不動産市況から見た、今後の株式相場の行方とは?

年末に向けて、日経平均はどのような値動きとなるのか?

本日の日経平均はプラスの113.44の小幅な続伸でした。

そのような中、米中貿易協議に関しては、日々、新しい報道に一喜一憂するような状況が続いています。

また香港におけるデモの激化などへの警戒感なども出ており、一時の強気相場は鳴りを潜めた雰囲気になっています。

4-9月期決算発表も、大半が出そろいましたが、冴えない決算発表の企業が多くみられました。

但し、少し意外(?)だったのは、悪決算にもかかわらず、株価自体は余り下落しなかったなと感じています!

これは、マーケットが今後の業績改善を見越しているのかもしれません。

それとも、単にマーケットに資金が大量に供給されていることから、高値のババ抜き状況になっているのかもしれません。

このような中で、強気相場がやや一服し、高値の警戒感が出始めているのも確かです!

勿論、米中貿易摩擦の結果次第では、株価が急騰する可能性もありますので、年末にかけて上昇が続く可能性は否定できません。

しかし、そろそろ一時的な下落に転じることを意識しておかなければならない時期になって来ていると思います。

最近の株式相場は、振り子(サイクル理論)のような値動きが続いている!

直近の株式相場は振り子のような状況が続いているなと感じています。

米中貿易協議の進展、金利引き下げなど、株価を押し上げるニュースが出てくると、連動する形で株価も上昇します。

しかし、業績拡大による上昇期待は薄れつつあるため(=警戒感が出つつある)、株価の上昇に企業業績の拡大が追い付かないとの懸念が出始めると、次第に頭打ちとなり株価も下落に転じます。

しかし、ある程度、株価が下落してしまうと、マーケットに大量に供給されている資金が、行き場を失って割安感の出始めた株式市場に流れ込み、また株価を押し上げる。

と言ったような、数か月単位の上げ下げを繰り返すような相場観となっています・・。

なお、日銀はこれ以上、マイナス金利を掘り下げることは、余程のことが無い限りしないかなとは思います。

しかし、既に大量の資金が供給していることや、日銀による株式の買占めで、市場に出回っている株式のパイ自体も少なくなっています。

当然、市場に供給されている株式が減ってしまえば、株式の供給が少なくなりますので、1株当たりの価値が高まります。

こうしたことも、株価下落の下支えとなっているのだと思います。

不動産相場では、銀行融資が厳しくなり、不動産価格も下落圧力が高まっている!

若干話がそれますが、私は株式投資の他にも不動産の方も投資をしています。

最近、不動産業者と会話する機会が多いのですが、どの不動産業者と会話しても「銀行からの融資の厳しさ」を指摘する人が殆どです。

皆様も「スルガ銀行不正融資問題」などを耳にしたことが有るかと思います!

これは、本来なら自行の融資基準を満たさないケースにもかかわらず、審査部門に提出する書類を基準に見合うように改ざん、偽装して融資を承認させるなどの不正が行われていたという問題です!

これらによって、不動産への銀行の融資は非常に厳しくなっています。

当然、銀行の融資が厳しくなると言うことは、不動産を購入できる人が減ることを意味しますので、不動産価格の下落方向へベクトルは向かいます。

そのため、直近の高値で買ってしまった人は、売り出してしまうと、既に価格が下落している場合は、損切り状況となってしまいます。

とは言え、こうした不動産の購入者も、今すぐに不動産を売却しなければならない状況には陥ってはいないため、多くの人が家賃収入を得ながら、保有を続けていると言った状況となっています。

問題は、こうした不動産などを、いつ「叩き売らなければならない」と言った状況が来るのかと言うことです!

当然、不動産投資は、大半の人が銀行から融資を受けて投資を行っていますので、この銀行からの借り入れが返済できなくなりそうな場合は、損切り覚悟でも売却しなければならない状況となります。

そうした事態が生じた場合は、もっと手軽に売却が可能である、紙の資産(=株式、債券など)の方が、先に売られることになるかもしれません。

このような状況に陥った場合、不動産市場に関わらず、株式市場など、多くの市場で資産を売却して現金化して返済に充てると言った、負の連鎖に入る可能性があります!

恐らく、次のリーマンショッククラスの不景気に突入する時は、こうした売りが売りを誘う状況が生じた時だと思います。

しかし、それがどのような要因によって生じるのかを正しく想定するのは困難です!

安倍政権やトランプ政権などの、金融緩和を進める政権が終わって、緊縮財政の方向に進まない限りは、こうした流れは継続されるのかもしれません・・。

暫くは、数か月単位の上げ下げが繰り返される相場が続くものと想定される!

色々と書いてしまいましたが、余りマクロ的なことを考えていても、株式市場では儲けられません!

結局のところ、相場の状況に合わせて、実際にどのように仮説を立てつつ、立ち振る舞って行くかが重要なのだと思います!

私自身は、リスクを負って大きく儲けるよりは、リスクを限定しつつ固く儲けて行く方が好きです。

そのため、ここ最近の株価の上昇で、保有していた銘柄の大半を現金化してしまいました。

現時点では、かなりの現金ポジションとなっています。

とは言え、ここから買いあがる勇気もないので、短期的に利益が稼げそうな銘柄で小遣い稼ぎをしていると言った感じです・・。

さて、年末に掛けてどのような値動きになって行くのやら・・!!