投資で成功までの目標期間と、投資手法やリスクとの関係は?

投資を始めたり、続ける中で、重要な観点とは?

どのような銘柄に投資したらよいのか?

エントリータイミングはどのようにしたら良いのか?

損切はどのようにしたら良いのか?

投資を始めたり、投資を続けて行く中で、重要な観点は沢山あります。

その中でも、多くの方が気にされるのは、投資手法についてだと思います。

当然、投資手法が定まっていなければ、実際に株式投資などを実施する場合、投資ルールが不明確になりますので、再現性が低く運任せの投資になってしまいます。

投資を行う上で、最初に整理すべき観点とは?

しかし、こうした投資手法を突き詰めて行くよりも、先にやるべきことがあります。

何なのでしょうか・・?

それは、「現在のどの程度の資金があり、どれ位の期間で、どの程度の金額にしたいか?」を明確にし、それを実現できるための投資手法を導き出し、日々の実生活の中に落としこんで継続し続けて行ける状況を作り上げることです。

特にその中でも、「どれ位の期間で、どの程度の金額にしたいか?」を明確にしなければ、投資においても無駄な時間を過ごしてしまうことになり兼ねません。

その悪い実例?が、正に私なのですが、少し経験談を基に触れさせて頂きたいと思います。

投資の目標と、投資手法が合致していないとどうなってしまうのか?

私の株式投資をスタートしたのは随分と昔で、2001年のことになります。

2001年から今日までの経緯や、過去の投稿で触れさせて頂きましたので割愛しますが、私自身としてはかなり中途半端な姿勢で投資を行ってきてしまったなと痛感しています。

当初投資を始めたころは、2019年ころにはセミリタイアをしている状況を妄想していたのですが、残念ながら私はまだ働いています。

とは言え、投資を通じて数千万円レベルまで資金は増えましたが、残念ながら億超えは達成できていません。

因みに、現在の資金は7月の投資成績の中に記載してますので、もし興味がありましたらご欄下さい。

若干、話が逸れ始めたので、戻させて頂きます。

私が痛感している投資の失敗とは?

私が痛感している失敗としては、「目標を達成するために取るべき投資手法」と「実際にやっている手法」が、合致していなかったということです。

私は2001年~2016年までは、長期投資をずっと実施して来ました。

理由としては、会社生活が死ぬほど忙しかったからです。

日々、終電帰りは当然で、タクシー帰りや会社での寝泊まりは当たり前と言った状況でした。

そうした状況になると、日々、一秒でも多く寝ることしか頭が働かず、どうしても投資は二の次となってしまいます。

そのため、投資手法としては、極力、日々の手間が掛からない手法を選択し、数年単位で売買を実施する、長期投資を選択してきました。

ある程度の投資からのリターンは得られたのですが、この投資手法を続けていても、1億円を超えるには相当の期間が掛かってしまうことは、薄々感じてはいました・・・。

しかし、会社の給料で、ある程度生活出来てしまう中で、会社生活の優先順位を下げてまで投資に全てを注ぎ込むほどの強い意志がなかったのです。

投資に対する自分の追い込みが甘く、会社生活を捨ててまで、投資で成功していくと言う腹づもりが出来ていませんでした。

確かに、日々一生懸命生きて来たのは事実ですが、進んでいる方向を間違っていたのです。

本来であれば、投資で自分が決めた期間までに億超えを達成するためには、手法を見直して、日々投資に充てる時間を増やすことが不可欠なのですが、仕事の忙しさを言い訳にして、投資に対して曖昧な態度で過ごして来てしまいました。

それが、今の目標を達成できていないという結果に繋がっているのだと痛感しています。

このような状況の方は、意外と多いのではないかと感じており、共感頂ける人も多いのだと思います。

しかし、会社生活と投資での生活のどちらが重要であるかを考え、投資が重要であると心の底から思えるならば、やはり会社生活のある程度の部分は犠牲にしてでも、投資に時間や労力を割いて行かなければならないのだと思います。

投資で目標を達成出来るかは、色々な要素が絡み合ってきますので、結果はどうなるかは分かりません。

但し、乗っている自転車の車輪をこぎ続けていけば、達成したい目標にたどり着ける可能性が高いか?と言うことが重要であり、たどり着けない自転車を幾ら一生懸命こぎ続けても目標に達成することは出来ないのだと思います。

投資で成功したい期間と、リターン率との関係とは?

例えば、同じ100万円を持っている人でも、年利5%程度のリターンを得たいと考えている人と、資金を数年で倍程度にしたいと考えている人とでは、取るべき手法やリスクなどは全く異なることになります。

年利5%程度のリターンであれば、ある程度リスクをコントロールしながら、長期的に実現し続けて行くのは可能かもしれません。

勿論、この年利5%程度のリターンですら、それほど甘いものではありません。

分散投資すれば、リスクはヘッジ出来る可能性は高まりますが、一方で銘柄数を増やし過ぎれば、リターンはインデックスの変動に近づいてしまいます。

アベノミクス初動のように、日経平均全体が急速に上昇しているタイミングなら有効カモしれませんが、株価が下落局面では分散投資し過ぎれば年利5%も難しくなります。

仮にこの方が、億超えを目指していた場合、億り人になれるのは何年後になるでしょうか?

