なぜ、株式投資の初期段階（初心者）は勝つことが難しいのか？
株式投資を、始めたのは良いが、全然勝てるようにならないと言う人は多いと思います。
更に皮肉なことに、株式投資に真剣に向き合って、必死に改善を図っている人ほど、負け続けてしまうものなのです。
なぜなのでしょうか？
それは、投資手法が固まらない中で、投資を続けて行っても、勝ち続けることが困難だからです！
投資初期段階(初心者)は、なぜ投資手法を固めることを優先すべきなのか？
もう少し、細かく説明させて頂きます。
まず、株式投資の初期段階（初心者）の頃は、投資手法が固まっていない場合が多いです。
この投資手法が固まっていないと言っても、そのレベルは色々とあります。
最も初心者レベルで言うと、中長期投資なのか短期投資なのか決まっていないと言う場合もあります。
また、ファンダメンタル分析なのか、テクニカル分析なのかと言うことも決まっていなかったりします。
例えば、上記の「中長期投資」なのか、「短期取引」なのかと言った場合を、例に取って説明させて頂きます！
当然ですが、中長期投資なのか短期投資では、エントリー（買い＆空売り）する際に、注目する観点がまるで違ってきます。
例えば、中長期投資としてエントリーした場合！
例えば、中長期投資の場合ですと、その企業が成長して行くことによって株価が上昇することを期待して買いを入れたりします！
また、割安に放置されている銘柄に対して、中長期的にその株がマーケットに価値を認められる可能性が高いことが分かっている場合、中長期的に保有して本源価値に戻ることなどを狙って購入したりする場合もあります！
こうした理由から購入した銘柄も、当然ながら、日々の外部環境の変化などによって、株価は毎日のように変動します。
しかし、こうした中長期での投資の場合、数日程度の株価の変動はそれほど重要ではありません。
例えば、短期取引として エントリー した場合！
一方で、デイトレードなどの短期取引の場合は、中長期的に株価がどちら（上or下）に動くことを予想できたとしても、余り意味がありません。
仮に、その銘柄の株価がかなり悪かった場合、中長期的に考えれば株価は下がって行のでしょうが、一時的に株価が急騰することも良くあります。
例えば、業績悪化が既に見込まれており、大規模な空売りが入って多額の逆日歩が発生するような場合は、踏み上げを狙って株価が急騰したりします。
この時に、「中長期的には株価は下がるだろう！」という予想が正しかろうと、株式投資から利益を得ると言う観点からすると何の意味もありません。
投資手法が固まると、エントリー・エグジット方法が、自ずと固まって来る！
このように、株式投資においては、まずは「投資手法」が明確に定まっていることが何よりも大切なのです。
これによって、はじめて、エントリーする理由やタイミングが決まってきます。
また、同時にエグジット（売却＆返済買い）する理由やタイミングも決まってくるのです。
なぜ、株式投資の初期段階（初心者）が、投資に真剣に向き合っても、負け続けてしまうのか？
では、なぜ、株式投資の初期段階（初心者）が、必死に勉強して手法を改善し続けても、負け続けてしまうのでしょうか？
その理由は、皮肉なことなのですが、「必死に勉強して手法を改善し続ける」という所にあるのです。
投資の初心者の頃は、まずは投資関連の本であったり、ホームページなどを見て勉強を始めることが多いと思います。
そして、こうした本やホームページなどから学んだ知識を使って投資をすれば、
「絶対に勝てるはず！いや、もう勝ったも同然～ (^_-)-☆」
などと思っていたものの、実際にマーケットに自分の貴重な資金を投入して投資を開始すると、残念ながら思うように勝てなかったりします！！
すると、
「このやり方はダメだ！改善しなければ～ (´；ω；`)ｳｩｩ」
と思って、また違った方法で投資を実施します。
こうなると、保有するポートフォリオの中には、色々な手法で購入した銘柄が溢れかえってしまいます。
更に、中途半端に初期資金を持っている人は、保有している銘柄を売却（＝損切り）しなくても、次の銘柄を変えてしまうので厄介です！！
こうしているうちに、塩漬け株が増えて、身動きが取れなくなってしまうのです。
また、初期資金が少なく、更に短期投資をしている人の場合ですと、資金が限られているため、売却（＝損切り）しなければ次の銘柄を買えません。
