投資で順張りと逆張りの特徴とは?逆張りは本当に勝てないの?

「逆張りは勝てないので、順張りをすべきである」って本当?

投資の手法には「順張り」「逆張り」があります!

この「順張り」「逆張り」については、YouTubeであったりブログであったり、色々なところで触れられています。

当然、人によってどちらを進めているかは異なります。

ただ、よく見られる意見としては、

 ■日本人の個人投資家の多くは逆張りをしている

 ■逆張りは勝てないので、順張りをすべきである

と言ったよう内容のコメントを目にすることが多いです!

ただ、こう言ったコメントを見ると、個人的には

「本当にそうなの~?」

という疑問がどうしても解消できません。

正直、「腑に落ちないな~」と言ったところが本音です!

確かに、1つ目の「日本人の個人投資家の多くは逆張りをしている」については、そう言った傾向があるのかもしれません。

ただ、2つ目の「逆張りは勝てないので、順張りをすべきである。」については、どのような理由で断言しているのか疑問に思うことが多いです!!

先に言っておきますが、別に私自身としては、「順張り」「逆張り」のどちらかを押したいという訳ではありません・・。

正直、順張りでも勝っている人はいるし、逆張りでも勝っている人はいるのだと思います!

ただ、どうしても腑に落ちないのは、「逆張りは勝てないので、順張りをすべきである。」の「順張り」「逆張り」ってどんなものを指しているの?と言うことです。

と言うのは、そもそも論になってしまいますが、「順張り」や「逆張り」について深堀して行くほど、その境界線が曖昧だなと感じるからです・・。

順張りと逆張りの違いとは?

【パターンA】

例えば、下記のようなチャートがあったとして、「1」「2」のようにトレンドと同じ方向でエントリーしているのであれば、「1」「2」の何れの場合でも順張りと言えるのでしょうか?

それとも「1」は順張りであり、「2」のタイミングでエントリーした場合は逆張りになるのでしょうか?

【パターンB】

では、上記よりも前のチャートの推移が、以下のような場合だったらどうなのでしょうか?

人によっては「3」「4」の何れでも逆張りだと言うかもしれません!

【パターンC】

では、前のチャートが以下のような場合だったらどうでしょうか?

この場合は、上昇トレンドの中の押し目であり、「5」「6」であっても順張りと言う人もいるかもしれません!

投資期間によっては、同じエントリーポイントでも、順張りと逆張りの見方が変わる場合もある!

要は、収益を取ろうとしている期間によって、同じエントリーポイントでも、人によっては順張りと言うかもしれないし、他の方にとっては逆張りと言えるのかもしれないのです!

つまり、こうした記事を書かれている方が、どのような期間を想定しており、その期間の中でどのような状況でエントリーすることを、順張りと言っているのか、逆張りと言っているのかをしっかりと見極める必要があります。

ただ、単純に順張りが良いだとか、逆張りが良いだとか言っているだけであれば、正直なところ聞くに値しないコメントなのかもしれませんね・・。

確かに、株価が株価の急上昇(急下落)によって移動平均線と大きく乖離が生じたタイミングでは、ホルダーの一定数が利確をする可能性があり、一時的に小さな反発をすることが良くあります。

このタイミングを狙って、小さな利幅を重ねて行くと言う手法の場合は、逆張りと言えるかもしれません。

一方で、損小利大を目指して、一定レベルの利幅を取って行く投資を行っている場合は、手法によって保有する期間の差はあるものの、一定レベルのトレンドに乗って行く(利益を伸ばして行く)ことが必要となります。

この時に、エントリー方法が逆張り(買いであれば下げ局面、売りであれば上げ局面)であれば、上手く反転のタイミングでエントリーすることが出来た場合は、大きな利幅を取ることが出来るかもしれません!

一方で、エントリー方法が順張り(買いであれば上げ局面、売りであれば下げ局面)であれば、既に一定程度の株価が動いてしまっているので利幅は小さくなる可能性が高くなります!

但し、逆張りでエントリーする場合は、購入直後は損失が膨らんで行くことになりますし、損切りポイントに近づいて行くことになります。

そのため、反転するタイミングを見誤れば、ロスカットを繰り返すことになり兼ねません。

また、逆張りの場合は、株価が悲観(楽観)の絶頂のようなタイミングでエントリーするため、しっかりと損切が出来ない場合は、一発で大きな損失を被ってしまうことになります!!

一方で順張りでエントリーする場合は、利益の出る方向でエントリーしている訳なので、基本的には利益が積み上がって行くことになります。

ただ、逆の見方をすれば、自分よりも有利なポジションでエントリーしていた人は、既に利確ポイントになっている可能性が高くなります。

そのため、こうした人たちの利確(例えば利確売り)に、自分の新規購入が当てられてしまい、高値で掴んでしまったり、先行者達の利確によってエントリーして直ぐに株価が反転してしまったりすると言うことが起きたりします!

とは言え、こればかりは状況に応じて柔軟に対応すると言うことは非常に困難なので、自分自身のルールとして手法を決めて対応していくしかないと思います。

どんな投資手法でも、順張り要素も、逆張り要素も合わさっているものである!

最後の方は、少し余談になってしまいましたが、冒頭で述べた「逆張りは勝てないので、順張りをすべきである」の「順張り」「逆張り」って、そもそもどのような取引手法を指しているのでしょうか!?

若しかすると、プロの投資業界では明確な定義があるのかもしれませんが、一括りで順張り・逆張りのどちらが優れているのかと言うことは断じるのは無理じゃないかなと感じています。

やはりどの手法であっても、順張り的な要素も、逆張り的な要素も合わさっているのだと思います。

私もスイングで取引を行う場合は、逆張り的なタイミングでエントリーしますが、反転してトレンドに乗って利益を増やして行くことを目指しています。

じゃあ、これって「順張りなの?」「逆張りなの?」と聞かれても、どちらの要素も含まれているので良く分かりません!

まあ、正直なところ、どっちでも良いですけどね・・(笑)