直近の株価は、米中貿易摩擦などに起因して下落基調が続いています。
割安株も目立ち始めており、そろそろ割安株の仕込みをするには良い時期になってきたかなと感じています。
こうした外部環境に伴う株価の下落に対して、8月5日に「外部環境の悪化に伴う、株価の下落は絶好の仕込みどころ」と言う記事を投稿させて頂きました。
この記事では、8月上旬時期でのエントリーは、少し早すぎるため、もう少しエントリーするのは待った方が良いと記載させて頂きました。
結果として、8月上旬にエントリーをしていた場合、多くの銘柄がその後も下落を続けていますので、含み損銘柄が増えてしまったはずです。
外部環境の悪化時に、早くエントリーし過ぎてしまうと・・
こうした外部環境の悪化に伴う株価の下落局面において、失敗しがちなのは下落直後にエントリーしてしまうことです。
勿論、この後に株価が上昇する可能性はあるので、一概には悪いとは言えません。
しかし、外部環境の悪化時に株価のリバウンドを狙って初動でエントリーした場合、その後、外部環境の悪化に伴って企業業績が下方修正したり、市場のマインドが悪化したりすることがあります。
結果として、株価がエントリー時まで戻らずに含み損のままロスカットをすることになったり、塩漬け株を増やしてしまうことになりがちです。
外部環境の悪化時のエントリータイミング
例えば、上記の例で言うと、株価が1600円付近を推移していたとして、1500円になったら購入しようと考えていたとします。
しかし、なかなか株価が下がらないので、早く購入したいな~と、焦れてしまっている状況は、意外とありがちです。
そのよう中で、今回のトランプ大統領のTwitterでの発言のような、外部環境が悪化する事象が発生した場合、株価は、待ちわびていた1500円付近(:A)まで、一気に下落したりします。
すると、ずっと待ちわびていた株価である1500円付近(:A)に到達したので、このタイミングを逃してはならないと思い、急いでエントリーしてしまいます!
勿論、そのまま反転する可能性もあるので、それ自体が悪いとは言いませんが、多くの場合がもう一押しして、(:B)の位置まで下がってしまうものなのです!
株価がもう一押し下がる理由とは?
こうした外部環境の悪化が発生した際に、気を付けておかなければならないことは、マーケットが株価に対する適正価格を見直す可能性があるということです!
例えば、外部環境の悪化によって、企業業績も下方修正したり、来期予想が悪くなることを想定する可能性があります。
それによって、適正と判断されていた株価の市場想定値が下方修正されてしまうのです。
上記の図で言えば、本来は1600円付近が適正価格と考えられていた場合、安全率を見て1500円付近で購入できれば、1600円までの戻りを期待できます。
因みに、企業成長とか業績の鈍化の話を入れると、話が面倒になるのでその観点はあえて抜いて議論しています。
しかし、適正価格が1400円~1500円付近に見直されてしまった場合は、1300円(:B)のラインで購入しなければ、割安感はありません。
そもそも、株価はマーケットの想像を上回って、価格が突っ込むと考えておく方が無難です。
そのため、外部環境の悪化が生じた場合は、早急にエントリーするのではなく、改めて状況を見定めてからエントリーする位の、心理的な余裕を持っておくことが重要だと思います。
仮に直ぐに反転してエントリー機会を失っても構わない!
仮に、直ぐに1500円付近(:A)の位置で反転してしまって、エントリーするタイミングを逸したとしても、損失が発生している訳ではないので良いのではないでしょうか?
それよりも、1500円付近(:A)の位置で急いで購入してしまって、結局1300円(:B)のラインまで下がってしまい、その後に若干リバウンドしたが1500円までは戻らなかったということになるよりは遥かに良いと思います。
そろそろ、割安株を仕込むには良い時期になったかもしれない!
そう言った意味では、(:B)のラインまで下がって来ている銘柄も増えていますし、9月の配当権利日に向けて株価が反転する銘柄も出てくると思うので、そろそろ銘柄を見極めて仕込むのは有りかなと感じています。
但し、外部環境の悪化が企業業績の悪化に連動し始めていますし、トランプ大統領の発言は誰もが予想は出来ません。
そのため、早めにエグジットすることを想定しておく必要があります。
また、大量の金額を一気に投下するのも、避けたが方が良いのかなとは思います。
結局は、利益を出すためには、どこかでリスクを負ってエントリーするしかないので、更なる下限リスクを考慮しつつ、どのタイミングでリスクを取ってエントリーするかと言った、自分なりの物差しを持っておくことが重要なのだと思います!