短期投資の場合、このやり方をやっていれば、トータル的に勝てる確率が限りなく高いと言う手法が身につけば、それを押し通して行けば良いものです。
しかし、そこに至るまでは、このまま続けて行っても勝てるようになるのだろうかと言う悶々としつつ、徐々に減って行く資金を見て不安でいっぱいになると言った日々を過ごしていかなければなりません。
このように、株式投資の初心者が、投資手法を固めるまでは、このように勝てないと言う時期を避けて通ることは出来ないのです！
まず、投資手法を固めることを優先すべき理由とは？
何れの手法（例えば、中長期、短期取引、その他）を選んだとしても、まずは投資手法を固めることを急がなければなりません。
しかし、厄介なことに、この投資手法と言うのは、そう簡単に固まるものではありません。
投資手法自体は、投資関連の本やホームページなどを見れば、やり方は色々と見つけることが出来ます！
しかし、その一つの手法であっても、投資家個人の性格や生活環境（＝投資に掛けれる時間とか）によっても、取るべき投資手法に微妙な修正を施さなければなりません！
投資手法に対して、 個人の性格や生活環境などによって、微妙な修正を施さなければならない！
例えば、私の場合は、「握力が強い！」という性格があります。
ここで言う「握力が強い」とは、銘柄を保有して、ホールド出来る力のことを指しています。
これを性格と言うのかはさておき、投資をする場合は、この握力の強い・弱いは、投資結果に大きく影響を及ぼします！
当然ですが、この「握力（＝銘柄のホールド力）」については、強ければ良いとも、弱ければ良いとも言えません。
私は場合は、基本的には中長期の割安株投資が多いため、ある程度の期間をホールドする必要が生じます。
この場合、「握力（＝銘柄のホールド力）」が強いことによって、株価が一時的に下落しても投げ出さずにホールドすることは、性格上、それほど難しいことではありません！
このため、期待する株価水準まで、投げ売りせずにホールドすることで、利益を得れると言う良い面があります。
しかし、これは裏を返すと、弱点にもなり兼ねません！
先ほどの株価の下落で、本来はそのタイミングで株を損切り（ロスカット）しなければならなかったにもかかわらず、ホールドをしてしまうと言うことが良くあるからです。
こうなると、一発で食らう損失額が、かなり大きくなってしまいます。
一方で、握力が弱い方の場合は、損失が出れば、直ぐに売り払ってしまうんで、一回当たりの損失額は限定されます。
しかし、例えば逆張りで買う場合、毎回、天井や底でピンポイントで買うことは殆ど不可能です。
また、順張りであっても、購入した瞬間に反転する場合も多く、そのタイミングごとに投げ売りしていては、損切り貧乏になってしまいます。
このように、投資家個人の性格によって、取るべき手法に対して、性格を加味して微妙な修正を施さなければなりません！
私の場合ですと、ほっといてもホールドは出来てしまうので、兎に角、早めに手放すことを意識しています。
恐らく、それであっても、普通の人よりもやや握力が強い状況なのかもしれません！
逆に握力が弱い人は、どうやってホールド力を高めたら良いのかを、工夫しなければなりません！
このように、たとえ同じ投資を取ったとしても、その人の性格や生活環境（＝投資に掛けれる時間とか）などによって、微妙に投資手法を見直していく必要があるのです。
株式投資の初期段階（初心者）は勝つことが難しい理由の答え！！
勿論、こうした加味しなければならない要素は、他にも沢山あります。
これらの、様々な要素について理解を深めて行き、更にそれを自分の投資手法に落とし込んで行くには、どうしても長い時間が必要となります。
この間は、どうしても投資手法が固まっていないわけなので、エントリータイミングや理由が明確になっていません。
いや、仮にエントリー時は、一定の投資手法に基づいて「買い（若しくは売り）」をしたとしても、エグジットする時には、違う投資手法で株式投資に挑んでいる可能性があります。
すると、エントリー時の投資ストーリーからすると、売らなければならない時に売りそこなったり、逆にホールドしなければならない時に手放してしまったりします。
これが、株式投資の初期段階（初心者）が負け続けてしまう理由なのです！！
投資手法は、改善せずに初期段階から固定した方が良いのか？
では、こうした投資手法の改善はしない方が良いのではないか？
と言う疑問を持たれた方もいるかもしれません。
