投資を行う際に、絶対に整理しておかなければならない考えとは！？
投資を行う場合、絶対に考えを整理しておかなければならないことが有ります。
それは何なのでしょうか？
投資を始めると、色々なことを突き詰めて行かなければなりません。
「どのような手法で投資したら良いのか？」
「どのようにしたら勝てるようになるのか？」
「損切りはどうしたら良いのか？」
「利確タイミングはどうしたら良いのか？」
「銘柄選定はどうした良いのか？」
「投入資金はどれ位にしたら良いのか？」
等々、例を挙げだしたらきりがありません・・
勿論、これらのどれ一つとして、不必要なものはありません。
その他の観点も含めて、多くのことを突き詰めて行かなければなりません！
ただ、不思議なことに、投資を既に始めているにもかかわらず、根幹的な考え方を整理出来ていない人が案外いるものなのです！！
既に投資を始めているのに、根幹的な考え方を整理出来ていない人とは？
では、その「根幹的な考え方」とは何なのでしょうか？
それは、
「現在の状況に対して、いつまでに幾ら儲けたいのか？」
と言うことです。
「そんなことより、どうすれば勝てるのかと言った具体論を整理すべきだ！」
と言った声が聞こえて来そうです・・・
勿論、投資を行って行くと色々なことが見えて来るので、現実を見据えながらある程度は軌道修正を行っていく必要はあります。
ただ、こうした考えを整理せずに、ズルズルと投資を行って行くと、貴重な時間を無駄に浪費してしまう恐れがあるのです！！
当然ですが、投資で勝っていくためには、自分なりの投資手法が必要です。
理想としては、投資手法を幾つもストックしておき、マーケットの状況に応じて使う手法を選択して行けるに越したことはありません。
ただ、個人的には投資の初期段階において、そのようなスーパーマンのような振る舞いは不可能だと考えます。
寧ろ、如何に手法を絞るかが重要となってきます。
正直なところ、手法を一つでも、トライ＆アンドエラーを繰り返しながら、徹底的にブラッシュアップをして行けば十分に勝てる可能性があります。
寧ろ、中途半端に手広くやるより、失敗の原因が明確になるので、次への改善が分かり易くなります。
では、数ある投資手法の中で、自分が取り得る手法をどのように絞り込んで行けば良いのでしょうか？
ここで重要となるのが
「現在の状況に対して、いつまでに幾ら儲けたいのか？」
と言う観点になるのです。
投資目標に応じて、取り得る投資手法を決めて行く必要がある！
多くの場合、投資を始める際は、投資を通じてお金を儲けたいと言う考えから始めるのだと思います。
それは、当然のことです！
損を出そうと思って、投資を始めるような人はいないはずです。
勿論、儲けたいお金のレベルは人それぞれであり、億万長者を目指したいと言う人もいれば、月に数万円でも稼げれば良いと言う人もいます。
ただ、この部分を曖昧にせずに、自分なりに明確にして行くことが重要となります！
ちょっと極端な例ですが、
「現在の資金が300万円で、2年間で1億円にしたい」
と言う場合と、
「現在の資金は300万円で、月に数万円位の小遣いが欲しい」
では、取るべき投資手法は全く異なります！！
前者の場合は、相当なリスクを取る必要があります。
当然ですが、トヨタなどの株に300万円を一転投下したところで、2年後に100倍になることは想定出来ません。
一方で、小型成長株の1点投資なら、運が良ければあり得るかもしれません。
ただ、これも実態としては現実的な手法とは言えません。
逆に超短期で、スキャルピングやデイトレなどの場合はどうでしょうか？
短期投資では、資金回転が速くなりますので、少なくとも大型株に中長期投資するようリは、遥かに現実的です。
更に、海外ＦＸ業者などを用いてハイレバレッジで取り引きした方が、上手く行けば現実化出来る可能性も出てきます。
ただ、ハイレバレッジは諸刃の刃であり、投資初期段階でハイレバで勝負すれば、多くの損失を被って退場となる可能性の方が高くなります！
ただ、一つ明確なのは、相当にハードルの高い目標を掲げている場合、相応のリスクを取った投資手法を選択していかなければ現実化するのは困難です。
他方、後者の場合は、状況は異なってきます！
