米国の株高はいつまで続くのか?いつ下落に転じるのか?

日経平均の株高は、いつまで続くのか?

日経平均は、10月の初旬に若干の落ち込みはあったものの、9月頃より右肩上がりで上昇を続けて来ました!

しかし、最近になって、235,000円を中心として、やや横ばい相場になっています。

とは言え、下落に転じている訳でもなく、依然として強い相場が続いている状況です!

株式相場は、下落に転じるリスクを意識しなければならない状況が近づいている!

但し、ここ最近は米中貿易協議から漏れ聞こえるニュースの内容によって、相場の雰囲気が変わってしまう状況が続いています。

政治動向によって相場の雰囲気もガラッと変わってしまいますし、高値警戒感も出てきていることから、積極的に買いに出る状況ではないと感じています。

個人的には、年末にかけて、もう少し上昇もあり得るかもしれませんが、それよりも下落に転じるリスクを意識しておいた方が良い状況になっていると思います。

直近で業績発表も一巡し、決算発表資料を色々と読み漁りましたが、全般的には先行きへの不透明感から設備投資を控えたり、既に業績悪化が表面化している会社が散見される状況でした。

ただ、業績が芳しくなかったにもかかわらず、株価が余り下落していないなと言うのが率直な実感です!

このような業績動向にもかかわらず、株価が上昇し続けていると言うことは、米中貿易協議が合意に至り、結果として企業業績が改善されると言うことを、マーケットが先取しているのかもしれません!

ただ、私個人としては、こうした考え方には違和感を感じます!

と言うのは、現在の日本市場の上昇は、日本企業の来季業績が改善されることを見越した買いとは思えません。

どちらかと言うと、米国マーケット等で余った資金が、比較論からすると割安である日本市場に流入してきていると考えています。

以前はかなりの売り残が積み上がっていましたが、上記のような資金の流れによって売り方が踏みあげられ、それが更に株価を押し上げています。

また日銀の買い支えなどによって、市場における株式の希少性が増しています。

こうした理由によって、上昇が引き起こされていると考えています。

米国市場の株高の要因とは?

では、米国の状況はどうなのでしょうか?

こちらも、米中貿易協議の合意による企業業績の改善を見据えて、株高になっているかと言うとそうとも思えません。

どちらかと言うと、トランプ大統領による減税政策の効果が業績に反映されてきている状況であり、純粋に業績に連動して上昇していると考えます。

そのため、来年以降は業績の伸び率自体では、減税政策の効果が薄れてくるため、EPSの伸び率が緩和気味になってくることが想定されます。

そうなると、好調な企業業績に支えられて高値圏を推移している株価は、下落に転じる可能性が高まります!

とは言え、一定程度株価が下がってしまうと、市場にジャブついている資金が、割安株を物色する方向に向かうため、一定程度で下落も留まると考えています。

しかし、上記等の理由から近いタイミングで、下落に転じるだろうとは考えています。

なお、日本企業も来年以降に劇的に企業業績が改善するとは思えないことから、米国と連動する形で下落に転じると考えています。

よって、利益が出ている銘柄は現金ポジションに変換し、逆にインバース系の銘柄を仕込みだしても良い時期に近づいているのかなとは感じています!

勿論、相場がどうなるかは誰もが分かりません。

特に、マクロ的な分析は、様々な要素が絡み合いますので、一個人投資家レベルが正確に分析しきるの極めて困難です。

ただ、現在のマーケットにおいては、ある程度下落に転じるリスクを意識しなければならない状況が近づいて来ているは確かなのかなと考えます!