割安株の中長期取引で、毎月の収支をプラスにするのが難しい理由とは?

先月は、米中貿易摩擦など、外部環境の悪化によって、収支はマイナスになってしまいました。

私の8月の投資成績については、こちらに記載してあります。

8月の株式投資などの投資結果

結構な、マイナスなので、恥ずかしくて余りお見せしたくないのですが・・。

割安株の中長期取引では、月毎に保有資産のプラマイの傾向が出てしまう!

私がメインで実施している、割安株の投資の場合、毎月の収支をプラスにし続けるのは難しいと感じています。

そもそも、株が割安な状況とは、定義が曖昧なので簡潔に言うのは難しいのですが、株価が本来の企業価値から乖離してしまっている状況を意味します。

割安株投資だと、仕込むタイミングが、同じような時期になりがちである・・。

この割安状況が発生しやすい時はいつかと言うと、外部環境が悪化した時になります。

つまり、企業の内部環境(業績動向とか)は変わっていないものの、外部環境に引きずられて株価が下落すると、株価に割安感が生じるのです。

当然、こう言ったタイミングでは、割安株を仕込む絶好のチャンスとなります。

よって、購入するタイミング(=月)が、同じような時期になってしまうことが多く発生してしまいます。

中長期での投資の場合、株価が一時的に下がったからと言って、手放す訳にも行かない・・

しかし、こうした割安株を中長期で保有する場合、ピンポイントで底値で買うことは不可能です。

そのため、どうしても含み損を抱えたまま、株価の上昇を待たなければなりません。

よって、割安株を仕込めたのは良いが、暫く外部環境の悪化が続くと、どうしても含み損が拡大する時期が続いてしまいます。

また、外部環境の悪化が和らいで、株価が戻り局面になったが、まだ想定した株価まで戻り切っていない状況の中で、外部環境の悪化が生じてしまうと、株価が一気に下落してしまう可能性があります。

しかし、一時的な下落であることが分かっており、一定期間後に株価が上昇することを見越している場合、株価が一時的に下がったからと言って手放す訳にも行きません。

こうなると、どうしても各月の状況によって、収支がプラマイしてしまうことになります。

勿論、全ての資金を短期で投資をしている訳ではないので、月々の収支を必ずしもプラスにしなければならない訳では無く、自分の中で設定している一定期間でトータルとして勝てればそれで良いのだとは思います。

毎月の投資における収支を、プラスにして行く方法とは?

しかし、毎月の収支をプラスに持って行きたいとなると、少し投資のやり方を変えなければなりません。

簡単なのは、外部環境に影響がされにくい、スキャルピングやデイトレなどの短期に切り替えてしまえば簡単です。

勿論、デイトレだと相場の途中で、大きく外部環境に影響が生じる事象が起きた場合、少なからず影響を受けるかもしれません。

しかし、夜間に起きた場合は、翌日のエントリーを見送るとか、それを見越した対処をすれば良いため、中長期に比べると外部環境から受ける影響は少なくなります。

当然ですが、安定して勝てる状況が確立出来ていない状況であれば、仮にデイトレにしたところで収支がプラスになる訳ではありません。

毎月、マイナスの収支が続いてしまうだけです・・。

中長期取引で、毎月の収支をプラスに持って行く方法はあるのか?

また、中長期でファンダメンタルをベースに投資をしたい場合は、企業業績が急拡大して行くことが明らかな状況であれば、外部環境の悪化とは関係なく、株価が急上昇して行くことも期待されます。

これを外部環境の悪化や改善などの時期に関係なく、仕込んで、利確(損切)をして行けば、理論的には、外部環境に影響されず、毎月の収支をプラスに持って行くことは可能です。

勿論、こちらの方法も、短期取引と同様に、安定して勝てる状況が確立できていなければ、プラス収支にすることは出来ません。

果たして毎月の収支をプラスにする必要はあるのか?トータルとして勝てていれば良いのでは?

そもそも、中長期で投資を実施する場合、毎月の収支に一喜一憂する必要はないのだと思います。

月々の収支は、絶対にプラスにしなければならないと言うものではなく、自分の中で設定している一定期間でトータルとして勝てればそれで良いのだとは思います。

短期取引の方が結果が明瞭なので、投資手腕が図りやすく、手法の見直しはやり易い!

ただ、どうしても中長期で投資を行う場合、期間が長くなってしまうので、トータル的にプラスになっているのか曖昧となりがちです。

そのため、自分の投資手腕が上達してきているのか、計るのが難しかったりします。

その点、スキャルピングやデイトレード、スイングトレードなどは、各月の結果として如実に表れてくるので、投資家の手腕は明瞭です。

どちらの手法が優れているかと言う議論は、不毛だと思いますが、結果を基に手法を見直して、再投資をして行くと言うサイクルを回すのは、短期投資の方がやり易いのだとは思います。

だからこそ、中長期で投資をしている場合は、自分の投資結果をしっかりと見つめなおし、今の投資手法に従って取引をを続けて行けばよいのか、それとも誤っているので改善しなければならないのかを、冷静に見極めて行くことが不可欠なのだと思います。