明確に言えるのは、前者に比べて、目標を達成するために取るべきリスクは明らかに低くなります。
仮に月に3万円欲しい場合、300万円の資金に対して１％なので、全然現実的な路線です。
株価が、1日に5％程度動くことは良くあることなので、月に１％であれば全く持って現実的な数値です。
ですから、後者の場合ハイレバレッジを使って、元本を大きく失ってしまうような投資手法を取る必要性がありません。
寧ろ、資金の目減りを防ぎつつ、小さなロットでトライ＆エラーを繰り返しながらブラッシュアップを繰り返していく方が現実的です！
とは言え、後者の場合でも、リスクを取る必要はないと言うだけで、努力をせずに勝てるようになる訳ではありません。
月に数万円を勝つと言うことも、決して簡単なことではありません。
これらを安定的に実現するためには、常に努力をして改善を重ねて行くことが不可欠です。
ただ、重要なのは、前者であれ後者であれ、努力は等しく必要ですが、取るべき戦略が全く異なって来るということです。
言われれば当たり前のことですが、案外簡単なことではありません。
昔、投資家の集まりに参加したことが有ったのですが、皆口を開くと億越えを達成したいと口々に言っていました。
しかし、話をしていると、何年も投資を続けているにも関わず、投資手法すら明確に出来ていないことに、正直、驚かされました・・
失礼ながら、それでは、億越えなんて絶対に無理でしょう！！
と感じずにはいられませんでした・・。
株式投資の懇親会に参加し、成功出来る人と、出来ない人の差(違い)が何なのかを実感した！
ただ、誤解して欲しくないのは、前者のような高い目標はダメで、後者のような低い目標を立てるべきだと言いたい訳ではありません。
当然、人によって、投資を通じて目指すべき目標は変わって来ます。
大きな目標を立てることは決して間違っていないと思いますし、リスクを取って投資を行うからには、ある程度の利益は狙って行くべきだと考えています！
ただ、重要なのは投資をするからには、目標があり、それを実現するにはどのような投資手法(手段)を取って行くかを整理することは重要です。
勿論、投資を続けて行くと、自分が好きな手法と言うのも見えてきます。
財務分析が好きで、中長期での株価の動きを想定して中長期投資をするのが得意な人もいます。
株価のテクニカルな動きを判断してトレードするのが得意な人もいます。
低位株を買うのが好きな人もいれば、ショートの方が好きな人もいます。
当然、自分が好きなターンを突き詰めて行く方が良いと思います。
ただ、明確なのは、目標と投資手法(手段)が異なっていると、地図も見ずに当てずっぽうで目的地に向かって自転車を漕ぎ続けているのと同じです！
運よく目的地にたどり着けることもあるかもしれませんが、いつまで経ってもゴールに近づくことも出来ないのが現実です。
だからこそ、投資初期段階において、
「現在の資金状況がどうであり、いつまでに幾ら儲けたいのか？」
を整理しておくことが、極めて重要なのです。
投資を行って行くと、その手法から期待される現実的な利益が見えてきます。
そして、目標までの金額と現実的なリターンを、比べた時に明らかに想定する期間では達成できないことに気が付いたりします。
この場合、更に手法を見直して何とか目標とする期間で目標額まで達成しようとするのか、現実的な目標に下方修正をするのかと言った葛藤に迫られます。
ただ、無理をして資金を全て失ってしまっては全く意味がありませんので、目標を下方修正して現実的な路線に戻すことも重要です。
ここは、個々の投資家が判断すべきことであり、何が良いとか悪いとかはありません。
ただ、こうした目標と投資手法がマッチしてくると、目標が達成できるのかと言った不安は薄らぎます。
そうなると、日々、淡々とルーティーンのように取引や、分析などを行って行けば良い状況となります。
こうなってくると、日々やることがシンプルになり、継続しやすくなって来ます。
そして、コツコツと継続をして行くことが出来れば、必ず目標に近づいて行くものだと思います！
投資とは、常に不安との戦いですので、こうした不安を取り除くためにも、やることや考え方をシンプルにすることは、本当に重要なことなのだと考えます！