年利5%の複利で、50年間運用出来たとして、仮に税金を考慮しなかった場合でも11,467,409円です。

もし、この条件で1億円を超える場合は、95年間も掛かってしまいまうことになります。

投資を始めれる年齢から95年間経つと、生きている確率は限りなく低いので、そもそも夢半ばで終わってしまうことになります。

では、年利10%の複利で運用出来た場合は、どうなるでしょうか?

同じ100万円から始めたとすると、49年になります。

この場合ですと、まだ生きている可能性は高いでしょうが、仮に30歳から投資をスタートしたとすると80歳になってしまいます。

この場合、お金を稼げたのは良いが、健康面で色々と制約が出て、自由に行動できる時間も限られます。

そもそも、1億円レベルでは悠々自適な生活は送れないでしょうが・・。

そのため、リスクを負ってまで投資をするからには、ある程度の期間で稼がなければ、せっかくのお金も自由に使えなくなってしまう可能性があります。

投資において成功までの期間と、取るべき手法の関係とは?

投資において、成功までの期間を短くするためには、大きく分けて「投入する原資を増やす」「利益率を上げる」の2つの観点があります。

このうち、「投入する原資を増やす」ためには、労働収入(給与)を増やして投資に充てられる資金を増やしたり、支出を減らして投資に充てられる資金を増やすなどの方法があります。

但し、会社も給料を倍々にしてくれるわけもありませんし、節約も限界があります。

そのため、ある程度の短い期間で成功するためには、どうしても「利益率を上げる」ことが不可欠になって来ます。

しかし、投資とはリスクとリターンが隣りあわせなので、当然「利益率を上げる」ということはハイリスクを許容しなければなりません。

著名投資家である「ウォーレンバフェット」は、年利30%の複利で運用してきたと言われていますが、100万円の現金を年利30%の複利で来た場合は、18年で億超えをすることが出来ます。

但し、この年利30%と言うのは、著名投資家である「ウォーレンバフェット」がやっと達成できると言ったレベルのリターン率です。

相当に高いハードルであることは間違いありません。

しかし、どうしても18年間(でも長いと思う人は多いと思いますが・・)で達成したいのだと言う場合、相当に手法は工夫しなければなりません。

ウォーレンバフェットは、現物買いがメイン手法となりますが、投入する資金が大きいため、売買を繰り返せば、自分の売りだけで株価が下がってしまいます。

そのため、長期で且つ時価総額の大きな会社を選択するしかありません。

一方で、資金の小さな個人投資家は、小型成長株などへの投資も可能となりますので、10倍株を狙うなどの戦略もあり得ます。

但し、小型成長株は、成長戦略に限りが見えて来ると、株価が一気に下落しますので、当然相応のリスクはあります。

また、FXなどで良く使われるような「レバレッジ」を使うと言った戦略もあります。

当然、レバレッジを使えばリターン率は飛躍的に高まりますが、逆にマイナスになった場合は、損失も劇的に増えてしまいます。

他にも、スキャルピングやデイトレなどの手法を使って、資金回転を上げると言う方法もあります。

但し、サラリーマンの場合は、平日の昼間は会社勤めがありますので、1日中画面に張り付いて、スキャルピングやデイトレを実施するのは難しかったりします。

このように、投資のリターン率を上げると、投資そのもののリスクが高まります。

また、仮に実現が可能そうな手法が見つかったとしても、時間的な制約の中で継続して行けるかと言った現実的な問題もあります。

ゴールにたどり着けない自転車を、一生懸命こぎ続けても、投資で成功することは出来ない!

色々と書いてしまいましたが、やはり投資を行う場合は、まずは目標(達成したい期間・金額)があって、それをするためにはどのような投資手法だと実現可能かを考えることが先決です。

その上で、それらの投資手法が、どの程度のリスクであり、それを自分として受け入れることが出来るかを考えなければなりません。

こうして導き出した手法が、自分の生活環境(投資にあてれる時間など)に適しているか、自分の性格に適した手法であるかなどを分析し、許容できるリスクとリターンの、絶妙な塩梅を自分自身で決めて行かなければなりません。

ゴールにたどり着けない自転車を、一生懸命こぎ続けると言う状況になっているのであれば、腹を括ってその状況を見直さなければ、きっとゴールも絵に描いた餅になってしまうのだと思います!

まずは、今乗っている自転車をこぎ続ければ、ゴールにたどり着ける可能性はあるのか、今一度整理してみては如何でしょうか?