会計ソフトのfreee(フリー)が上場!freeeの株式は購入すべきなのか?

新規上場の freee (フリー)の初値は2500円、公開価格を25%上回る!

クラウド型会計ソフトのfreee(フリー) は、予定通り 2019年12月17日 に上場となりました。

新規上場のフリーの初値は2,500円、公開価格を25%上回る価格となりました。

また、12月17日の終値としては2,700円となりました。

ただ、個人的には、買いに入るにはもう少し様子を見てからでも良いかなと改めて感じています。

やはりマーケットの動向を見ていると、赤字業績に対する警戒感が強い状況です。

上場後の人気離散や利確による売り、外部環境の悪化懸念等を考えると、このタイミングで無理にエントリーしなくても良いのではと感じています。

恐らくは、年明け以降、業績に引きずられて株価も下落するのではと想定しています。

そして、株価が下落して皆が見向きもしなくなった時か、業績改善の兆しが見えてきたタイミングで購入しても遅くないのではと思っています。

とは言え、将来を見据えて、一気に株価が上昇してしまう可能性もありますので、何とも言えませんが・・。

ただ、今、下落リスクを取ってエントリーするよりも、株価が上昇してチャンスを逃してしまう方が、投資としては安全策かなとは思っています。

企業としては、将来的にはかなり伸びて行くと思うので、どこかのタイミングでは大きく買い込むつもりです。

よって、個人的には、引き続きウォッチしていくつもりです!!

会計ソフトのfreee(フリー)の今後の将来性はどうなのか?

行き成り、株価がどうのこうの・・、と言った話からしてしまいましたが、少しこのfreee(フリー)の会社の将来性についても、少し語っておきたいと思います。

まず、このfreee(フリー)の事業内容ですが、個人事業主や小規模の法人にとっては、非常に馴染みの深い会社であり、主なサービスとしては「クラウド型の会計ソフト」の提供となります。

そもそも、「クラウド」って何ぞや!と言う人もいるかもしれませんので軽く説明しますと、「サーバーやストレージ、アプリケーションソフトウェアなどのコンピューター資源を、ユーザーがインターネットを介して利用する形態」のことを意味します。

まだ、分かり難いでしょうか?

もっと簡単に言ってしまうと、

例えば、日本のどこかにデータセンタがあり、そのデータセンタにサーバを置きます。

そして、そのサーバ上に会計ソフトを使える機能を導入しておきます。

それを、サービス利用者が、インターネットを介して、パソコンやタブレットなどから利用すると言ったイメージです。

会計ソフトは、どのような用途で使われているのか?

では、そもそも「会計ソフト」って何に使うの?

と言う人もいるかもしれませんので、こちらについても軽く触れておきます。

例えば、個人事業主になっている人で、確定申告の際に「青色申告」を選択している場合は、複式簿記での提出が必要となります。

複式簿記とは、1つの取引を2面的にとらえて記録していく方法になります。

よって、複式簿記で記帳する場合は、科目を左右(借方・貸方)に分けて記帳する必要があります。

簿記について、知識がある人であれば、問題なく記帳することは可能です。

しかし、法人の経営者や個人事業主の全員が、簿記の知識があるとは限りません。

そのため、こうした記帳作業を補助してくれるのが、会計ソフトとなります。

勿論、税理士に丸投げしている人も居るかもしれませんが費用もバカになりません・・。

そのため、ある程度、経理を自分でやろうと考える場合は、こうした会計ソフトが不可欠となるのです!

そして、このクラウド上で使える会計ソフトのトップシェアの会社が、「freee(フリー)」となっているのです!

クラウド型会計ソフトのシェアとは?(freeeがトップシェア)

現在、このクラウド型の会計ソフトで、3強と言えば「freee(フリー)」と「マネーフォワード(MF)クラウド」「やよい会計オンライン」となります。

シェアで言うと、「freee(フリー)」が32.3%で、「マネーフォワード(MF)クラウド」は19.2%です。

因みに、3番目が「やよいの青色申告オンライン」で15.4%となります。

上記より、 「freee(フリー)」 と「マネーフォワード(MF)クラウド」が2強状態となっています。

私も、2強である「freee(フリー)」と 「マネーフォワード(MF)クラウド」 の両方を登録して、使い勝手を比べた経験があります。

どちらかと言うと「freee(フリー)」は、仕訳などの経理的な知識が無い人向けとなっています。

普通に家計簿をつけて行くような感覚で入力して行くことが可能なため、経理知識に乏しい人に取っては使いやすいソフトとなっています。

逆に、仕分けなどの経理知識がある人にとっては、仕訳を分かり易くしたつもりが、寧ろ分かり難くなってしまっていると言った状況となっています。

まあ、私が使ってみた感想では、やはり仕訳の状況を見つつ入力していくには、「マネーフォワード(MF)クラウド」の方がやり易いなとは感じました。

ただ、申告書を作る際に、「freee(フリー)」の場合はアンケートに答えるような形で入力して行けば良いなど、トータルして検討した結果「freee(フリー)」の方を選択しています。

これからは青色申告は必須!会計ソフトがあれば申告書の作成も用意!

