2019年10月のFOMCで利下げ(金利引き下げ)は行われるのか?

2019年10月のFOMCは、いつ実施されるのか?日程は?

10月に入った当初は、特に米国市場は大きく株価が下落しました。

これは、ISM製造業総合景況指数が2009年6月以来の低水準になったことなどから、企業業績が悪化して行くことへの警戒感から株価の下落が生じています。

しかし、直近の株式相場は、英国の合意なきEU離脱の回避に向けた動きや、米中貿易摩擦の部分的な合意などを受け、比較的落ち着いた値動きとなっております。

このような状況の中で、2019年10月のFOMCは、以下のような日程で実施される予定となっています。

10月のFOMCの日程(予定)

【日本時間】

2019年 10月30日(水)~31日(木)

【現地時間】

2019年 10月29日(火)~30日(水)

10月のFOMCで、利下げは行われるのか?

気になるのは、この10月のFOMCで利下げが行われるかです!

9月17日から18日のFOMCでは、金利の誘導目標を25ベーシスポイント引き下げることを7対3で決定しました。

これは、7月に続いて、2019年では2回目の利下げとなっています!

このような状況の中、10月は3回連続で利下げを行うのでしょうか?

米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は10月3日に、

「米経済見通しは極めて良好だが、金融政策のわずかな調整は潜在的なショックを相殺するのに十分ではない」

として、必要なら追加での利下げを実施する可能性も示唆しています。

そして、直近の2回の利下げは適切だったとの考えを示し、必要に応じて一段の調整を行う用意があると表明しています。

更に、トランプ大統領はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長らに対して、米国のメーカーに打撃を与えたと非難をしています。

FRBとしては、十分な独立性を確保しているとの立場は崩さないでしょうが、株価の下落や外部からの引き下げ期待など、利下げに対するプレッシャーが強く圧し掛かっていることが想定されます!

やはり、米国経済の減速懸念から、世界同時株安の動向が鮮明になってくると、FRBとしても利下げを行わざるを得ない状況になってくると思われます。

しかし、直近の株式相場は比較的落ち着いた値動きをしており、このタイミングで利下げが行われるのか注目されるところです!