確かに、株式投資を始めた初っ端から、一つの手法を愚直に繰り返して行くと、その手法の良い点や悪い点が明確に分かってきます。
仮にその手法が、自分にとって最良のものであれば、ラッキーです。
しかし、初っ端からピンポイントで自分の性格などに合った投資手法を選べる場合は稀です。
そのため、自分に合っていない投資手法をずっと続けて行っても、長期的に勝てるようにはなりませんし、投資能力の成長にも繋がりません！
そのため、残念ながら、一定期間の負けを覚悟しつつ、自分の底力を高めて行く期間が必要となるのです。
この間の辛いのは、やってもやっても、勝てるようにならないことです！
「このまま続けていても大丈夫なのだろうか？」
という不安と戦い続けなければなりません。
しかし、こうした期間を乗り越えれば、まずは「必ず勝てる可能性が高い状況に至ったかな？」と思える時期が来るものです！
これを知っているだけでも、この勝てない時期を乗り越える、大きな力となります。
人間は、今の逆境を乗り越えられると知っていれば、努力することが出来ます。
しかし、それを知らない場合、短期間だけ努力して、結果が出なければ辞めてしまうのです！
ですから、明確にお伝えしておきます！
株式投資に真剣に向き合って、必死に勉強して手法を改善して行けば、必ず報われる時が来ます！！
株式投資で、勝てるようになるまでは、どのように対処していけば良いのか？
本当の経験豊かなプロとなってくると、状況に応じて、取り得る手法を変えて柔軟に対処して行くことが可能となって来ます。
ただ、駆け出しの個人投資家の場合は、幾つもの投資手法が無くても、これだとトータルして勝てる可能性が極めて高いと言う手法を、１つ・２つ見つければ、それだけでも十分に利益を出して行くことが可能です！
勿論、投資環境が変わってくると、こうした手法も優位性を失ってくる可能性がありますので、改善が必要な時期は来てしまいます！
それでも、ある程度の期間は、そうした１つ・２つの手法でも十分に戦っていくことは可能です。
この辺りの、プロと素人との違いについては、下記に纏めてますので、まだ読んでない方はご覧ください。
従って、株式投資の初期段階（初心者）が、まずやることは、自分なりの投資手法を固めることです。
こうすることで、エントリー・エグジットの考え方も、自ずと決まってきます。
こなると、愚直にその方法を繰り返して、微妙なマイナーを繰り返していく程度になりますので、大きな手法の変更等は必要なくなってきます。
すると、投資の勝ち負けから、何が良かったのか、悪かったのかが、分かり易くなって来ますので、より負け難くなってきます。
初期段階(初心者)は、 儲けると言うよりは、損失を最小限に限定しつつ、相場で生き残って行くことが重要である！
ただ、繰り返しになりますが、ここに至るには、ある程度の負けは付きものです。
そのため、初期段階では、1回あたりの投入する資金を、少なくすることが重要です。
こうすることで、1回あたりの損失の絶対額は減りますので、株式市場に長く居続けることが可能となります。
また、含み損が少ないと、損切りなど、意外と冷静に対処出来たりもします。
私の場合も、特に初期段階では、自分の通常投入する資金の2分の1か、3分の1程度まで減らして投資をしていました。
そして、皮肉なことに、偶にルールを守って大きく資金を投入してしまった時に限って、損失も大きくなったりすることが良くありました。
これは、損失の絶対額ではなく、損失の「割合」のことです。
投入資金が大きければ、絶対額が多いのは当然ですからね・・。
このように、投資初期段階では、儲けると言うよりは、損失を最小限に限定しつつ、投資手法を固めて行くことが重要です。
そして、真剣に株式投資に向き合ったうえで、株式市場に長く居続けることが出来れば、自ずと投資手法は固まってくるはずです。
こうなると、行き成り、収益が激変すると言うよりは、損失を出してしまった場合と、利益が出た場合の理由が、ある程度分かるようになってきます。
そうなると、この損失を出してしまった場合を、少なくしていけば、自ずと利益は膨らんで行くのです。
ただ、ここに至るには、ある程度の長い時間が必要です。
それまでには、いつになったら勝てるのだろうと言った不安に、一人で戦い続けなければなりません！
しかし、信じて戦い続けていれば、必ずその苦しい期間を抜け出せる時に、巡り合うことが出来るのです！！