因みにですが、 白色申告は、控除などのメリットは少ないかわりに、青色申告に比べて、簡単に作成出来ると言ったイメージがあると思います。

しかし、平成26年分(2014年1月~)からは白色申告者にも記帳が義務づけられています。

従って、 帳簿作成に青色申告者とほぼ同じだけのパワーが掛かってしまうようになったため、これまでの最大のメリットであった、記帳作業が不要と言った違いが無くなってしまいました!

そのため、同じ手間なら青色申告の方が 「65万円控除」 があると言う理由から、多くの人たちが青色申告を選択するようになって来ています。

しかし、全ての人に複式簿記の知識がある訳ではありません。

そこで、必須になるのがfreee(フリー)などの会計ソフトなのです。

なお、先ほども述べた通り、freee(フリー)は、複式簿記などの専門知識が無い人でも分かり易い作りとなっています。

そのため、まだ白色申告のままで放置してしまっている人は、一度無料で使って試してみることをお勧めします。

思いの外、家計簿レベルの感覚で入力して行けるので、楽に感じるかと思います。

その上で、問題ないなと思えば、青色申告に変更すれば良いと思います。

因みに、メールアドレスさえあれば、無料で始められます!

会計ソフトは、一度導入すると他ソフトへの移行は面倒であり、囲い込みが可能である!

少し話が逸れましたが、この会計ソフトですが、一度、使い始めると、他の会計ソフトへの移行はかなり面倒になります。

法人であると、定期的な決算が必要となるため、随時、売上や経費などを入力していく必要があります。

また、前年度の情報を引き継いだり、過去のデータを参照したりもしますが、同一ソフトの方が参照が容易です。

また料金も、若干の違いはありますが、どんぐりの背比べと言った感じです。

更に、1度、会計ソフトの使用方法を覚えてしまうと、わざわざ、他の会計ソフトに変更して入力方法を覚え直すメリットも余りありません。

となると、一度導入をして貰うと、ずっと使い続けて貰える可能性が高まります。

また、この「freee(フリー)」は、月額制なので安定した収益が見込めます!

大型受注に依存するような会社の場合、決算が期によって大きく変動したりしますが、ストック型の会社の良い点が、収益が見込みやすいと言う点があります。

勿論、初期段階では、開発コストや人件費、そしてユーザを増やすためのマーケティング費用などが必要となります。

しかし、ある程度のユーザが集まって、マーケティングなどにかかる費用などが抑えられてくると、かなりの利益率になって来る可能性が高まります。

よって、中長期的には面白い会社だなとは感じています。

freee(フリー)は直近では赤字が続いているが、中長期的には黒字化や業績拡大が期待される!

私も、171ページに及ぶ目論見書に目を通してみましたが、直近では赤字が続いている状況のため、短期的に「買い」かどうかは判断が分かれるかと思います。

とは言え、まだ多くの会社や個人事業主が、従来型の会計ソフトを導入している状況です!

こうした会社も、徐々にクラウド型にシフトして行くことが期待出来ます!

そのため、普及率の拡大と共に、更にユーザー数は拡大して行くことが想定されます。

実際に、現在でも売上高は急激に拡大している状況です!!

このように売り上げは、順調に拡大していますが、赤字が続いている状況ではあります。

但し、開発コストや人件費、そしてユーザを増やすためのマーケティング費用などが安定してくると、黒字化は十分に期待出来ると考えています。

そうした意味で、中長期的には面白い会社だなと感じています。

短期的には、投資の是非は、慎重な判断が必要である!

ただ、実際に直近で投資の可否を判断をするには、

黒字化がいつ頃になるのか?

中長期的には成長する可能性は期待出来るものの、株価がどの程度の割高で推移するのか?

期待以上に、割高になっていないか?

と言った判断も重要となります。

また、直近では、日経平均が9月頃からの上昇相場が続いており、徐々に高値圏の警戒感も強くなっています。

仮に株式相場全体が一時的な下落局面に移行すると、外部環境に引きずられて株価も下落してしまう可能性もあります。

こうしたことを考えると、上場後の株価(割高感)の推移や、業績動向、外部環境の動向などを見つつ、実際に投資をするタイミングを見極めるのも良いのではと感じています!