サラリーマンをしながら、株式投資で月数万円の小遣いを稼げれば良い!と思うことが危険な理由

サラリーマンをしながら、株式投資を続けているという人は意外と多いのだと思います。

やはり、株式投資の魅力の一つは、圧倒的な参入障壁の低さだと思います。

不動産投資と比べて小資金で始められますし、起業のように会社を設立する必要もありません。

そして、多くの人が「株式投資を通じて、月に数万円くらい稼げれば良いな~!」と言った、ちょっとした小遣い稼ぎの感覚で続けられているのではないでしょうか?

サラリーマンの株式投資で陥りやすい状況とは?

私は、サラリーマンという立場でが、このような小遣い稼ぎの感覚で株式投資を続けるのが、一番危ない状況であると思ってます。

まず、思い返して頂きたいのは、株式市場は「弱肉強食」の世界です。

圧倒的な資金量や情報量などを兼ね備えたプロが、数多くひしめいている世界です!

そして、こうしたプロが、素人のカモが、ミス取引をするのを虎視眈々と狙っています。

いや、ミス取引をするように、プロに気が付かないうちに誘導されてしまいます。

そのような世界で、仮に月数万円の小遣いを稼ごうとしても、相当の覚悟とや努力を継続しなければ、トータル的にプラスにすることすら困難だと思います。

なぜ、サラリーマンが株式投資をすると危険なのか?

特に、サラリーマンは危険です!

どういうことかと言うと、サラリーマンは会社に行けば給料を貰うことが出来ます。

勿論、私もサラリーマンですから、会社で給料を貰うことが、如何に大変かという事は良く分かります。

毎晩遅くまで残業などの肉体的な苦痛、会社生活における精神的な苦痛、その他、多くの苦痛を乗り越えてやっと手に入るものです。

しかし、それでもサラリーマンである限り、基本的には一定額の給料は貰えるはずです。(完全歩合制はさておきですが・・。)

そのような中で、サラリーマンが株式投資を続けられるということは、株式投資でトータル的に勝っている状況であるか、給与から生活費を除いた剰余金で投資のマイナスを補填できているか、のどちらかだと思います。

そして、多くの方が後者になってしまっているのだと思います。

気が付かないうちに、株式市場で「カモ」になっている・・

この給与からの余剰があると言う状況は、株式投資にとって、基本的には良い面が多いと思います。

しかし、株式投資への取り組み方によっては、この余剰金は非常に危険なものに変わってしまう可能性があります。

先ほども申し上げた通り、株式市場は本気で努力をし続けた場合でも、勝ち続けることが難しい、そんな厳しい世界です!!

そのような中で、必死に努力をしようと言う腹づもりもなく、楽をして月数万円の小遣いが手に入るような世界ではありません。

当然、勝てる月もあるでしょうが、トータルするとマイナスになってしまっていると言う方が多いのではないでしょうか?

しかし、サラリーマンで給与からの余剰資金がある場合、このマイナスを賄っても、日々の生活は送っていけてしまうのです。

当然、専業投資家でやっている場合、株式投資の収益から生活費を賄っていかないといけないので、上記のような状況が続くようであれば、状況を改善をするか、株式市場から退場をするしかありません。

ある意味、分かりやすい世界です!

しかし、サラリーマンは、給与があるために、致命的な損失を被らない限りは、マイナス状況を続けることが出来てしまいます。

そのため、自分が「カモ」になっていることに気が付づかず、いつか月に数万円稼げる時が来ると信じて、ズルズルと投資を続けてしまう訳です・・。

株式投資を実施する中で、目標はどのようにしたら良いのか?

因みに、題名に「月数万円の小遣いを稼げれば!」が一番危ないと書いてしまいましたが、目標は「月に数万円を稼ぐ!」でも「億超えを目指して稼ぐ!」でも、何でも良いのだと思います。

その人の生活環境や、投下できる資金量、儲けたい金額など、その人の状況に応じて、目標を決めれば良いのだと思います。

ただ、どんな目標であっても、中途半端な気持ちで株式投資に臨んだ場合、その目標を叶えることは限りなく厳しいのだと思います。

勿論、一時的に目標額を稼ぐことが出来る月もあるかもしれません。

しかし、長いスパンで考えると、中途半端な意気込みで、トータル的に目標額を稼ぎ続けるのは、かなり厳しいと思います。

そもそも、株式投資をやる場合、僅か月数万円レベルを目指すのであれば、リスクの方が高すぎて割りに合わないと思います。

例えば債権のように、元本が保証されているけど利率が低い、と言ったものの方が良いのかもしれません!?

そもそも投資目標が、株式投資をやることに見合っているのか?

ただ、私が思うのは、株式投資と言うリスクを伴う勝負に、腹を括って挑み続けるのであれば、やはりそれ相応のリターンを目指さなければ割りに合わないと思います。

そう言った意味では、やはり「月数万円位稼げれば!」と言う目標自体が、個人的には中途半端なもののように感じられててなりません。

まあ、保有している資産状況に応じて、月数万円の価値自体が大きく変わると思いますので、その目標自体に余り云々言うつもりはありませんが、いずれにせよ中途半端に株式投資を行えば「カモ」になるだけです。

ただ、失礼ながら、そうした「カモ」がいるからこそ、安定的に稼げる人が出てくるのも事実だと思います。

そもそもの立ち位置が間違っていないか?

改めて見つめ直してみるのも、良いのかもしれません!