ついに、自分も勝てるようになった!!」

と思うのです。

そして最初は、半信半疑かもしれませんが、確かに勝ちが続いていることを実感します・・

すると、どうなるか?

これも簡単ですね!

「一回の取引における投入資金を増やせば、もっと稼げるようになるのではないか!?」

と思うようになるのです。

特に手元資金に余力がある中で、自分の実力を過信せずリスクを抑えて少ない資金で投資を続けていた人は、こうした思考に陥りがちです。

当然、手元に余剰資金がある訳なので、そろそろロット数を増やして投資をしても良いかなと思う訳です。

勿論、このロットを増やすと言う考え方自体は間違っているとは思いません。

寧ろ、いずれは避けては通れない道です!!

ただ、不思議なもので、もっと稼ぎたいと思ってロットを増やして勝負に出たら、急に勝てなくなったりすると言うことが良く起きてしまうのです・・

まるで、自分の取引を誰かに見られてしまっているかのように、急に風向きが変わってしまいまうのです・・

では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?

理由は幾つかあります。

マーケットのサイクルが原因で勝てなくなる!

まず、1つ目としては投資マーケットにおけるサイクルの問題です。

ご存じの通り、マーケットには「上げたり下げたり」と周期があります。

例えば株式投資の場合、多くの要因で株価は変動します。

当然、銘柄の個別理由(業績・材料など)によっても株価は変動します。

一方で、個別銘柄に起因する要因ではなく、マーケットを取り巻く環境などの外部要因にも影響を受けます。

当然ですが、「買い」でエントリーした場合、上昇相場の時はマーケット全体に引っ張られる形で株価が上昇することが多くあります。

一方で、マーケットが悲観的になり下げ局面では、全体相場に引っ張られる形で下落することも多々あります。

コロナショックの最中では、幾ら業績が堅調な株であったとしても、全体相場の下げに引きずられる形で暴落したことは覚えているのではないでしょうか?

まあ、当然のことですね!

そして重要なのは、夫々の投資家が選択した投資スタイルには、こうしたマーケットの循環の中で、「勝ちやすい時期」と「勝ち難い時期」が存在すると言うことです。

そのため、投資の実力が不十分であったとしても、投資環境が自分の投資スタイルに適合する時期が来ると、連戦連勝と言った状況が生じるのです。

但し、問題はこの後にやって来ます!!

先ほども伝えたとおり、マーケットには周期があります。

当然ですが、株価や価格も上げ続けることはありません!

逆に、下がり続けることもありません!

いつかは反転します!

こうした波は、数年単位と言った長い期間を経て大きな周期を描きます!

しかし、こうした数年単位の波動の中でも、数ヶ月レベルでも周期を描いて株価や価格は変動します!

そのため、数週間とか数ヶ月と言った期間で投資を行う中期投資・スイングトレード(=数ヶ月をスイングトレードと言うかはさておき)を実施する場合、「勝ちやすい時期」と「勝ち難い時期」に否応なく巻き込まれることになります。

仮に、運良く相場の周期が自分の投資スタイルにハマった場合、「勝ちやすい時期」が続いている状況となり、エントリーすれば勝てると言ったような時期が続きます。

ただ、既にお気づきだと思いますが、こうした「勝ちやすい時期」も永遠に続く訳ではありません。

勿論、相場がいつ反転するかは、誰もが分かりません。

ただ、いつかは相場は反転して、自分にとっては「勝ち難い時期」が来てしまうものです!

当然、長年投資を続けていけば、自分にとっては勝ち難い時期が来そうな状況は想定出来、事前に現金ポジションを厚くするなど、損失が小さくなるような対処が出来るようになって来ます。

しかし、経験が浅く、勝てていたのは投資環境が良かっただけと認識出来ていない場合、自分の実力で勝てていたのだと過信しがちです。

そのため、こうした連戦連勝が永遠に続くかのように錯覚してしまいます。

しかしこうした幸運は永遠に続くことは無く、やっと勝てるようになったと思ってロットを増やしたところが相場の転換点となり「勝ち難い時期」にハマってしまうのです!

当然のことですが、「勝ち難い時期」になっているのに態々ロットを大きくしている訳なので、負ける場合の損失額も大きくなってしまうのです。

このようにして、ロットを増やした途端に、負けが続くようになり、更に勝てていた時よりも大きな損失を被ってしまうと言ったようなことが起きるのです!

ロットの大きさに自分のメンタルが付いていけてないために勝てなくなる!

違う理由としては、大きくしたロットに自分のメンタルがが付いていけないと言った原因で勝てなくなることもあります!

仮に、連戦連勝していた時と、負け始めた時が同じような外部環境だったとした場合、ロットが大きくなるとどのような影響があるのでしょうか?

まず、一番考えられるのは、失敗取引になった場合の損失額の違いです!

当たり前のことですが、ロットを大きくした方が損失は大きくなります。

そもそもですが、連戦連勝していると言うことは、殆ど負け取引は無いと言うことになります。

当たり前ですが、このような状況であれば損切りを行う必要性は余りありません。

こうなると、損切りの経験値が浅いままとなりがちです。

このような中で、自分は勝てるようになったと思ってロットを大きくするとどのようなことが起きるでしょうか?

簡単なことですね!

損失額の大きさから、損切りを躊躇してしまうのです!

こうして損切りを躊躇しているうちに、更に含み損が増え、結果的に大きな損失を被ることになってしまいます。

若しくは、塩漬け状況にするかどちらかです!

投資で資産を築く場合、ロットを大きくする過程は避けて通れない!

但し、投資で資産を大きな資産を作って行こうとする場合、こうした投資額を増やすという過程は避けては通れないものです。

とは言え、特に投資の初期段階においては、投入資金を増やせば得られる絶対額も増えると言うほど単純なものではありません。

投入資金は、徐々に増やしつつ自分のメンタルも追いつくように試行錯誤を繰り返し、コントロール出来るようになったら投入額を増やすなど地道な努力が不可欠です。

因みに余談となりますが、前述した損切のやり方は色々とあります。

投資額を一定にして損切りは決められた「%」で行うと言う方法もありますし、損失の絶対額は一定にして株価や価格の変動幅から投入する資金量を調整すると言った方法もあります。

今回は、投資額を一定にして損切りは決められた「%」で行うと言う前提で書いていますが、当然このようにしなければならないルールなどもありません。

このように、投資の全ては「自分のさじ加減次第」と言うのが、投資の面白さでもあり、また難しい所でもありますね!